「東京キャンピングカーショー2015」で見た、キャンピングカーの新しいトレンドとは
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2015/07/15
▲2日間で2万1888人が来場した「東京キャンピングカーショー2015」。モーターホームやトレーラーの周りには多くの人が集まっていましたが、普段使いがしやすいモデルにも注目が
コンパクトモデルに軽キャンパー以外の選択肢が増えている
北米やヨーロッパでは大きなキャンピングカーで長期間の旅を楽しむ人が多くいます。映画などでそんな光景を見て、「いつかは自分も」と夢見ている人は、案外たくさんいるのではないでしょうか。コンパクトかつオープンカーであるフィアット 500Cを日常の足にしている筆者も、小さい車の利便性を感じつつ、大きなキャンピングカーでの旅に憧れているひとり。
広い車内で優雅な旅を……と考えるなら、巨大なモーターホームや小型トラックをベースにした「キャブコン」と呼ばれるキャンピングカーが欲しいところ。でも日本は道も駐車場も狭いから、買うだけのお金があっても気軽に乗ることはできません。
で、多くのキャンピングカーユーザーが選んでいるのはトヨタ ハイエースや日産 NV350キャラバンをベースにした「バンコン」になります。ただ……これでもまだ大きいんですよね。複数台の車を所有できる環境なら何の問題もないけれど、1台ですべてを賄うのはちょっときつい。
「大きな車に抵抗を持つ奥さんが買い物や駅までの送り迎えに毎回ハイエースじゃ大変だな……」
そんなことを考えながら今年7月4日~5日に東京ビッグサイトで開催された「東京キャンピングカーショー2015」の会場を歩いていると、あることに気付きました。出展車両はハイエースベースのバンコンやトヨタ カムロードベースのキャブコンが多いのですが、そこに混ざってミニバンやコンパクトカーをベースにしたキャンピングカーが目立つんです。
あるメーカーに話を聞いたところ、キャンピングカーへの憧れは年々高まっているが、筆者と同じように考えて諦める人が多いとのこと。それならと普段使いもしやすいサイズの車をベースに架装を最小限に抑えたキャンピングカーを作ってみたそう。これらはサイズが手頃なのはもちろん費用も抑えられるので多くの問い合わせがあるのだとか。
そもそも数週間の休みを取れる人なんてなかなかいないもの。キャンピングカーの旅と言っても長くて数泊という人が大多数です。だったら最低限の装備でも十分楽しめちゃうんですよね。しかもミニバンやコンパクトカーベースなら乗り心地の面も安心でしょう。
あくまで普段使いでの利便性を最優先し、休みが取れたらパッと出かけてアウトドアライフを満喫。そんな生活を気軽に楽しめるモデルは、キャンピングカーライフの入り口に最適! というわけで、会場で見つけた気になるキャンピングカーを紹介します。
▲MYSTIC TSCがヴェルファイアをベースに製作した「バルテオ」。Lクラスミニバンの風格を壊すことなくアウトドアで便利な機能を盛り込んでいます。車両本体価格は 476万7782円(税込)~
▲ノアのハイブリッド車をベースにバンテック新潟が製作したキャンピングカー「MR HYBRID」。5ナンバーサイズならではの取り回しの良さで普段使いも余裕!標準仕様の価格は432万円(税込)~
▲今回目立っていたのが日産 NV200のキャンパー。ベースが商用車なので架装が容易なのだとか。トイファクトリーのエコロは車両価格256万円(税別)と入門モデルにピッタリです
▲WHITE HOUSEはフリードスパイク&フリードスパイクハイブリッドのキャンパー仕様「フリースタイル」を展示。ポップアップルーフは大人2人が寝られるスペースが確保されています。ポップアップルーフを備えるグレード「POP」(ハイブリッド車ベース)
の価格は277万円(税抜)~
▲大きいキャンピングカーだとキャンプ場へのアプローチが通れなかったり、区画内に入らないということもあります。会場にはキャンピングカー歓迎のキャンプ場の案内も置かれていました