モータースポーツ愛好家の祭典!! グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの魅力に迫る!!【EDGE Motorsports】
カテゴリー: カーライフ
タグ: ホンダ / メルセデス・ベンツ / BMW / MG / F ペイス / M5 / メルセデスAMG GT / Iペイス / Eペイス / M5 コンペティション / EDGEが効いている / 藤野太一
2024/08/21
▲1993年の初開催から今年で31年目となる「グッドウッド フェスティバル・オブ・スピード」。第11代リッチモンド公爵が主催する世界的なモータースポーツイベントで、一般的なイベントでは大切に展示される貴重なビンテージカーやクラシックカー、最新のF1マシンがギャラリー目前のコースを疾走する自動車メーカーやモータースポーツチーム……世界中の愛好家が集まる
2024年7月11日から14日、今年で31年目を迎えた世界最大級のモータースポーツイベント「グッドウッド フェスティバル・オブ・スピード(Goodwood Festival of Speed)」が開催された。
フェスティバル・オブ・スピードとは、ロンドンから南西に約100km、ウエスト・サセックス州にあるグッドウッドで行われるモータースポーツイベント。第11代リッチモンド公爵が1993年に始めたもので、舞台は自身が所有する広大な私有地だ。
敷地内には農場、ホテルやレストラン、ゴルフコース、競馬場、空港、サーキットまである。その丘陵地に世界中からニ輪と四輪の名車やレーシングマシン、最新モデルまでが一斉に集う。
特徴としては単なる展示ではなく、約1.9kmの丘を駆け上がるヒルクライムレースになっていること。そして、当時そのマシンを操っていた名ドライバーや現役のF1ドライバーが、往年のマシンから最新モデルまでをドライブするのだから、それはもうモータースポーツファンにはたまらないイベントだ。
このイベントでは毎年あるテーマを設定し、テーマに沿った車両やゲストが招待される。そうした中で“ホスト・カーメーカー”が選出されており、その自動車メーカーはメイン会場の庭に、彫刻家のジェリー・ジュダが実車を使って制作した巨大なオブジェを展示するなど、イベントの主役を担う。
▲当イベント最大の見所が「ヒルクライム」。クラスごとに分けられ、様々な新旧の車両が1台ずつ登場して約1.9kmの丘をタイムアタックする
▲現役のF1チームや往年の名ドライバーなど、多くのゲストが登場するのも魅力のひとつ。今年はF1参戦20周年を迎えたオラクル・レッドブル・レーシングの他、マン島TTで29回の優勝を誇るマイケル・ダンロップ氏、NASCARカップシリーズで7 度のチャンピオンに輝いたリチャード・ペティ氏なども登場した
▲参加車両とギャラリーの距離が近いのも特徴。パドックに行けばフォーミュラーカーやクラシックカーを見ることができる2024年のテーマは「ホースレス(無馬)からハイブリッド車へ - 動力の革命」で、130年を超える歴史を振り返り、自動車産業が成し遂げてきた進歩を振り返るとともに、EV やハイブリッド技術、持続可能な燃料や水素の継続的な進歩など、これからを展望するものとなっていた。
そして今回のイベントの主役を担ったのは、1924年にモーリス・ガレージによって商標登録され、ブランドとして100周年を迎えたMG。
象徴的な八角形のロゴのMGは、MGA、MGB、ミジェットなどの象徴的なモデルを生み出し、1940年代から1960年代にかけてツーリングカーをはじめル・マン24時間レースなど、様々なジャンルのモータースポーツに参戦し英国を代表する自動車ブランドになった。
のちMGローバー社となり、日本でも「MG F」や「MG RV8」などのオープンスポーツカーを発売し英国車ファンから人気を博した。しかし、2005年にはMGローバー社は中国資本傘下となり、現在はハッチバックやSUVなどを生産するブランドとなっている。
MGはブランド創設100周年を迎え、スポーツカーブランドとしての再興を目指しており、このイベントでもEVロードスターの「サイバースター」が、MGBとともにオブジェとして展示された。
▲毎回、自動車メーカーがホストを務めるが、今年はブランド100周年を迎えたMGがその役を担った。当然、ホンダやトヨタ、マツダなどの日本のメーカーがホスト役を任された年もある
▲ホストとなった自動車メーカーの車両を使った巨大モニュメント。今年はMGの電気自動車「サイバースター」と往年の名車「MGB」を使って制作されたまた、グッドウッド フェスティバル・オブ・スピードは近年、メーカー各社にとって新型車やコンセプトカーのお披露目の場にもなっている。
