キャデラック XT5クロスオーバーで巡る、“地球を感じた”グランドサークル・ドライビング【vol.1/3】
2019/05/25
▲キャデラックのミドルサイズSUV、XT5クロスオーバー。今回のような“大陸横断機”としては、抜群の快適性と4WDゆえの安心&悪路もこなす約3400km、6日間の弾丸ドライブ
アメリカのグランドサークルエリアをドライビングしてみたので、3回に分けてご報告してみようと思う。あまりのスケールの大きさに加え、変化に富んだ光景を目の当たりに……。
まさに“地球”を肌で感じることができたと同時に、車に求められる要素というものは、やはりその環境に応じて全く異なるのだな、とあらためて認識した。
相棒となるのはキャデラック XT5クロスオーバー。今回はロスを起点にカリフォルニア州、ネバダ州、ユタ州、アリゾナ州をまたいで大きく時計回りに巡る、全行程2116マイル(約3400㎞)。日程はロス滞在期間を除く6日間のグランドツーリングだ。
▲まるで映画のワンシーンのような、めったに他の車とすれ違うこともないアメリカらしい大荒野。スケールの大きさを実感した旅であったロサンゼルスからサンディエゴフリーウェイ(405号)を北へ向かい、ランカスター方面に14号に切り替えてさらに北上。
途中右手に飛行機の墓場として知られるモハベ空港がかすかに見える。ハリウッド映画のロケなどにも使用され、現在定期便は運行していないため一般客が利用することはないが、多くの古い飛行機たちが鎮座している様は、遠目からでも異様な雰囲気を放っていた。
そこから程なく砂漠地帯をデスバレー方面へ。ほとんど車とすれ違うこともないその辺りはアメリカらしい大荒野が広がり、大陸のスケールの大きさを実感。
それだけでなく、浸食によって奇怪な形状に削られた地層面が刻々と変化していく様を見るにつけ、地球というものを感じることができる。
アメリカ最大規模の国立公園となるデスバレーは岩手県とほぼ同じ広さだ。巨大な砂丘に加え、白い塩原や奇怪な形の岩、色彩豊かな砂岩峡谷が多数広がっており、夏の気温は49℃以上に達し、年間平均降水量は50mm。
▲世界で一番暑い場所ともいわれる「デスバレー」。アメリカの中でも最も広い国立公園で、ひとつひとつの観光スポットのスケールがとても大きい。車なくして本当に何もできない!地層・断層・浸食フェチ、UFOフェチにはたまらない【ロサンゼルス~デスバレー~エリア51~ラスベガス】
標高も極端で、海抜マイナス86mから3368mまでと、極端な高低差と、極端な温度差、景色の彩りの変化、壮大なスケールと過酷な環境は、まさに死の谷といわれるゆえんだ。
デスバレーには多くのスポットがあるが、おススメは最もメジャーなサブリスキ―ポイント。 光を浴びると様々な色に輝き、波打ったように続く岩山。長い年月を経て造り出されたこの絶景はまさに芸術の域だ。
デスバレーを離れて一路ラスベガスへ向かう途中ちょっと寄り道。デスバレージャンクションを左折し127号線~373号線と進み、95号線に行き着いたT字路に、「AREA 51 ALIEN CENTER」と書かれた怪しげなガソリンスタンド兼カフェを見つけることができる。
▲空軍基地の近くには宇宙人グレイのイラストや看板の姿が目を引くここはネバダ州のリンカーン郡。そう、この先には、あの『X ファイル』でも有名になったエリア51があるらしい。
もちろん空軍の秘密基地に近づくことはできないがこの怪しげなカフェに立ち寄るだけでもネタにはなるから、給油ついでに立ち寄ってみるとよい。
そこからラスベガスまでは約200㎞程度だ。(次回に続く)
▲旅のパートナーはキャデラック XT5 クロスオーバー。全長4825×全幅1915×全高1700㎜で、車重は1990㎏。V型6気筒3.6L DOHCエンジンに8速ATを組み合わせた4WD。最高出力は314ps。全国での中古車平均価格は、約594万円だが、400万円台から狙える物件も!
▲未舗装路のちょっとした悪路や砂地へのアクセスも気負いなく、楽々だったXT5クロスオーバー
▲延々とまっすぐに延びるデスバレーのルート178号線
▲デスバレーの絶景ポイントのひとつ、有名な景勝地サブリスキーポイント。白い岩山の連なりが夕日を浴び、黄金の輝きに変化。この自然が織りなす美しいアートは絶対に訪れるべき!
▲米カリフォルニア州に広がる乾燥した盆地、デスバレー。「デスバレー国立公園」としてアメリカの自然保護区に指定。全長はおよそ225kmに渡って山脈が連なる
▲大型トラベルトレーラーをけん引する、ダッジ ラムがなんともアメリカらしい
▲自由の女神像のレプリカ@ラスベガス※カーセンサーEDGE 2019年6月号(2019年4月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています

カーセンサーEDGE編集長
中兼雅之
カーセンサーEDGE編集長、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。シトロエン エクザンティアブレークと16年の人生をともにした後、10年ローンで購入した現在の愛車は、ポルシェ 911カレラ(2005年式のtype 997 前期型)。もう11万kmに達しようとしているがノートラブル。911でスキーにも行く。趣味は仕事とパトロール。
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