カローラ・エスティマ・ディオン! 2000年の車事情を振り返る!
2017/06/29

覚えていますか? 2000年の出来事
2000年といえば、ある人にはついこの間、ある人にははるか昔のことと受ける印象は人それぞれでしょう。ちなみに筆者は、ついこの間のことだと話したら「もう17年も前のことですよ!」とツッコミを入れられました……。
その2000年ですが、コンピュータが誤作動する可能性があるという「2000年問題」が取り沙汰された年。また、第26回主要国首脳会議(沖縄サミット)が行われたことなどをきっかけに「2千円札」が発行された年でもありました。そういえば、最近2千札見てないなあ。
2000年の新車乗用車販売台数

2000年の新車乗用車販売台数ランキングを簡単に振り返ると、トップのカローラと3位のエスティマについてはこのあと取り上げますので置いておきますが、2位のヴィッツは前年の1999年にスターレットの後継車種として登場した新世代のベーシックカー。5位のファンカーゴもヴィッツベースの小型トールワゴンで、早口でたたみかけるCMを覚えている人もいるのでは?
トップ5のうち4つをトヨタ車が占めるなか、孤軍奮闘したのが2代目になったばかりのホンダ オデッセイ。スマッシュヒットを記録した初代のコンセプトを踏襲しつつ、ホンダらしいスポーティさを兼ね備えたモデルとなっていました。
ひとえに販売台数といっても、その年に登場した新型車もあれば、以前に発売され徐々に売れてきた車種、販売台数のピークを過ぎた人気車など様々。ここからは販売台数の数だけでは読み解けない2000年の車事情を筆者が独断と偏見でピックアップしてお届けしたいと思います。
2000年のランキングトップのカローラ

そんな2000年の新車乗用車販売台数ランキングトップのカローラ。この頃はカローラが1969年からずっと販売台数トップを維持していた時代です。そのカローラは2000年8月に9代目(カーセンサーでは4代目) へフルモデルチェンジを行なっており、「New Century Value」のキャッチコピーとともに新世代のカローラを目指したもので、セダンのスポーツグレードの廃止やワゴンをフィールダーに改名するなど、大きな方向転換を図ったモデルでした。
久石譲さんの曲と「変われるって、ドキドキ。」というコピーのCMが“新しいカローラ”を強くアピールしていたのも印象的でしたね。
2代目天才タマゴが大ヒット

3位に入ったエスティマはこの年の1月にフルモデルチェンジを果たした2代目。前年の19位から大きくジャンプアップした1台です。エンジンをミッドシップに配し「天才タマゴ」と呼ばれた初代モデルのフォルムは踏襲しつつFF車へと生まれ変わった2代目エスティマは、先代に比べて低床化を実現し、両側スライドドアを備えるなど、市場の声を車両に反映させたことがこの大ヒットに繋がったといわれています。
ちなみに翌年には市販ミニバン初のハイブリッドモデル、エスティマハイブリッドが登場。今や他メーカーからも様々な車種が発売されているハイブリッドミニバンの先駆けがエスティマだったのです。
ミラージュベースのお買い得ミニバン

この年の21位にランクインしている三菱 ディオンという車をご存じでしょうか? これはミラージュをベースにした5ナンバーサイズの3列シートミニバンなのですが、その一番の魅力は低価格だったということ。最もベーシックなグレードだと150万円台という価格が功を奏してトップ30にランクインしたというわけです。なおディオンの総生産台数はおよそ6.5万台ほど(2006年生産終了)で、この1年でその半数以上の約3.8万台を販売した計算になります。

また、今でこそ定番となっているエアロパーツを装着したミニバンですが、そのはしりとも言える「ディオンツアラー」なる特別仕様車も存在しており、スタイルだけみれば、現在でも通用するほどまとまっている印象があります。もし、これでスライドドアを備えていれば大ヒット車種になっていたかもしれません……。
プリウスはまだブレイク前だった

現在では車を運転していて見ない日はないと言っても過言ではないほど売れまくっているプリウスですが、なんと2000年の時点では上位30位にすら入っていないのです。ちなみに2000年の時点ではまだ初代モデルで、この年の5月に車両形式が変わるほどの(NHW11型へ)ビッグマイナーチェンジを実施し着々と力をつけてきている時期でした。
いかがでしたでしょうか? 2000年は車にとっても変革の年であり、最初に紹介したNCVカローラだけでなく、三菱 ランサーやスバル インプレッサも新世代に進化し、日産 ブルーバードもシルフィのサブネームが付くなどまさにミレニアムな年だったと言えるかもしれません。
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