旧型・4代目スバル フォレスターの平均価格が年初より15万円ほどダウン! アイサイト付きでもお得に狙える
2021/10/28
▲自然吸気エンジン搭載モデル(写真)とターボモデルとは、フロントバンパーやフォグランプまわりの形状が異なる着実に値落ちし始めてきた人気のミドルサイズSUV
競合の多いミドルサイズSUVの中で、確固たる人気を得ているスバル フォレスター。2012年11月に登場した4代目は、伝統の水平対向エンジンとシメントリカルAWDに磨きがかけられた。
3代目に対して基本性能や居住性が向上した他、フォレスターとして初めてアイサイト(ver.2)が採用されたのが大きな特徴だ。また、悪路走破性を高めるX-MODEも新たに採用された電子デバイスのひとつ。
根強い人気があるフォレスターゆえ、5代目となる現行型が2018年7月にデビューしても中古車価格の動きは鈍く、じわりとしか値落ちしていない。しかし、さすがにデビューから9年が経ち、平均価格に下落の傾向がみられるようになってきた。
現在の4代目フォレスターの相場状況をさらに詳しく見てみよう。
▼検索条件
スバル フォレスター(4代目)×全国 ※価格昇順なかなか値落ちしないフォレスターは「欲しい時が買い時」
2021年1月時点での中古車平均価格は178.8万円。それから8ヵ月後の2021年9月の平均価格は163.5万円と、1月と比べ約10%にあたる15万円程度の値落ちとなった。人気車であることを裏付けるような、なだらかな下降だ。
決して大きな値落ちとは言えないが、昨年10月以降上昇傾向にあった平均価格が、直近9月には160万円台前半にまで落ちてきたことはトピックスと言ってよいだろう。
▲緩やかではあるが今年に入って確実に値落ちを続け、年初に比べ15万円も平均価格が下落している一方で、延べ掲載台数を見てみてみると、昨年秋から冬の期間にかけて台数が増えていることがわかる。
需要と供給のバランスで価格が決まることの多い中古車の場合、本来は台数が増えれば価格が下がるのだが、逆に価格は上がったというわけだ。平均価格上昇要因としては、本格SUVゆえウインタースポーツシーズン中の需要が上がったことが考えられる。
2012年11月発売ゆえ、最も台数の多い翌2013年式がちょうど7年目の車検を迎えた年が2020年だ。そのため中古車台数が増えたとも予測できるが、にもかかわらずこのような値動きをするのだから、4代目フォレスターの根強い人気が見て取れる。
▲昨年末には掲載台数が増えていたにもかかわらず、平均価格も上昇していたこうなると現状、4代目フォレスターは今後また値上がりしていく可能性も否定できず、順調に価格が落ちている今はある意味で買い時と言えるだろう。
いずれにせよ欲しい条件をしっかりと決め、それに見合う中古車がないか、こまめに確認して、見つけたら早めのアクションを起こすことをオススメしたい。
以下改めて4代目フォレスターはどんな車だったのか、詳しく見ていこう。
インプレッサXVの登場で、SUVらしさに振り切れるようになった
▲3代目と比べ若干大きくなったが、それでも5ナンバーサイズは死守。最低地上高は220mmが確保されている。助手席側のドアミラー下部に補助ミラーが備わり、3代目にあったフェンダー上の補助ミラーが廃止された。写真はターボモデル4代目フォレスターが登場した2012年11月の約1ヵ月前に、インプレッサXVがデビューした。それもあって4代目フォレスターはひと回り大きなボディを与えられるなど、街乗り中心のカジュアルなインプレッサXVに対し、SUVらしさに振り切れるようになったモデルと言えるだろう。
搭載されたエンジンは最高出力148ps/最大トルク196N・mの自然吸気2L水平対向4気筒と、280ps/350N・mの2L水平対向4気筒直噴ターボ。これにリニアトロニック(CVT)と、自然吸気エンジンの一部グレードに6速MTが組み合わされる。
大きな特徴としては、フォレスターとして初めてアイサイトが設定されたことだ。30km/h以内で衝突被害軽減ブレーキが作動し、全車速追従機能付きクルーズコントロール機能も備わる。
この時のアイサイトには「ver.2」と付くが「なぜver.1はフォレスターになかったのか?」といえば、アイサイトは当初レガシィシリーズに搭載された機能から発展・進化してきた技術だからだ。
このver.2でようやく横展開、つまり他のスバル車にも対応できるようになったというわけ。
▲ドアがサイドシルを覆う構造のため、乗降時にズボンやスカートの裾を汚すことがない。また、後席開口部には子供が乗りやすいよう乗降ステップが備えられた。一部グレードにはパワーリアゲートが採用されている
