「コンパクト」+「SUVルック」が今のトレンド! 中古で狙いたいオススメモデル4選
2020/03/29
▲「グランピング(グラマラスなキャンピングという意味の造語)」という言葉が広まった2019年にトヨタが販売したのが、アクア・シエンタ・ポルテ・スペイドの4車種に設定した特別仕様車「グランパー」。アクアではブラック塗装のドアミラーカバーやドアハンドルなど装備。写真はオプションのブラック塗装されたアルミホイールも備えている本格的な走破性は不要!? 今のトレンドはSUVルックのコンパクトカー
軽自動車もいいけれど、やはり街乗りと週末のお出かけを考えると小排気量のコンパクトカーを選びたいという人は多いんじゃないかな。
実際、トヨタ ヴィッツやホンダ フィットの新車販売が好調なようだ。
一方で、トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーも相変わらず人気が高いように、SUV人気は揺るがない。
しかし、「SUVだからといって高い走破性が必要」という人は……意外と少ないはずだ。
それよりも、SUVのもつアクティブな見た目に引かれている人の方が多いのではないだろうか。
つまり今のトレンドは、「SUVルックのコンパクトカー」なのだ。
好調なスタートを切ったという2020年2月に登場した、現行型フィットのラインナップにも「SUVルック」なグレードのクロススターが用意されている。
▲ホンダ フィットには内外装の意匠が異なる5タイプが用意されたが、そのうちのひとつ「クロスター」はホイールアーチのモールやルーフレールなど、SUVテイストを備えたエクステリアデザインが特徴だでも「SUVルックのコンパクトカー」って中古車だとあまりないよね……って思っている人もいるのでは?
いえいえ、探せばあるんです! そんなトレンドをしっかりと押さえている中古車が!
今回はまだまだ現役ながら、おいしい中古車もたくさん見つかる2010年式以降のモデルに絞り、人気のフィット クロススターと同じようなSUVルックのハッチバックモデルを紹介しよう。
どれもアクティブな見た目ながら全長4m前後と街中でも扱いやすいため、良き相棒になるはずだ!
特別仕様車も含めてバリエーション、台数ともに豊富
トヨタ アクア X-URBAN/クロスオーバー/グランパー(現行型)
▲写真はクロスオーバー。サイズは全長4060mm×全幅1715mm×全高1500mm。ベース車が15インチであるのに対し、16インチ(185/60)を履く。その他フロント&リアにスキッドプレートを装着。燃費は他グレード同様34.4km/L(JC08モード燃費)
▲合成皮革+ファブリックにシルバーのダブルステッチの入ったシートはクロスオーバー専用。先進安全機能のトヨタセーフティセンスを標準装備するなど装備も充実しているトヨタのコンパクトハイブリッド、アクアにSUVルックバージョン「X-URBAN」が追加されたのは2014年12月のマイナーチェンジの時。
ベース車に対し最低地上高を20mm上げるとともに、専用サスペンションを装着。サイドマッドガードやルーフモール、16インチアルミホイールなどでSUVテイストを演出した。
その後2015年11月には、全車に先進安全機能のトヨタセーフティセンスC(当時)が設定され、特別仕様車のX-URBANソリッドが追加されている。
2017年6月に再びマイナーチェンジが施された際には、X-URBANに変わって「クロスオーバー」が登場。
最低地上高が30mm上げられ、ホイールアーチがブラックモールで覆われてさらにSUVテイストが強められた。
さらに、2018年9月には特別仕様車のクロスオーバー グラムが、2019年10月にはアウトドアテイストの「グランパー」が発売された。
いずれも2WDで、燃費もベース車と変わらない。
このようにアクアは、何げにSUVルックのグレードが多いのだ。
デビュー時の車両本体価格はX-URBANが204万6109円、クロスオーバーが206万2800円、そしてグランパーは196万6800円。
中古車を見てみると、原稿執筆時点(2020年3月23日)で特別仕様車も含めると約450台と見つかり選びやすい。
X-URBANが多く、X-URBANなら支払総額約100万円から、クロスオーバーは約120万円から見つけることができる。
▼検索条件
トヨタ アクア(現行型)×X-URBAN/クロスオーバー/グランパー×全国台数は少ないが、e-POWERモデルも見つかる
日産ノート シーギア(現行型)
▲写真は特別仕様車のe-POWER X シーギア リミテッド。サイズは全長4140mm×全幅1705mm×全高1535mm。シーギアに対し、ルーフスポイラーや日産オリジナルナビ取り付けパッケージ(リアスピーカー、TVアンテナなど含む)が追加されている
▲シーギア専用のシートクロスを装備。e-POWER X シーギアには、ノートNISMO同様の電動パワートレインのレスポンスを提供してくれるツーリングパッケージがオプションで用意されている日産 ノートにSUVルックのシーギアが追加されることが発表されたのは、同車が「インテリジェントクルーズコントロール」や「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」を新たに採用するなど、先進安全技術の充実を図った2017年9月。
当初は「クロスギア」とアナウンスされていたが、同年10月に発表された際に「シーギア(C-Gear)」となった。
ボディ下部を覆うようにダークメタリック色のガードやホイールアーチ、専用グリル、ルーフモールなどが備えられた。なお最低地上高はベース車と変わらない。
燃費は公表されていないが、大きく車重も増えていないので、ベース車とほぼ同じだろう。
