【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、オープンカーの買い時を考える
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/04/03


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春のオープンカーの大敵、それは花粉!
「オープンカーを買うなら冬に限る!」というのは筆者の持論であるだけでなく、ちょっと車に詳しい者なら誰もが知るところだ。
まず第一に、冬場のキリリと冷えた空気のなか、足元と身体は暖房でポカポカにしながら、頭や顔に冷気を感じながら疾走する「ムービング露天風呂状態」というのはかなりの快感であること。そして第二に、実際は冬はオープンカーにとって素晴らしい季節であるにもかかわらず、なぜかその中古車相場は冬の間中むやみに安いこと。この二点が、「オープンカーを買うなら冬に限る説」の主たる根拠である。
しかし春というのもオープンカーにとっては素晴らしい季節のひとつだ。冬場の「ムービング露天風呂状態」ほどのタイト感はないが、春ならではの良い意味での弛緩した空気が、ルーフを開けてのノンビリさんなドライブを「人生最高の瞬間のひとつ!」にまで高めてくれることだろう。
しかし、春のオープンエアドライブには大敵もある。皆さまよくご承知の「スギ・ヒノキ花粉」だ。
幸いなことに筆者は花粉症ではないが、現代人の約8割は花粉に悩まされているのではないか(いやよく知らぬが)。そういった現代人らに春のオープンカーを勧めるなど考えてみれば愚の骨頂であり、世が世なら打首獄門にもかりかねない。それも、筆者が「冬のオープンカー」を推奨する理由のひとつである。
納車までのタイムラグを考えれば「買い」は今
しかし、春であっても心配は無用だ。
これをお読みになり「そうだよね、やっぱオープンカーだよね!」と思っていただいた方が、その足で中古車店に駆け込んだところで、車というのはスーパーマーケットの大根と違ってその日のうちに持って帰ることはできない。契約をして、車庫証明やら印鑑証明やらを揃えて、登録して、納車整備をして、エクボをデントで直して、ボディ表面をガラスコーティングして……などとやっていると、あっという間に契約から2週間か3週間は過ぎるのが通常である。
つまり、仮に本日「そうだよね、やっぱオープンカーだよね!」と思ったところで、そのオープンカーが納車されるのは4月も半ばを軽く過ぎてから。南北に長い日本列島ゆえ地域による違いはあるが、おおむねスギ・ヒノキ花粉飛散のピークを過ぎた頃……なのだ(※東北地方では5月上旬まで飛散するらしいですが)。
個人の嗜好を押し付けるつもりはないが、それでもやはり「人生一度はぜひオープンカーに!」とは本気で思う。花粉に負けず、いや、それを上手にやり過ごしたうえで、クソ暑い夏が来る前にナイスな輸入オープンカーを手に入れていただけたら、筆者としても非常にうれしい。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
花粉もそろそろ終わりということで「輸入オープン」はいかが?
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