キャデラック XT5クロスオーバーで巡る、“地球を感じた”グランドサークル・ドライビング【vol.1/3】
2019/05/25

約3400km、6日間の弾丸ドライブ
アメリカのグランドサークルエリアをドライビングしてみたので、3回に分けてご報告してみようと思う。あまりのスケールの大きさに加え、変化に富んだ光景を目の当たりに……。
まさに“地球”を肌で感じることができたと同時に、車に求められる要素というものは、やはりその環境に応じて全く異なるのだな、とあらためて認識した。
相棒となるのはキャデラック XT5クロスオーバー。今回はロスを起点にカリフォルニア州、ネバダ州、ユタ州、アリゾナ州をまたいで大きく時計回りに巡る、全行程2116マイル(約3400㎞)。日程はロス滞在期間を除く6日間のグランドツーリングだ。

ロサンゼルスからサンディエゴフリーウェイ(405号)を北へ向かい、ランカスター方面に14号に切り替えてさらに北上。
途中右手に飛行機の墓場として知られるモハベ空港がかすかに見える。ハリウッド映画のロケなどにも使用され、現在定期便は運行していないため一般客が利用することはないが、多くの古い飛行機たちが鎮座している様は、遠目からでも異様な雰囲気を放っていた。
そこから程なく砂漠地帯をデスバレー方面へ。ほとんど車とすれ違うこともないその辺りはアメリカらしい大荒野が広がり、大陸のスケールの大きさを実感。
それだけでなく、浸食によって奇怪な形状に削られた地層面が刻々と変化していく様を見るにつけ、地球というものを感じることができる。
アメリカ最大規模の国立公園となるデスバレーは岩手県とほぼ同じ広さだ。巨大な砂丘に加え、白い塩原や奇怪な形の岩、色彩豊かな砂岩峡谷が多数広がっており、夏の気温は49℃以上に達し、年間平均降水量は50mm。

地層・断層・浸食フェチ、UFOフェチにはたまらない【ロサンゼルス~デスバレー~エリア51~ラスベガス】
標高も極端で、海抜マイナス86mから3368mまでと、極端な高低差と、極端な温度差、景色の彩りの変化、壮大なスケールと過酷な環境は、まさに死の谷といわれるゆえんだ。
デスバレーには多くのスポットがあるが、おススメは最もメジャーなサブリスキ―ポイント。 光を浴びると様々な色に輝き、波打ったように続く岩山。長い年月を経て造り出されたこの絶景はまさに芸術の域だ。
デスバレーを離れて一路ラスベガスへ向かう途中ちょっと寄り道。デスバレージャンクションを左折し127号線~373号線と進み、95号線に行き着いたT字路に、「AREA 51 ALIEN CENTER」と書かれた怪しげなガソリンスタンド兼カフェを見つけることができる。

ここはネバダ州のリンカーン郡。そう、この先には、あの『X ファイル』でも有名になったエリア51があるらしい。
もちろん空軍の秘密基地に近づくことはできないがこの怪しげなカフェに立ち寄るだけでもネタにはなるから、給油ついでに立ち寄ってみるとよい。
そこからラスベガスまでは約200㎞程度だ。(次回に続く)







※カーセンサーEDGE 2019年6月号(2019年4月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています

カーセンサーEDGE編集長
中兼雅之
カーセンサーEDGE編集長、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。シトロエン エクザンティアブレークと16年の人生をともにした後、10年ローンで購入した現在の愛車は、ポルシェ 911カレラ(2005年式のtype 997 前期型)。もう11万kmに達しようとしているがノートラブル。911でスキーにも行く。趣味は仕事とパトロール。
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
スバル STI S210の抽選販売に落選した人へ贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
初めてのポルシェ 911はコレを! モダンクラシックな「996型」と「997型」の魅力と現状と真実を専門店に聞いてきた
「勢いで買っちゃった」ハタチのファーストカーは日産 スカイラインGT-R(32型)
2157psの新開発V12クアッドターボエンジンを搭載! イタリアン・スーパーカーの聖地で誕生した新プロジェクトの行方は?【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
【試乗】新型 ポルシェ マカン|BEVでもエンジン車と変わらぬポルシェらしい自然なドライブフィールが味わえる!!
【試乗】新型 アウディ Q6 e-tron|快適な乗り心地と扱いやすさで幅広い層にアピールする最新BEV!
「九州の人気観光地ドライブならココ!」プジョー 3008で行く“旅のプロがオススメ”の絶景・ご当地グルメ・温泉満喫ツアー
受注停止中のジムニーノマドの代わりに「三菱の5ドアコンパクトSUV パジェロイオ」はどうですか?
【試乗】新型 ランドローバー ディフェンダー オクタ|オフロードでもオンロードでも “究極のパフォーマンス”を発揮する635psのラリーベースモデル
【試乗】新型 メルセデスAMG GT63 S Eパフォーマンス 4ドアクーペ|AMG謹製V8エンジンを感じさせてくれるパフォーマンス志向のPHEVモデル