911人気の今だからこそ選ぶ、玄人好みの「FRポルシェ」
2016/08/04

全世界で沸騰するポルシェ人気
今、ポルシェが世界中で人気となっています。創業は1940年代、レースでも数々の栄光を誇る名門メーカーですが、少し前まで経営危機となるほどの苦境に立っていました。しかし2009年にフォルクスワーゲンとの経営統合が決まり、若干の紆余曲折を経た後の2012年、ポルシェAGがフォルクスワーゲンの完全子会社となっています。
そんな中、SUVのカイエン&マカン、GTサルーンのパナメーラとラインナップを広げ、そのヒットで業績も復活。2015年度の世界販売台数は約22万5000台と過去最高となっています。
日本においてもその人気は同様です。昨年度の新車登録台数は約6800台で、20年前の約3倍に達しています。そして中古車市場においても、911の価格が空冷モデルを中心に高騰、以前は100万円台、200万円台で購入できたものが現在では1000万円に届くかという価格になっています。そう、ポルシェの人気は凄まじいのです。

今ならまだギリギリ見つかる、FRポルシェたち
では、最も低い価格で購入できるポルシェというとどのモデルになるのでしょうか。カーセンサーnetを見てみると、初代ボクスターや初代カイエンといったモデルが本体価格100万円台から掲載されています。しかし、それだけではありません。今ではほとんど見かけなくなったモデルが見つかりました。それは944です。
掲載台数は数台ながら、1980年代末期から1990年代初頭の年式が本体価格150万円以下となっています。944は1983年に発売されたクーペで、駆動方式はFR。エンジンは当初2.5L水冷直列4気筒が搭載され、数回の排気量拡大を経て最終的に3Lエンジンが搭載されました。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、944のようなFRレイアウトを採用するポルシェは他にも存在しました。944の先代にあたる924、後継にあたる968、そして911を上回るフラッグシップとして開発された928の各モデルです。このうち7月21日時点で924は物件の掲載がないものの、968と928はやはり数台ずつながら中古車が掲載されています。
968はポルシェのボトムラインを担うモデルとして、カブリオレやCS(クラブスポーツ)といったバリエーションを揃えながら1995年まで、一方の928は1977年に発表され、同じく1995年まで販売されていました。
944とはまた違ったなまず顔(?)の968と928。他メーカーの歴代モデルを見渡しても珍しいポップアップ式のヘッドライトを採用するなど、944と同様、独特の存在感があるモデルです。
968と928の中古車本体価格はというと、その多くが「応談」。911の人気が根強い日本ではやはり販売台数も多くありませんでしたから、今もそしてこれからも、希少なモデルであろうことは想像に難くありません。
初代ボクスターや初代カイエンも魅力的な車ですが、より個性的なポルシェが欲しいとすれば、944をはじめとする「FRポルシェ」に注目です。もちろんどのモデルも一定の整備費用を加味して予算を準備すべき車。しかし、911を筆頭にこれだけポルシェの人気が沸騰する今、あえてのFRポルシェという選択は最高に「ツウ」な一手となるのではないでしょうか。



【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
【試乗】新型 アストンマーティン ヴァンキッシュ|V12を積んだ新たなFRフラッグシップは、リアルスポーツからGTまで劇的に変化する乗り味を得た!
その存在意義を考えさせられた、古都を舞台としたコンクールデレガンス
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4
トヨタ スープラ(A90型)生産終了の発表に絶望した人に贈る「代わりコレ、新車在庫がなくなったときに備えてどうですか?」5選
NA型 ユーノスロードスター は速くないけど楽しい車! 中谷明彦も思わず欲しいと唸る、その魅力は?【カーセンサー中谷塾】#3
~いよいよ潮流はSUVの次へ~ ワゴン復活の予感【カーセンサーEDGE 2025年6月号】
「買えるモデルの祭典」で輸入中古車評論家が買いそうになったのはどんな車?【オートモビルカウンシル2025】
最新型レンジローバー新車価格値上げに絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、ランドローバー人気SUVの代わりにどうですか?」5選
R34スカイラインGT-Rの中古車価格2500万円に絶望した人に贈る「1/3以下で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
’91 BMW 735i|ドライバーズカーの実力とラグジュアリーなスタイルを兼ね備えたフラッグシップ!【名車への道】