走りと見た目の差は少し。でも、新型より400万円以上もお安く買える先代BMW X5は買いか!?
2022/04/22
▲BMWのXシリーズ最初のモデルであるX5。走りと高級感あふれるデザインが魅力のプレミアムSAV(写真は3代目)現行型にはない魅力が3代目にはある
BMW初のSAV(BMWにおけるSUVの独自呼称)として登場したX5。現行型は2019年に登場した4代目となる。
ボディサイズが一段と大きくなり、よりプレミアム感にも磨きがかかったと好評だ。
その一方、中古車市場では先代にあたる3代目の魅力が増している。平均価格は現行型の825万円に対し3代目は397万円と、約400万円もの差がある。
3代目のデビューは2013年11月と8年以上が経過しているが、デザインや走りは現行型と比べて特質するほどの大きな差はない。
現行型のX5を検討しているが、価格が高すぎて中古でも手が出ないという方は、3代目に目を向けてみてはいかがだろうか?
ここでは3代目X5と現行型の4代目X5の差分を明らかにしながら、お得な3代目の魅力を明らかにしてみたい。
▼検索条件
BMW X5(3代目) × 全国
▲体躯の大きさを感じさせないシャープなボディラインはX5の長所だ【3代目X5がオススメの理由】価格差はかなり大きいが、見た目や性能の差分は意外と少ない
4代目となる現行型のX5が登場したのは2019年2月。登場してから約3年あまりしか経過していないため、価格帯は総額600万~1030万と高値安定。
だが、3代目は総額250万~610万円とかなり狙いやすい状況まで下がってきている。
先代を検討するうえで気になるのが現行型との “差”。端的に言えば、デザインと走りはキープコンセプトだが、ボディサイズはかなり大きくなっている。
大型化した理由のひとつは、Xシリーズ内におけるポジションの調整という意味合いが強いだろう。
▲贅を尽くした豪華なインテリア。3代目でもデザインの古さは感じない初代デビュー当初、同ブランドのSAVはX5しか存在しなかったが、代を重ねるうちにX1やX3、さらにX2やX4、X6などのクロスオーバー、フルサイズのX7まで登場し、Xシリーズだけでフルラインナップと言える編成となった。
その中でX5はどうしてもより大型に、より大排気量にならざるを得なかったのだ。しかし、こと日本で乗るには、3代目の方が圧倒的に乗りやすく、使い勝手も良い。
加えて、3代目には「中古車であるがゆえ、新車よりも納期が短い」「良コンディションの物件が多い」「3代目にしかないモデルがある」などといった多くのメリットもある。
【ボディサイズ・デザイン】3代目は日本の道路事情にマッチしたボディサイズ
▲3代目 X5のフロントマスク
▲2019年2月にフルモデルチェンジした現行型X5のフロントマスクエクステリアデザインは似通っているように見える両モデルだが、ボディサイズ下記のような差がある。
・3代目:全長4910mm × 全幅1940mm × 全高1760mm
・現行型:全長4935mm × 全幅2005mm × 全高1770mm
全長、ホイールベースも長くなっているが、体感的に最も大きな違いを感じるのは全幅だろう。
全幅2mオーバーというサイズは国産SUV最大級のトヨタ ランドクルーザー300よりも幅広で、日本の狭い路地などを走る際には苦労しそう。3代目でも十分に大きかったが、それでもどうにか取り回せるギリギリのサイズ感だった。
現行型は大きくなった分、車内空間は広くなり、見た目の迫力も増しているが普段の使い勝手を考えるなら、3代目を選ぶのが賢明だろう。
▲3代目X5のリア
▲現行型X5のリア【動力性能】選択肢は3代目の方が多い
パワートレインの選択肢については、3代目の方が多い。3代目と現行型のラインナップは下記のとおりだ。
■3代目
・3L 直6ガソリンターボ【xドライブ 35i】
・3L 直6ディーゼルターボ【xドライブ 35d】
・4.4L V8ガソリンターボ【xドライブ 50i】
・2L 直4ガソリンターボ+モーターのプラグインハイブリッド【xドライブ 40e】
■現行型
・3L 直6ディーゼルターボ【xドライブ 35d】
・4.4L V8ガソリンターボ【M50i】
・3L 直6ガソリンターボ+モーターのプラグインハイブリッド【xドライブ 45e】
3代目には3L 直6ガソリンターボエンジンの設定があったが、現行型では見送られている。
3代目の「35i」を選んだ人はかなり少数派だったようで中古車市場での流通量も少なめだが、選択肢があるのはありがたいことだ。
3L 直6ディーゼルターボエンジンについては現行型で動力性能が若干上がっているものの、基本設計は共通。
車両重量は3代目が2200kg、現行型が2190kg(ともにxドライブ 35d)もあるが、このディーゼルエンジンはそんな車重をモノともしない十分なトルク、加速性能を見せてくれる。
ハイブリッドについてはエンジンの排気量が3代目の2Lから、現行型では3Lにアップ。動力性能が大きく引き上げられた。
ハイブリッドの動力性能で選ぶなら現行型だが、それ以外では3代目で何ら不満はなく、選択肢の豊富さにおいても有利だ。ちなみにX5は3代目、現行型とも全車フルタイム4WD(xドライブ)となっている。
【走行性能】ボディサイズの違いはあるが、どちらも走りの完成度が高い
ハンドリングや乗り心地などの走行性能については、両モデルとも全く申し分なし、というところ。
現行型ではボディサイズが大きくなった分より安定感が増しているが、車両重量はさほど大きく変わっていない。どちらもBMWらしいスポーティさが存分に体感できる。
ドライブモードの切り替えで乗り味を大胆に変えられる点も、3代目と現行型で共通だ。
強いて差異を見つけるなら、現行型の方がややジェントルな乗り心地と言える。
3代目は普段からキビキビ感があり、「Mスポーツ」など仕様によってはダンピングがきつく感じられる場面もある。ただし、それも味付けの範疇であって、基本性能が高いゆえに不快感は全くない。
重量増を抑え、ハンドリングなどへの悪影響を全く感じさせない現行型は確かに立派だが、“BMWらしさ”という点では3代目でも十分に満足できるはずだ。
