これがメーカー純正とは思えない! N-BOXスラッシュのこだわりがすごすぎる!
2019/09/18
▲今回紹介するのは独特なルーフの形が特徴のホンダ N-BOXスラッシュ。これがメーカー純正とは驚きです大ヒットモデルの派生版
ホンダ N-BOXスラッシュ
今、日本で売れに売れまくっているホンダ N-BOX。
普通車では日産 ノートが販売好調といわれていますが、ノートが月に1万台前後売れているのに対し、N-BOXは2万台前後と実は倍以上売れている計算になります。
もちろん自動車としての完成度の高さはもちろんですが、もはや普通車と遜色のない装備や質感など、普通車、軽自動車の枠を超えて評価されていると言えるでしょう。
そんな実用的なN-BOXシリーズの中にあって、遊び心のカタマリと言っても過言ではないモデルが今回ご紹介するN-BOXスラッシュです。
ベースとなったのは先代モデルのN-BOXですが、もともと初代N-BOXの評価がズバ抜けて高いため、今でも中古車市場で引っ張りだこなのはご存じのとおり。
そんな先代N-BOXのルーフを10cmもカットし、リアのスライドドアもヒンジドアに変更。さらにリアウインドウ後端をせり上げてドアノブを目立たない位置に配したクーペ風スタイルとしたのが最大の特徴です。
いわゆる「チョップトップ」や「チョップドルーフ」とも呼ばれる、ルーフ部分を切り詰めて(正確にはピラー部分)全高を下げるカスタマイズはローライダー系でおなじみの手法ですが、まさかそれをメーカー自らやってしまうというのは驚きのひとこと。
さらに使い勝手に優れるスライドドアをつぶしてクーペ風スタイルにしてしまうというのは、メーカーがやる仕事とは思えません(ほめ言葉)。
しかも、基本的なエクステリアはN-BOXカスタムではなく標準車がベースとなっており、N-BOXの見慣れたフロントマスクと思いきやチョップトップというギャップもインパクトの大きさに一役買っていますね。
▲こちらがN-BOXスラッシュ。ルーフがカットされているだけではなく、後席ドアもスライドタイプからヒンジタイプに変更されています
▲ちなみにこちらがノーマルの初代N-BOXですエクステリアだけでなくインテリアにもこだわり満載!
さらに「インテリアカラーコレクション(現インテリアカラーパッケージ)」では、真っ赤な表皮にチェッカー模様をあしらった「ダイナースタイル」や、ホワイト基調にライトブルーを配した「グライドスタイル」など、イメージを大きく変化させる大胆なカラーバリエーションを選ぶこともできます。
まさに、フルノーマルなのにフルカスタマイズカーのような車両に仕上げることができるようになっています。
中古車で狙うときはぜひ内装色にもこだわって探してみてはいかがでしょうか。
▲真っ赤な表皮にチェッカー模様が特徴の「ダイナースタイル」
▲爽やかな色使いが特徴の「グライドスタイル」
まだまだN-BOXスラッシュだけの謎のこだわりは続きます。
メーカーオプション(初期型はX系グレードに標準装備)の「サウンドマッピングシステム」を選択すると、8個の高性能スピーカーと17cmバックロードホーン型サブウーファーに360Wの出力を誇るパワーアンプが装着されます。
さらにはルーフライニングインシュレーター、専用フロントドアホールシールといった防音材もプラスされ、最強のリスニング空間が約束されるのです。
▲「サウンドマッピングシステム」を装着すると、軽自動車とは思えないほど高音質なサウンドを楽しむことができます
一方、エンジンやミッションなどはベースとなったN-BOXと共通のため、その他のメカニズムは変わりないのでは……と思われるかもしれませんが、なんとここでも差別化が図られているのです。
まず、パワーステアリングのアシスト力を切り替えられる「モード切替ステアリング」が用意され、標準では重めの設定のパワーステアリングをスイッチひとつで軽めの設定に変更できてしまいます。
そして、Nシリーズでは実はN-BOXスラッシュが初採用だった「電子制御パーキングブレーキ」も奢られているのです。
ベースとなったN-BOX自体も軽自動車の枠を超えた充実装備でしたが、N-BOXスラッシュはそれを大きく上回る充実装備っぷりだったのですね。
▲なんとこちらのスイッチでステアリングの重さを切り替えることができちゃうんです! 軽自動車に限らずとても珍しい機能ですねまだ現行車だが2代目は登場しないかも……
そんなN-BOXスラッシュは実はまだ現行車。つまり新車で購入することができるモデルです。
そのため、中古車で購入しても旧型感が薄いというのも嬉しいポイントですよね。
気になるタマ数は執筆時点(2019年9月13日)で約400台と、6000台以上掲載されている初代N-BOXに比べると少なめ。
ただ、これはN-BOXの台数が多すぎるだけで決して少ない数字ではありません。
価格帯は安いものでは総額100万円を切るものもありますが、ボリュームゾーンとしては120万~130万円が中心となっており、N-BOXに比べて高値安定となっています。
これはファミリーカー的要素の強いN-BOXに対して、N-BOXスラッシュはよりパーソナルな個性の強いモデルという評価がなされているからでしょう。
逆に言えば、最終的に手放すときもN-BOXより高値が付きそうな気配ですね。
オプション品も含めるとかなりのバリエーションとなり、自分好みの1台を探すだけでも楽しくなってしまいそうなN-BOXスラッシュ。
2代目は登場しないかも……? といわれているので、現行車である今のうちに探してみることをオススメします!
▲中古車を見てみると実に様々なバリエーションの物件が流通しています。自分の好みにピッタリな1台もきっと見つかるはずなので、ぜひ楽しみながら探してみてください!▼検索条件
ホンダ N-BOXスラッシュ(現行型)×全国
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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