【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹がプッシュする「あえての旧型」とは?
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2012/07/11


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旧型モデルの魅力は「価格が安いこと」だけにあらず
地球上の様々なモノや状態が「フラット」になり、高価なモノは安価なそれより価値が高いとか、アマチュアよりもプロが偉い等々は、一概には言えなくなってきている。が、車に関してはまだまだ「新しいモデルや高額なモデルのほうが、古いモデルや安価なモデルよりもエライ」的な価値観が大勢を占めているように思える。それが証拠に、旧型モデルの中古車を勧めてても「いやボク、型遅れはちょっとイヤでして・・・」的に敬遠する者は少なくない。
が、それを承知であえて「旧型のススメ」である。
通常、新型モデルというのは旧型モデルの様々なネガを潰したうえで市販されるため、絶対的な性能は無論、新型モデルのほうが優れているのが一般的だ。また経年劣化の問題もある。数年間使用された機械よりも、より新品に近い機械のほうがコンディションは明らかに良いだろう。
しかしそれを差し引いても一部の旧型モデルは、最新モデルが失ってしまった「何か」を備えていて、その「何か」に大いなる価値を感じることがある。その何かとは主に「小ぶりなこと」「(小ぶりゆえに)軽量なこと」「電子制御がさほど使われていなかったゆえにダイレクトな感触を楽しめること」「排ガス規制等が緩かったためエンジンにパンチがあること」などに集約される。
ジャストサイズという、旧型カングーの比類なき宝物
代表的な例がルノーのカングーだ。さまざまな事情により仕方ないことなのだが、かなり大柄になってしまった現行カングーは、旧型カングーが備えていた「荷物グルマとは思えないほどの運動性能」「日本の道にベストマッチな程良いサイズ」という美点を失ってしまった。「新車のカングーか中古の旧型カングーのいずれか1台を無料プレゼント!」みたいな懸賞がもしもあったとしたら、わたしなら迷わず中古の旧型を希望するだろう。それほどまでに、旧型カングーには「古い」という欠点を補って余りある価値がある。また例えばアルファロメオも、エンジンそのものの魅力や重量増などの問題を鑑みると、159世代各モデルよりも、そのひとつ前の156世代に魅力を感じる。個人的には、なのだが。
ということで、今回の伊達セレクションはズバリ・・・
「あえての旧型という、攻めのお手頃輸入中古車選びはいかが?」
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