タクシーからドリフトマシンまで! 絶滅危惧車のクルーはただの商用車じゃなかった!
2018/11/10

左右のドアの大きさが違う!?
1993年にデビューした日産 クルーは、タクシー専用車として開発された車両だった。
色気は皆無で無骨なセダンではあったが、商用車らしい質実剛健な雰囲気は、今振り返ってみても魅力的。
特徴的だったのは使用頻度の高い左側後席ドア、運転席ドアが反対側よりも50mm延長されていたことだった。
つまりは、左右非対称の設計となっていたのだ。これだけでもインパクトがデカい。
全長4595mm×全幅1695mm×全高1460mmと5ナンバーサイズのコンパクトなボディだったがドアの最大開口角度の大きさ、左右非対称ドアによって乗り降りのしやすさへも配慮が行き届いていた。
ドライバーと乗客への配慮であり、タクシー専用車として考え抜かれたことがわかる。


搭載していたエンジンは2L 直6ガソリン、2.8L 直6ディーゼル、そして2L 直4 LPGだった。
トランスミッションには4速ATと5速MTがいずれのエンジンにも設定されていた。
1994年には自家用モデル「クルー サルーン」が追加された。オプションとして「自動ドア」が設定されており、個人タクシー需要を見越したものだと思われる。
商用車は2009年まで、自家用車は2002年まで生産された。
FRを採用していたこと、当時のスカイラインに搭載されていたRBエンジン搭載モデルがあったこと……などから、ドリフトマシンとして需要が少なからず存在したようだ。
ただ、そんなクルーも絶版となってから時間が経過し、車検を機に廃車処分されてしまっているのだろう。
大量に販売された商用車だったのに、もはや街中で見かける機会は少なくなってきている。
そういう意味では差別化すら図れてしまう。
クルーは乗る人のことを考え尽くしながら必要最低限が揃った、生真面目なコンパクトセダンだった。
しつこいが……個人的には左右非対称ドアがたまらない。
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