PPAPにC-HR……流行が予測不能だった『平成28年』【平成メモリアル】
カテゴリー: トレンド
タグ: トヨタ / ホンダ / ダイハツ / クロスオーバーSUV / 軽自動車 / 代燃車 / クラリティ / ムーヴキャンバス / C-HR / コンパーノ / 平成メモリアル / 田端邦彦
2019/07/06
▲会心のヒット作となったトヨタ C-HR。車名の由来は「Compact High Rider」と、「Cross Hatch Run-about」、両方の頭文字とのこと平成の終わりが見えてきた頃
テケテッテー、テケテッテー、イッツア・ファイナル・カウンダウンッ。
昨年末から始まったこの企画も、ついに残すところ4回。
今回は平成28年編でございます。
平成28年といえばSMAPが解散した年ってことで、つい最近だよね。
明仁上皇が天皇としてのお務めについて自らの「お気持ち」を発表されたということで、生前譲位が話題になり始めた時期。
ついに平成おわるのかも! と思い始めた頃です。
こっから令和になるまでが早かった。
リオ五輪では日本人選手が大活躍。
この年の流行語大賞は「神ってる」だったそうですが、それより「PPAP」の方がインパクト強かったよね。
ダイハツは明治時代からエンジンを作ってた凄いメーカー
▲エンジンメーカーとして発足し、オート三輪の製造で飛躍。コンパーノで四輪自動車の製造を始めたダイハツ車関係の話題が多かった1年でもありますよ。
燃費試験データの不正操作が問題になったり、三菱が日産の傘下に入ったり。
ダイハツがトヨタの完全子会社化されたのも、この年。
え、ダイハツって前からトヨタの子会社じゃなかったの? という方もいるでしょう。
ここでせっかくですから、ダイハツの歩みを振り返っておきます。
ダイハツは1907年に発動機製造会社として発足。
その流れで1930年からオート三輪を作り始めました。
実は日本で最も古い自動車メーカーなんですよ。
ちなみに「ダイハツ」は大阪の発動機屋さんの略ね。
戦後、「コンパーノ」で四輪市場に参入。
1970年代後半には「シャレード」が大ヒットし、自動車メーカーとして一気に成長しました。
トヨタとの業務提携が始まったのは1967年から。
小型車用エンジンなどの製造を請け負い、1998年にトヨタのグループ下に入ります。
2016年、ついに完全子会社になり、現在に至る……というわけ。
100年以上におよぶ歴史を200文字で振り返っちゃいました。
可愛くて元気なミニバス「ダイハツ ムーヴキャンバス」
▲愛嬌のある顔つきとツートーンカラーが眺めているだけで可愛らしい、ムーヴキャンバスさて今回も平成28年登場車の私的ベスト3発表とまいりましょう。
第3位は、ダイハツ ムーヴキャンバス。
さっきダイハツの話になったから選んだだけでしょ、っていうツッコミはなしね。
なにせデザインが可愛いじゃない? 近年のダイハツ車はキャストなどどれもデザインが良いけど、その中でも白眉の出来映え。
両側スライドドア採用で、もちろん使い勝手も良好です。
トヨタやスバルにOEM供給しない、独自車種ってところもいい。
コンパクトカーが得意なダイハツらしさ溢れる1台なのです。
セダン顔が逆に新鮮「ホンダ クラリティ フューエルセル」
▲燃料電池車ながら、セダンとしての美しいフォルムをもつホンダ クラリティ フューエルセル第2位は、ホンダのクラリティ フューエルセルでどうでしょう。
なんじゃその車、聞いたことねえぞ、って方、いますよね?
主に自治体や企業向けにリースされている燃料電池車なのです。
燃料電池車といえばトヨタ MIRAIのイメージが強いですが、実はホンダは2000年代初頭にFCXをリース販売してきた燃料電池車の老舗。
こちらは2008年にリース販売されたFCXクラリティの後継車種となります。
先進の燃料電池車らしい、未来的な(MIRAIじゃないよ)デザインが◎。
このまま普通のセダンとして販売してほしいくらい。
と思ったら昨年、PHEV仕様が発売されました。
そちらはリースでなく、普通にホンダディーラーで買えます。
燃料電池車にもPHEVにもなる汎用性の高いシャシーというところがポイントです。
オイシイとこを持っていった「トヨタ C-HR」
▲C-HRはキビキビした走りが自慢。プリウスとシャシー、パワートレインの多くを共有しているあんまり変わった車ばかり紹介すると誰にも見向きされなくなっちゃうんで、第1位は人気の車種にしましょう。
トヨタのC-HRですよ。
2013年にホンダがヴェゼルを出して、その刺客って感じで飛び出したコンパクトクロスオーバーがC-HR。
そしてコレが上出来だった! 外観はそれまでのトヨタにあまりなかったほどアバンギャルド。
走りは適度に引き締まった足と小排気量なのに元気のあるエンジンが、良い仕事してますねぇ。
トヨタが追い求めてきた、ガッチリ感の中にしなやかさがあるテイストというか、ドイツ車っぽさというか、そんなものが上手く表現されていました。
それでも見た目が攻めてたから商業的にはどうなんだ? 今までソレで失敗しちゃった車種いっぱいあったような……と思って静観していたら、見事にヒット。
C-HRは翌年の車名別登録台数2016年4月~2017年3月の結果で、4位にランクイン。
クロスオーバーやSUVでは初の快挙です。
かつてはカローラ、近年はプリウスやアクアなどコンパクト全盛ですが、時代も変わってきてるんだナ、という印象でした。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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