現行型トヨタ スープラが登場から3年以上経過し、過去最多の掲載台数に! 今の中古車事情を解説します
2022/12/24
▲17年ぶりの復活を遂げた3代目となるスープラも登場から3年が経過!17年ぶりの復活を果たした3代目モデルも登場から早3年が経過!
スープラといえばトヨタを代表するフラッグシップスポーツモデルであり、日本のみならず海外にも多くのファンを抱えている1台です。
現在販売中の現行型スープラは、2002年に先代スープラが終売してから17年の時を経て復活したモデルであり、GR86やGRヤリス、そして間もなく登場が控えているGRカローラなど、GRシリーズの第1弾として2019年にリリースされました。
▲その高い走行性能はもちろんのこと、存在感溢れるデザインも特徴のひとつメカニズム的にはBMWのオープン2シーター、Z4と共有している部分も多いスープラではあります。
しかし、オープンカーとクローズドクーペというボディ形状の違いだけでなく、乗り味などもトヨタが丹念に作り上げたものとなっており、全く違う車に仕上がっていることは、一度でも触れたことのある人ならお分かりになることでしょう。
そんな現行型スープラも登場から3年が経過し、中古車市場にもそれなりに物件が流通するようになり、現在過去最多の掲載台数となりました。
そこで今回は、現行型スープラの中古車の現状をチェックしてみたいと思います。
▼検索条件
トヨタ スープラ(現行型) × 全国登場から3年が経過し、過去最高の掲載台数を記録!
登場から3年が経過したGRスープラの中古車掲載台数は、直近11月の延べ掲載台数は約197台、執筆時点(2022年12月19日)でも144台の物件がヒット。
これは先代の47台や先々代の37台を大きく上回る台数となっており、現行車であることを感じさせる数字となっています。
2年ほど前の2020年1月の延べ掲載台数は50台にも満たなかったため、4倍以上に増えたということに! 3年が経過したということで、初回車検を迎えるタイミングで手放された個体が増えていると予測できます。
気になる中古車平均価格については、実は3年間を通して620万~690万円台で落ち着いています。昨今の中古車事情を考慮すると、実はスープラの中古車価格は落ち着いていると言って良さそうです。
なお、中には平均価格を大きく上回る1000万円超えなどの物件もヒットしますが、これらは「○○エディション」と名付けられた台数限定の特別仕様車。特別なボディカラーや加飾がプラスされているだけなので、純粋に走りを楽しみたい人であればあえて除外してもいいかもしれません。
▲特別なカラーをまとった特別仕様車は魅力的だが、プレミア価格で購入するかどうかはあなた次第ちなみに、現在新車については納期が1年以上かかっているという情報もあります。
以上のことより、現行型スープラが気になっている人は、ぜひ中古車もチェックしてみてはいかがでしょうか。
蘇った「直6×FR」のフラッグシップスポーツモデル
では、ここで改めて現行型スープラはどんなモデルだったのか、簡単に振り返ってみましょう。
2019年5月に登場した現行型スープラは、特別仕様車などを除くと上から「RZ」、「SZ-R」、「SZ」の3グレード展開。
最上級グレードの「RZ」には、歴代スープラと同じく直列6気筒の3Lターボエンジンが搭載され、フロントエンジンリアドライブのFRレイアウトとなるのも同様です。
▲FRスポーツらしいロングノーズ、ショートデッキのスタイルは走りを予感させるもの当初、RZに搭載される3Lエンジンの出力は250kW/500N・mとなっていましたが、2020年4月に実施された一部改良では285kWへと出力アップが図られています(トルクは同一)。
一方、「SZ-R」と「SZ」には、スープラの市販モデルとしては初めて直列4気筒の2Lターボエンジンを採用。エンジン型式は同一ながら、「SZ-R」は190kW/400N・m、「SZ」は145kW/320N・mとチューニングの違いによって出力に違いが生まれています。
そこに組み合わされるトランスミッションは、当初全車スポーツ走行にも対応した8速ATとなっており、パドルシフトによって電光石火の変速が可能なものとなっていました。
また、デビュー時は「MTの設定の予定はない」とされていましたが、2022年4月に発表された一部改良でRZグレードへ6速MTの追加を発表。同年夏から商談受付を開始し、秋ごろから納車が始まったようで、残念ながら現時点では中古車の掲載はありませんでした。
