異なるクラスのマシンによる攻防戦が見応え抜群! 日本最高峰のハコ車レースともいわれるのが「SUPER GT」だ! 【EDGE Motorsports】
カテゴリー: レース&イベント
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2022/05/23
▲SUPER GTは、高性能なGTカー、いわゆるハコ車をベースとしたレーシングカーで争われる日本を代表するモータースポーツ。国内外のトップドライバーが参戦する国際シリーズで、2022シーズンは全8戦が行われる予定。2022シーズンはついに大観衆の下で開催!
4月16日~17日、SUPER GTの2022年シリーズが岡山国際サーキットで開幕した。SUPER GTとは、日本のモータースポーツのシリーズ戦において、最も集客力のあるレース。この数年は、コロナ禍の影響で無観客レースなども行われてきたが、ようやく、大観衆を迎えての開幕となった。
SUPER GTは、GT500クラスとGT300クラスの2つのクラスが混走する。これは、あえて速さの異なるクラスを同時に走らせることで、抜きつ抜かれつの攻防が繰り広げられることを狙ったものだ。
今シーズン、GT500クラスはトヨタ GRスープラが6台、日産 フェアレディZが4台、ホンダ NSXが5台の計15台のメーカー系ワークスマシンによって争われている。日産は今シーズンから、GT-Rに替わって新型Zをベースとしたマシンを投入。ホンダも、NSXの生産終了に合わせて発売した高性能バージョン「タイプS」をベースとしたマシンに変更。トヨタもマシンの空力性能をアップデートしている。
そして、注目のドライバーの一人が、今年、au TOM’S GR スープラ(36号車)に加入したジュリアーノ・アレジ選手。父親は元F1ドライバーとして有名なジャン・アレジ氏、母親は女優の後藤久美子氏だ。
岡山での開幕戦を制したのは、トヨタ GRスープラ(14号車)。2位はホンダ NSX(100号車)、3位はデビュー戦となった日産 フェアレディZ(23号車)で、3社が表彰台を分け合っており、今年の激戦を予感させるスタートとなった。
▲岡山国際サーキットで開催された開幕戦を制したのは、大嶋和也選手・山下健太選手組のENEOS X PRIME GR Supra。2019年にデビューしたトヨタ GRスープラをベースにしたマシンで、エンジンはレース用の2L直4ターボ「RI4AG」に換装されている▼検索条件
トヨタ スープラ(現行型) × 全国
▲トヨタ勢の筆頭ライバルとなるのがホンダ。V6ハイブリッド+ミッドシップのNSXをベース(今シーズンからベースにタイプSを使用)に、レギュレーションに合わせて直4+FRへと変更している。写真は山本尚貴選手・牧野任祐選手組のSTANLEY NSX-GTで、開幕戦では2位となった▼検索条件
ホンダ NSX(2代目) × 全国
▲そして日産は今シーズンより、GT-Rから新型フェアレディZにベースマシンをチェンジ。開幕戦で3位となったのが、松田次生選手・ロニー・クインタレッリ選手組のMOTUL AUTECH Z。エンジンは、市販車の3L V6ツインターボからレギュレーションに合わせて2L直4ターボの「NR4S21」に変更している
GT300クラスでは、「GT300」、「GT300MC(マザーシャシー)」「FIA GT3」、という3つの車両規定に沿ったマシンが混在している。GT300&GT300MCは、レーシングチームによる車両製作といった、日本のものづくりの技術を生かしたマシン。一方で「FIA GT3」は、近年国際自動車連盟(FIA)の主導で自動車メーカーが販売するマシン。GT3マシンは、一般のドライバー(ジェントルマンドライバーと呼ばれたりする)でも購入が可能で、基本的に吊るし(購入後そのままの無改造状態)で、そのままレースができるというメリットがあり世界的に大流行している。
開幕戦においてのGT300クラスでは、27台中、17台がFIA GT3マシンという顔ぶれとなっていた。その中で今シーズン注目の新型マシンは、BMW M4だ。昨年のM6から変更されたものだが、市販車と同様の大きなキドニーグリルが、さらに迫力を増している。また、ドライバーもル・マン24時間レースで勝利した経験をもつ荒聖治選手と、BMWの本国(ドイツ)のワークスドライバーであるアウグスト・ファルフス選手という強力タッグとなっている。
BMW以外にも、GT300クラスは、フェラーリ 488、ランボルギーニ ウラカン、アウディ R8、メルセデス・AMG GT、レクサス RC F、トヨタ GRスープラ、トヨタ GR86、トヨタ プリウスPHV、スバル BRZ、日産 GT-R、ホンダ NSXと、実に多彩な顔ぶれが揃っている。
そして何よりも、毎戦どのチームが勝つかまったく予想できない展開がこのレースの魅力だ。開幕戦と5月3日~4日に富士スピードウェイで行われた第2戦に続き、5月28日~29日に鈴鹿サーキット行われる第3戦、8月6日~7日に富士スピードウェイで行われる第4戦、8月27日~28日に鈴鹿サーキットで行われる第5戦、8月17日~18日にスポーツランドSUGOで行われる第6戦、10月1日~2日にオートポリスで行われる第7戦、11月5日~6日にツインリンクもてぎで行われる第8戦、が予定されている。ぜひ最寄りのサーキットへ足を運んでみて、ライブ観戦することをオススメします。
▲バラエティに富んだ参戦車両で、より身近なのがGT300。GT500が2L直4ターボ+FRとしているのに対して、排気量も搭載位置も自由(性能調整は行われる)。そのGT300で開幕戦を制したのは、近藤真彦監督が率いるKONDO RACING。藤波清斗選手とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が駆るGT-Rは市販車と同じ3.8L V6ツインターボのVR38DETTエンジンが使われている▼検索条件
日産 GT-R × 全国
▲GT300での注目マシンが、BMW Team Studie x CSLのStudie BMW M4。BMWモータースポーツの最新GT3カーであるM4 GT3をベースにしたマシンで、ドライバーは荒聖治選手とアウグスト・ファルフス選手。BMWオーナーはその活躍に期待してほしい▼検索条件
BMW M4(2代目) × 全国
▲GT3マシンであるアウディ R8 LMS。写真はチーム「Team LeMans Audi R8 LMS」のマシン。GT300には、エンジン位置に制限がないため、リアミッドに自然吸気V10を装備している▼検索条件
アウディ R8(2代目) × 全国
▲アウディ R8の兄弟車であるランボルギーニ ウラカンEVOをベースにしたウラカン GT3 EVO。写真はチーム「Bamboo Airways ランボルギーニ GT3」のマシン。レギュレーション上、後輪駆動である必要があるため4WDから2WDへと変更されている▼検索条件
ランボルギーニ ウラカン × 全国
▲GT300に参戦している、フェラーリ 488GTBをベースとした488GT3。写真のマシンはチーム「PACIFIC hololive NAC Ferrari」▼検索条件
フェラーリ 488GTB × 全国
▲大型リアウィングやワイドボディ化によって原型を保っていないトヨタ プリウスPHVのGT3マシン。写真はチーム「apr GR SPORT PRIUS GT」のマシン。エンジンは5.4LのV8に換装されており、SUPER GT参戦車唯一のハイブリッド搭載マシンでもある▼検索条件
トヨタ プリウスPHV(2代目) × 全国【関連リンク】
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