ガラス張りのショーケースがある家【EDGE HOUSE】
カテゴリー: カーライフ
タグ: レクサス / RX / EDGEが効いている / ガレージハウス
2020/03/27

場所や時間の違いで様々な表情を見せてくれる
約30年前、1988年に開催された『カーマニアのための住宅』をテーマとした建築コンペのグランプリ受賞作品が、この邸宅だ。
設計した建築家の小林克彦さんは、「カーマニアにとって車は家族の一員であり、わが子のようなもの。ところが子供には明るい部屋が用意されるのに、車はたいてい薄暗いガレージに押し込まれています」。
そこで、ガレージの壁一面と天井をガラス張りにした。対面するリビングもガラス張りに。その間に中庭を配したのは、車と近すぎず離れすぎない程良い距離感を生み出すためだった。
実際、コンペの審査員は「近すぎず、熱い愛情をさらりとクールに演出している距離感」を高く評価した。
このグランプリ受賞作品は、実際に建築され販売された。その家をひと目で気に入ったのが、現在の施主であるOさんだ。「デザインがとても素敵でした」。Oさんが気に入った隅々まで洗練されたデザインもまた、審査員が評価した点だ。
「それに見る場所が変わればガレージや中庭の風景も変わる。時間や四季の移ろいによっても表情が変わります」
それは、住み続けて30年以上変わらぬ魅力だという。
30年という時が流れる間に、この家で育った子供たちはみな大人になり、独立して、今ではOさん夫婦2人の『カーマニアのための家』となった。
「正直、私はカーマニアではないんだけど」と笑うOさんだが、家族との思い出もたっぷり染み込んだこの家に、愛着は深まるばかりのようだ。
建築家のこだわり:
模型でシミュレーションして生み出したショーケース

住宅街で三方を家に囲まれた敷地ですから、プライバシーを確保しつつ、そのうえでリビングやキッチン、廊下、中庭、2階のテラス、寝室……と、どこからでも愛車が美しく眺められるようにするため、模型を使って何度もシミュレーションしました。
ショーケースのように見せるために、ガラスと柱、梁との関係にもこだわりました。また明るい中庭を敷地の中心に配置することで、愛車とともに四季を感じ、車と人との素敵な関係を生み出せるようにしました。





■主要用途:専用住宅
■構造:鉄筋コンクリート造
■敷地面積:330.57㎡
■建築面積:131.65㎡
■延床面積:247.63㎡
■設計・監理:ART-SESSION
■TEL:042-312-0028
※カーセンサーEDGE 2020年5月号(2020年3月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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