▲2022年4月には待望の3ペダルMTが追加されるが、執筆時点で中古車物件はゼロではここからはそんなGRスープラの中古車を狙うなら、というテーマで現状をチェックしてみたいと思います。
直6が外せないなら、「素のRZ」を総額650万円以内で狙うのがオススメ
せっかくスープラに乗るのであれば、やはり伝統の6気筒エンジンを搭載したグレードに乗りたい! と思うのも当然のこと。
それは他のユーザーも同様のようで、執筆時点で掲載されている144台のうち6気筒モデルはおよそ7割に当たる102台となっていました。
▲RZ系に搭載されるB58型エンジン。年々搭載車両が減っている直列6気筒エンジンだが、その魅力は色あせない6気筒エンジンを搭載するRZグレードは、登場時の新車価格で690万円、現行型は731.1万円とかなり高額な部類となりますが、中古車となると、走行距離1万km台でも支払総額600万円以下で狙うことができる物件もチラホラと存在するようになっています。
また、パワーが285kWにアップした一部改良後のモデルでも総額650万円程度で販売されている物件もあり(こちらも走行距離1万km台以内)、特別仕様車でなければ意外にも買い得感の強い価格となっていました。
どうしても特別仕様車は外せない! という人を除いては、通常の「RZ」を総額650万円以内で狙うのがお得感も高くオススメと言えそうです。
▼検索条件
トヨタ スープラ(現行型) ×RZ×総額650万円以下×全国新車に近いコンディションが期待できる「高年式×低走行」物件がオススメ
メーカー、車種問わず納期が長引いている現在、スープラにいち早く乗りたいと思うなら、すでに車両が存在している中古車を狙うというのは賢い方法と言えるでしょう。
そこで、2021年式以降かつ走行距離1万km以下という新車に近いコンディションが期待できる条件で絞ってみると、23台がヒット。
高年式かつ低走行であっても、特別仕様車でなければプレミア価格化はしていないようで、2022年式、走行わずか14kmというほぼ新車同様のRZでも総額670万円台(しかもディーラー系中古車店)と、非常にリーズナブル。
好みのボディカラーやオプション装備など、ニーズにハマる物件を見つけることができれば、お買い得感の高い条件と言えそうですので、こまめにチェックすることをオススメします。
▼検索条件
トヨタ スープラ(現行型) ×2021年式以降×走行距離1万km以下×全国直4搭載モデルに絞って手頃な価格の物件を狙うのもオススメ
GRスープラの美点はなにもその動力性能だけではありません。そのスポーツカーらしいグラマラスなフォルムも大きな魅力のひとつと言っていいでしょう。
そう考えると美しいボディデザインはそのままに、自動車税が安く3Lモデルにくらべ燃費性能にも優れた2Lモデルを狙うというのも大いにアリと言えます。
▲純正ホイールがRZに比べて小径になる程度で、魅力的なエクステリアデザインはほぼ踏襲されるSZ系グレードまた、2Lながら出力を高めた「SZ-R」は、4気筒エンジンならではの鼻先の軽さによって、6気筒モデルよりもハンドリングが楽しいという評価もあるほどで、廉価グレードで片付けてはもったいないモデルなのです。
価格帯も走行1万km以下で絞ってみても、「SZ」では総額450万円前後から、「SZ-R」でも総額520万円台から見つけることができ、お値段的にもかなり魅力的と言えるのではないでしょうか?
▼検索条件
トヨタ スープラ(現行型) ×2Lモデル(SZ、SZ-R系)×全国今回はトヨタのフラッグシップスポーツモデルのGRスープラの中古車状況をチェックしてみました。
現在は多くのスポーツモデルが高値安定となり、現行車は納期遅れの影響で中古車価格も上がっている中で、GRスープラは意外にも落ち着いた値動きをしていたのが印象的でした。
また、新車価格が高額ということもあってか、そこまで荒く乗られた物件も少ない印象で、中古車として安心して購入することができそうなところも魅力的なポイントでしょう。
気になる物件があれば、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
▼検索条件
トヨタ スープラ(現行型) ×全国
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。
この記事で紹介している物件
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