ニューノーマルが浸透した先の中古車市場では、禁煙車など車内が匂わない物件の相場が上がる?
カテゴリー: トレンド
タグ: 日産 / スズキ / フィアット / クルマを選び始めた人向け / ノート / ワゴンR / 500(チンクエチェント) / 自動車総研コラム
2020/08/21

中古車の車内の匂いも購入時の重要ポイントに
近ごろ「ニューノーマル」という言葉を目にする機会が増えている。
もともとは、2008年9月に起きたリーマン・ショックに端を発し、世界金融危機から生まれた用語だ。金融危機から立ち直っても、元の姿に戻るのではなく新しい状態になる、という意味合いで使われていた。
昨今の「ニューノーマル」は、「金融危機」の部分が「コロナ禍」に入れ替わったバージョンというわけだ。マスクの着用やソーシャルディスタンスが、当たり前(常態)になりつつあるのは、わかりやすい例だろう。
コロナのインパクトが強すぎたのかあまり話題にならなかったが、今年4月1日に受動喫煙法が全面施行され、7月1日からはプラスチック製買物袋の有料化もスタートした。
法律やルールによる強制ではあるが、日常の行動や意識=ライフスタイルが変わるという意味では、どちらも広義の「ニューノーマル」と言えるだろう。
そして新しいライフスタイルが常態化すれば、中古車選びの常識も変化していくはずだ。
例えば「受動喫煙法」を見てみよう。禁煙エリアが広がったことで、戸惑う愛煙家も多いだろうが、タバコを吸わない人には望まない受動喫煙だけでなく、タバコ独特の匂いも避けやすい環境となる。
要は、タバコ臭が局地化するとともに、匂いのしない場所が広がるというわけだ。

世の嫌煙トレンドとの関連性は分からないが、中古車選びでも車内の匂いの重要度が年々アップしている(グラフ①)。
さらにグラフ②では、検討の早い段階から車内の匂いをはじめ、清掃やクリーニングの状態を気にする人が増えていることが分かる。
匂いのしない場所が広がったニューノーマルでは、手っ取り早く禁煙車へのニーズが今よりも高まると考えられる(カーセンサーでは、車内で喫煙の形跡がないと販売店が判断した物件を禁煙車と定義しているため、禁煙車以外の物件で必ずしもタバコ臭がすると限らないことを、お断りしておく)。
一方で、現状のカーセンサーでは、禁煙車の割合は決して多くはないため、禁煙車の相場が上がる可能性は高い。
逆に言えば、愛車の車内でタバコを吸わなければ、売却や下取りでより高い価値が付くということでもある。
いずれにせよ、中古車市場での喫煙車とそれ以外の割合が逆転したニューノーマルになるまでは、車内の匂いが今まで以上に中古車選びを大きく左右する重要なファクターとなりそうだ。
予算100万円+αで狙う! 禁煙車が選びやすいモデル3選
1:スズキ ワゴンR(6代目・現行型)

2:日産 ノート e-POWER(2代目・現行型)

3:フィアット 500(3代目・現行型)

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