▲Aピラーの形状の工夫や高い着座位置により、見晴らしの良さが確保された。燃費重視やエンジンレスポンス重視などを任意に選べるSI-DRIVEは一部グレードを除き標準装備。自然吸気エンジン搭載車は2モード、ターボエンジン搭載車は3モードとなる
▲ラゲージ容量は通常時で505L。大型のトランクケースなら4個、ゴルフバッグも4つ積むことができる。ラゲージ床下にはサブトランクも用意されているまた、雪道など滑りやすい路面で、エンジン・トランスミッション・4WD・VDC(車両姿勢制御システム)を統合制御するX-MODEが用意されたことも4代目フォレスターの特徴のひとつだ。
例えば、雪道のコーナリングでスリップによって外に膨らまないようにしてくれたり、下り坂で速度が上がっていくのを抑えたりしてくれる。
デビュー時の車両本体価格は208万9500~293万6850円だった。
▲2013年12月に登場した「X-BREAK」。ラゲージフロアだけでなく、シートも撥水タイプが採用されている。この時のボディカラーは専用のブルーのみだったが、後にオレンジやカーキなども採用された特別仕様車は度々登場したが、中でも2013年12月に登場した、撥水シートや撥水ラゲージフロアなどを備えたアウトドア仕様の特別仕様車「X-BREAK」は、以降ラインナップ化され、現行型の5代目でもラインナップに加えられるようになった。
また、2014年11月には同社のモータースポーツを統括するSTI(スバルテクニカルインターナショナル)が開発に携わった「tS」が300台限定で販売された。
搭載された2Lターボエンジンは最高出力&最大トルクの数値こそ変わらないものの専用エンジンコントロールユニットを搭載し、専用チューニングされたサスペンションによって15mmローダウンされ、ブレンボのブレーキを備えるなどした”走り”のモデルだ。
▲「tS」はBBS製の19インチアルミホイールを履き、STI製フレキシブルタワーバーやCVTオイルクーラーなどを装備。また、専用ブラックフロントグリルやフロントスポイラー、専用シート、カーボン調インパネパネルなどが備わる。アイサイト(ver.2)も装備2015年10月の改良ではエクステリアが変更されたが、アイサイトがver.3に進化した。これにより、走行中に車線中央を維持するアシスト機能が備わり、全車速追従機能付きクルーズコントロールの減速タイミングが早く、つまりより安全になった。
その他、スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援機能)や、ヘッドランプのハイ/ロービーム自動切替機能などが採用されている。
その後、2017年4月にアイサイトver.3の採用車種が拡大され、2018年7月に現行型(5代目)に切り替わった。
では、今4代目フォレスターを狙うとしたら、どんな物件がオススメか見てみよう。
▲2015年10月の改良ではアイサイトがver.3に進化した他、内外装のデザインが変更されている。また、新設計されたステアリングギアボックスが備えられたことで、ステアリング応答性がよりリニアになり、サスペンションも最適化されているアイサイト搭載でも「2.0i-Lアイサイト」ならお手頃価格で狙える
4代目から採用されたアイサイトは、もはやスバル車では必須アイテムとなっているが、デビュー時点ではまだ非採用モデルも用意されていた。
原稿執筆時点で、搭載している4代目フォレスターは全体の約4割。まずは「週末レジャー後の帰り道がラクになる」この4割の中から選ぶことをオススメしたい。
その中でイチオシなのはX-MODEやSI-DRIVE、オートライトなどが標準装備される2.0i-Lアイサイトだ。
走行距離10万km前後なら支払総額100万円から、走行距離5万km以下に絞っても、4代目フォレスターの平均価格よりも安い支払総額120万円から狙えてお手頃感が強い。
しかも、全体の4分の1以上となる200台近くあり、ボディカラーなどの条件を絞っても選びやすい。
さらに、ステアリングのアシスト機能などを備えたアイサイトver.3搭載モデル、つまり2015年10月以降のモデルであれば、キャンプなどで遊んで疲れた帰り道もver.2よりさらにラクになる。2.0i-Lアイサイトの走行距離5万km未満でも支払総額180万円以下から見つけることができる。
▼検索条件
スバル フォレスター(4代目)×「2.0i-Lアイサイト」×全国▼検索条件
スバル フォレスター(4代目)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
この記事で紹介している物件
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