▲X5は全車フルタイム4WD仕様。オンロードはもちろん、オフロードでも高いパフォーマンスを発揮する【燃費】ディーゼルの経済性では大差なし
燃費で選ぶなら、新旧モデルともに3L 直6ディーゼルターボエンジンが有利。
現行型のディーゼルは2021年2月のマイナーチェンジで「マイルド・ハイブリッド・テクノロジー」が採用され、燃費が11.7km/Lから12.4km/L(WLTCモード)に向上した。
ただ中古車で選ぶとなると、マイナーチェンジ以降の現行型はまだほとんど流通していない。マイナーチェンジ以前のモデルで比べると、現行型も3代目も燃費性能では大きな差がない。
ちなみに、プラグインハイブリッド車の燃費は現行型でも10.3 km/L(WLTCモード)と、ディーゼルの経済性にはかなわない。燃料を使わず電気でも走れるところにこそ、プラグインハイブリッドの利点があると理解すべきだろう。
【安全性能・装備】現行型は最先端の安全性
3代目の中でも2014年10月以降のモデルでは、歩行者検知機能付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」、「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)」などの先進運転支援機能をパッケージした「ドライビング・アシスト・プラス」を標準装備する充実した内容となっている。
ただ、現行型ではさらに事故回避ステアリング付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」などが追加され、より万全のものとなった。
また現行型には、直前に前進したルートを記憶し、同じルートをバックで正確に戻る「リバース・アシスト機能」など、ユニークな機能も新たに採用されている。
安全装備を含めた先進技術ではやはり現行型に軍配が上がるが、プレミアムモデルだけあって3代目でもかなり機能は充実していると言えるだろう。
【居住性・荷役性】居住性は3代目でも十分に満足、荷室もほぼ一緒
現行型ではホイールベースが先代比40mm延長され、その余裕がリアシートに生かされている。
レッグスペースの余裕などにおいて現行型に分があるのはもちろんだが、3代目も実用上は全く不満がない。
X7がまだなかった3代目のデビュー当時、X5はXシリーズ最大のSAVだったのだから、車内空間に余裕があるのは当然だ。
なお、3代目新車購入時に選択できたオプション「コンフォートシート」は、後席を前後に80mmスライド、10度リクライニングさせることができる仕様。
装着されている物件はそう多くないかもしれないが、後席居住性を重視するなら探してみる価値があるだろう。
荷室の容量、使い勝手については、3代目と現行型でほぼ一緒となっている。
▲後席レッグスペースは3代目でも余裕がある
▲スクエアで使い勝手の良い、3代目の荷室。キャパシティも必要十分以上だ3代目X5を買うなら、ディーゼルのMスポーツがオススメ
▲Mスポーツは専用エアロパーツと、引き締められたサスペンションを装備するスポーツグレードだこのような差分はあるものの、3代目の平均価格は400万円を切っており、かなりお得な状況と言えるだろう。
そんな3代目X5の中で個人的にオススメしたいグレードは、人気のディーゼルでスポーティな外観、内装をまとった「xドライブ 35d Mスポーツ」。
前述したように、このディーゼルエンジンはトルクフルで燃費が良く、静粛性などにおいても不満のない優秀なパワーユニットだ。
ベーシックなグレードも悪くないが、“X5らしい精悍さ、キビキビした走り”を求めるなら、「Mスポーツ」がぴったり。
中古車市場に流通している3代目X5は110台強となっているが、その半数以上がこのグレードであり、選択肢は豊富にある。
支払総額のミニマムは270万円台。走行距離5万km未満の物件に絞ると380万円台~となる。
当時の新車価格は900万円オーバー、後期モデルにいたっては1000万円を超えていたことを考えると、かなりオトク感がある。
▼検索条件
BMW X5(3代目) × xドライブ 35d Mスポーツ × 全国プラグインハイブリッド車も、魅力的なモデルだ。
性能差があるため単純比較はできるものではないが、現行型のプラグインハイブリッドモデルは1000万円超する。
それが、3代目であれば380万円台からコンディション良好な物件が狙えるが、流通量は50台程度と多くはない。
希望にかなう物件を見つけたなら、スピーディに決断したいところだ。
▲2015年9月に追加されたプラグインハイブリッドはシステム最高出力230kW(313ps)を発揮。モーターのみでも走行できる▼検索条件
BMW X5(3代目) × xドライブ 40e × 全国低走行な物件も中古車市場に多数存在する3代目X5だが、今後、人気が高まれば品薄になったり、割高になったりする可能性もある。
程度の良い3代目X5を狙うなら、フルモデルチェンジから3年ほどたった今がグッドタイミングだ。
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BMW X5(3代目)× 全国※記事内の情報は2022年4月14日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
この記事で紹介している物件
BMW
X5 xドライブ 35i xライン 4WD ディーゼルターボ サンルーフ ベージュレザー シートヒーター 純正ナビ 地デジ ブルートゥース ETC 衝突警告 レーンキープ クルコン オートテールゲート
本体価格208.0万円
支払総額218.2万円
BMW
X5 xドライブ 35i Mスポーツ 4WD セレクトPKG パノラマサンルーフ インテリジェントセーフティ レーダークルーズコントロール 茶革シート 全席シートヒーター パワーシート ダブルエアコン 純正ナビ 全周囲カメラ
本体価格227.1万円
支払総額239.9万円
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