【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、「ファミリーカー」を考える
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2012/09/05


http://www.sgt-date.com
子どもは乱暴狼藉を働いてこそ
ここ日本では、ファミリーカーとは「比較的安めの、大人数&大荷物が積める車」という定義がなされているように思われるが、イッツ・ナンセンスである。家族により使われる車はすべからく「ファミリーカー」であり、たとえ仮にAMGのハイパフォーマンスサルーンであろうとも、家族のために使われるならば、それは立派なファミリーカーなのである・・・・・なんつーのは書生のタワゴトであり、実際の人間生活とはそんな美しいまとめ方ができるものではない。ついでに言えば「すべからく」の使い方も間違っている。
わたし自身は家族も子どもももたぬボンクラだが、知人・友人のリアルファミリーライフを身近で見るにつけ、ファミリーカーとは「比較的安めの、大人数&大荷物が積める車であるに越したことはないなぁ」と強く実感するものである。なにせ子どもというのは車内に食い物はこぼすはキズは付けるは奇声は発するはで、そんなことを自慢の高年式AMGの中でやられた日には発狂してしまうのが自動車愛好家というものだ。
とはいえ、車内でのそういった乱暴狼藉を子どもにいっさい禁ずるというのも、教育的効果がありそうで実はバッチリ逆効果な愚策であるだろう。子どもはやっぱり伸び伸びと生きてこそ、それこそ伸びるわけだからして。
アルファGTに代表される「裏ファミリーカー」もあります
そう考えるとやはり、冒頭の書生さん的意見は完全に無視して「多少汚したりヘコませてもさほど気にならない、比較的安めの、大人数&大荷物が積める車」であることが、つまらない意見のようだが、やはりファミリーカーのキモなのだろう。本質的に正しい意見や生活とは、得てしてつまらなく見えるものだ。
「しかし、とはいえ、できるだけオシャレさんではありたい!」
そう叫ぶ若いパパさんの姿も、わたしには見える。幻覚かもしれないが。まぁ幻覚でも構わない、そんなパパさん・ママさんのために見立てた「比較的安めの、比較的人数&荷物が積める輸入車で、けっこうオシャレなやつ」が、下記の物件リンクである。
「安め」というのは具体的に「200万円以内」を当初考えたが、ミニクロスオーバーをどうしても推奨したかったため、上限250万円に設定した。また注目していただきたいのは2ドアクーペの「アルファGT」である。一見、いわゆるファミリーカーとは縁遠い存在にも思われるアルファGTだが、その後席は異様なまでに広く、それでいて全体は超スタイリッシュ。4ドアではないため、後席に座る子供が隣の車にドアパンチを食らわせてしまう心配もないという、実は鉄壁の「裏ファミリーカー」なのである。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら
多少汚れても気にならない(?)、それでいてこじゃれた“ファミリーカー”はいかが?
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