トヨタ GRカローラ ▲フォルクスワーゲン ゴルフRをはじめ海外製のスポーツハッチをライバル視して生まれ変わるGRカローラ。プラットフォームは現行型の改良版が用いられる。パワートレインは直4ターボに置き換えられてフィーリングやサウンドを向上させ動力性能にも余裕を持たせる案が浮上している

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

GRヤリスとの差別化を強調

ホンダ シビックタイプRのライバル車でもあるGRカローラは発売から3年を迎える。次期モデルをどんな車に仕立てるかすでに企画会議は始まっている。浮上している案をいち早くお伝えする。

現行モデルにはGRヤリスと同じ1.6L直3ターボが用いられているが、次期モデルでは開発中の2L直4ターボを用いるプランニングが持ち上がっている。

理由のひとつはGRヤリスとの差別化だ。現状、性能スペックに差はあれど同じパワートレインではありがたみが少ないことも否めない。

これに付随して販売価格を引き上げる目論見もあるに違いない。当然ながら排気量アップでワンランク上のエンジンを搭載すれば価格アップで利幅を増やすことができる。
 

北米での要求も

排気量アップはメインマーケットである北米のニーズに応える目的もある。具体的にはモアパワーだ。海外マーケットでパワー不足が指摘されている模様。

確かにCセグメントのスポーツハッチを見回すとシビックタイプR、ゴルフR、メルセデスAMG Aクラス、BMW M135など、いずれも2L直4ターボが搭載されている。

最高出力、最大トルクともにGRカローラは見劣りしない性能をほこっているものの、フィーリングといった官能面も加味すると直4ターボがほしくなる。

ベースとなるカローラは?

GRカローラのコンセプト作りが始まっているということは当然ながらベースとなる13代目カローラの開発もスタートしているに違いない。

こちらはHEVを中心としたバリエーションが展開される。カーボンニュートラルを推し進めるにあたり現行モデルには設定のないプラグインハイブリッド(PHEV)が用意される可能性も。デビューは2027年以降が有力だ。

現行GRカローラは企画台数を少なく見積もりすぎた結果、恒常的に抽選販売せざるを得ないというミスを犯してしまった。

2028年以降のデビューが予想される次期モデルは誰もがいつでも買える車として企画、発売してほしいものだ。

※2025年7月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2028年以降
■全長×全幅×全高:4400×1850×1450(mm)
■搭載エンジン:2L 直4+ターボ
 

文と写真/マガジンX編集部