【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、「時代」を考察する?
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2012/07/27


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君よパ・リーグのような車に乗れ
毎日見ている自分の顔は、歳月により老けたことに気づきにくい。が、久しぶりに会った知人の顔は「こいつも老けたな・・・」などとすぐに気づくものだ。それと同様に、ダルビッシュ選手などの活躍により久しぶりに野球に興味をもった自分は、ひとつ気がついたことがある。それは、「気づいてみれば、セ・リーグよりもパ・リーグのほうがカッコいい」という事実あるいはムードだ。
自分が子供だった頃はプロ野球といえば読売ジャイアンツおよびそれに追随するセ・リーグの天下で、パ・リーグとは「閑散とした球場で、どうやら南海と近鉄が何かやってるらしい」ぐらいの扱いであった。
しかし久しぶりに見るプロ野球および関連ニュースでは、読売ジャイアンツも北海道日本ハムファイターズも完全にフラットに扱われていた。いや、どちらかと言えば北海道のファイタ-ズや東北のゴールデンイーグルスのほうに輝きと勢い、そして世間のシンパシーがあり、読売ジャイアンツは斜陽感というか閉塞感というかなんちゅうかを放っているように感じられた。自分は野球のことはよく知らぬ素人だが、これはおそらくわたしだけの感覚ではなく、時代の普遍的なムードであろうと確信する。
要するに「権威」とか「中央」の地位やイメージが地に堕ち、その代わりに「挑戦者」や「地方(地域)」が今はイケている、ということなのだろう。
もはや「ジャイアンツ戦だから高視聴率」みたいなことはない
この「時代感」は、輸入車の世界にも波及している。5年ほど前までは「ドイツ製高級ブランド=偉い、カッコいい」「フランス車とかのその他ブランド=一部の変わり者向け」的な図式が大勢を占めていたが、今はまったく違う。ドイツ車はドイツ車で無論すばらしいが、「ドイツ製高級車だから凄い!」という、「ジャイアンツ戦だから視聴率が高い!」みたいな現象はもはやなく、メルセデスもシトロエンも完全にフラットなのだ。いや、時代感からすると「パ・リーグ的な車」すなわち「以前はマイナーだったブランド」のほうが、イメージ的にはよりイケてる可能性は高い。
ディープな皆さんはこんなことを言われるまでもなく「パ・リーグ的車」にすでにお乗りだろうが、わたしが言いたいのは比較的パンピー寄りの輸入車ファンであるあなたに対してだ。あなたがもしも「よくわかんないけどとりあえずドイツ車にしとくか」と考えているなら、それは決して悪いことではない。しかしその選択は、「パ・リーグ的な車」を今一度おさらいしてからにしたほうがいい。大きなお世話であることは承知だが、時代というものを鑑みたうえでのオススメは、どうしてもパ・リーグ的な車になるのだ。
ということで、今回の伊達セレクションはずばり・・・
「伊達が考えるパ・リーグっぽい車、ぜひご検討を!」
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