今回は多くのEVブランドがこのイベントに参加。先のMGは、サイバースターのクーペバージョンとなるコンセプトカー「サイバーGTS」でデモ走行。中国BYD傘下のプレミアムブランドYangwangが、電気自動車の「U8」と「U9」を発表。かつてはボルボ傘下にいたEVメーカーのポールスターが「コンセプトBST」をワールドプレミアした。
また、メルセデスAMGの「AMG GT63 PRO 4MATIC+」やBMW「M5」といった内燃エンジン搭載車にも注目が集まった。
▲ホストのMGは高性能EVクーペのコンセプトカーである「サイバーGTS」を会場内で披露した
▲今年のテーマにふさわしく、「Electric Avenue」と名付けられたセクションには、フォード、起亜、メルセデス・ベンツ、ポルシェ、BMWなど、様々な自動車メーカーのEVが展示された▼検索条件
電気自動車 × 全国
▲EVばかりではなく、内燃エンジン搭載車のスポーツカーにも注目が集まる。BMWは新型M5のワールドプレミアを実施▼検索条件
BMW 歴代M5 × 全国
▲メルセデス・ベンツもクラシックカーなどを持ち込んだ一方で、AMGモデルの最新型となるAMG GT 63 PRO 4MATIC+を発表した▼検索条件
メルセデスAMG 歴代AMG GT × 全国さらにレッドブルは、F1に参戦して今年で20年目のシーズンを迎えており、本イベントでは、チーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイが設計したハイパーカー「RB17」を初披露。そして現役のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン選手が、2021年に初タイトルを獲得したマシンである「RB16B」でグッドウッドの丘を駆け上がった。
加えてホンダがF1に参戦して60周年でもあり、当時のF1マシン「RA272」を持ち込み角田裕毅選手がドライブするサプライズもあった。
2024年9月6日から8日には、グッドウッド・サーキットを舞台にしたヒストリックマシンのレースイベント「グッドウッド・リバイバル」も開催されるのでそちらも注目。フェスティバル・オブ・スピードもリバイバルも、モータースポーツ好きなら人生に一度は見ておきたいイベントだ。
▲レッドブル・レーシング・グループは、チーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイが設計を手がけたRB17を初披露。F1の技術をベースに開発された2シーターハイパーカー
▲デモンストレーションとして、レッドブルのマックス・フェルスタッペン選手はRB16Bをドライブ
▲ホンダは、自身にF1初勝利をもたらし、ホンダコレクションホールに展示していたRA272を現地に持ち込んでデモ走行を実施。現役F1ドライバーである角田裕毅選手がステアリングを握った
▲世界中からモータースポーツ愛好家が集まる「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」。人生で一度は訪れてみたいイベントだ【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
Eクラスが5代目なら200万円台で狙える? ベンツのプレミアムセダン、中古車状況やオススメの狙い方を解説
“日本の誇り” 日産 R35 GT-Rは果たしてスーパーカーなのか?【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
ダイハツ コペンがついに生産終了することに絶望……。だったら「代わりにコレどうですか?」5選
’07 フェラーリ F430|空力とヘリテージが息づくV8ミッドシップ【名車への道】
【今が狙い目!】昨年2024年登場のメルセデス・ベンツ Eクラス(6代目)の中古車平均価格が1年間で約70万円ダウン!オススメの買い方・選び方を紹介
X3が3代目なら200万円代前半で狙える? BMWの人気プレミアムSUV、中古車相場やオススメの狙い方を解説
’73 シトロエン DS|独自のデザインと乗り心地、そのすべてに“哲学”がある【名車への道】
「もはや家!」200台限定の新型Gクラスが3500万円超えに絶望したあなたに贈る「1/3で買えるこの車、代わりにどうですか」5選
フェラーリの維持費ってどれくらいかかるの? そんなリアルな疑問、専門店に聞いてきた!
~300万では選べない、1000万では高すぎる~ 600万円で探せる一度は乗っておくべきクルマ【カーセンサーEDGE 2025年11月号】