当初は1.2Lガソリンの2WD(Xシーギア)と4WD(X FOUR シーギア)、e-POWERの2WD(e-POWER X シーギア)の3タイプのみだったが、2018年12月に特別仕様車のシーギアリミテッドが追加された際にe-POWERの4WD(e-POWER X FOURシーギア)も追加された。
先述したように先進安全技術の充実後に登場しているゆえ、「インテリジェントクルーズコントロール」や「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」、「踏み間違い衝突防止アシスト」など装備が充実しているのもシーギアの魅力。
また、ガソリン車とe-POWERともにモーターアシスト式の4WDが用意されているのも、他のSUVルックバージョン車との違いだ。
デビュー時の車両本体価格はシーギアが177万2280~223万5600円、シーギア リミテッドが180万4680~248万6160円。
原稿執筆時点では、2WDのガソリン車と2WDのe-POWER合わせて11台と、登場からあまり時間がたっていないこともあり、アクアに比べて流通台数は少なめ。
しかし、ほとんどが走行距離1万km未満。支払総額約160万円から見つけられる。
▼検索条件
日産 ノート(現行型)×シーギア×全国フタケタ万円から狙える手頃な価格が魅力
フォルクスワーゲン クロスポロ(2010年6月~2018年3月)
▲2014年のマイナーチェンジ後のサイズは全長4000mm×全幅1710mm×全高1490mm。マイナーチェンジでレインセンサーが標準装備となり、アダプティブクルーズコントロール(ACC)がオプションで用意された
▲2014年のマイナーチェンジでは、インテリアはボディカラーに合わせてカラーコーディネイトされた。また2015年7月の一部改良ではApple CarPlayやAndroid Autoにも対応するなどスマートフォンとの連動性が高められている4代目と5代目のフォルクスワーゲン ポロに用意されていたSUVルックバージョンが、クロスポロだ。
今回紹介するのは、2009年に登場した5代目ポロをベースに、翌2010年からラインナップに加えられたモデル。
最低地上高はベース車に対して15mm高められ、17インチアルミホイールと専用サスペンションを装備している。
またホイールハウスのモールやサイドスカート、アンダープロテクター風の専用バンパー、ルーフレールなども装備し、ベース車とは異なる見た目が確保された。
搭載されるエンジンは1.2Lガソリンで、7速AT(デュアルクラッチ)が組み合わせられている。
燃費はデビュー時が18.6km/L(10・15モード燃費)とベースの1.2Lのポロの20km/Lより少し悪いが、2014年11月のマイナーチェンジではアイドリングストップ機能などを採用し、ベース車の22.2km/Lに迫る21.9km/L(JC08モード燃費)まで向上している。
またマイナーチェンジでは同時に、衝突被害軽減ブレーキなど先進安全機能やリアビューカメラ、ブルートゥース対応オーディオが標準装備されるなど装備が充実している点も注目だ。
デビュー時の車両本体価格は260万円。原稿執筆時点で75台の中古車が見つかり、支払総額約60万円から選ぶことができる。
なお、マイナーチェンジ後の2015年式以降は23台で、支払総額は約160万円からとなる。
▼検索条件
フォルクスワーゲン クロスポロ(2010年6月~2018年3月)×全国衝突被害軽減ブレーキ装備で支払総額約110万円から狙える
フォルクスワーゲン cross up!(現行型)
▲サイズは全長3570mm×全幅1650mm×全高1520mm。乗車定員は4名。ベース車には3ドアもあるが、cross up!は5ドアのみとなる。2018年11月に300台限定扱いで登場した際は、リアビューカメラやクルーズコントロールなど機能を充実させている
▲インテリアや装備はベース車の上級グレード「high up!」にほぼ準じる。インテリアカラーはボディカラーに合わせてカラーコーディネイトされている。2017年に限定車扱いとなると、オーディオはBluetooth&USB対応になった2013年の東京モーターショーで参考出品され、2015年8月にラインナップされたのがフォルクスワーゲン up!をベースにしたcross up!だ。
軽自動車なみの全長約3.6mというボディに、兄貴分であるクロスポロ同様、専用のフロント&リアバンパー、ルーフレールを装備する。
最低地上高は10mm高められ、up!シリーズでは最も大径の16インチアルミホイールを履きこなす。
搭載されるエンジンはベース車と同じ1Lに、2ペダルのMTである5速ASGが組み合わされる。
アイドリングストップ機能が備わっていて、JC08モード燃費は25.2km/Lとベース車の25.9km/Lに近い数値だ。
ただし2017年のマイナーチェンジでエンジンの最高出力75ps/最大トルク95N・mは変わりないものの、エンジン特性を変えたのか、装備が充実して車重が増えたことが影響したのか、ベース車とも燃費が低下している(cross up!が21.0km/L、ベース車が22.0km/L)。
衝突被害軽減ブレーキなど、先進安全機能は標準装備。
2017年には300台の限定車扱いとなり、ユーザーのスマートフォンを車のディスプレイにできる純正インフォテインメントシステム「Composition Phone」を装備。
専用アプリでディスプレイ(スマホ)にカーナビ機能や車両情報を表示させたり、音楽再生が簡単に行えるようになった。
デビュー時の車両本体価格は194万円。
原稿執筆時点で31台の中古車が見つかり、支払総額約110万円から探すことができる。ほとんどが走行距離5万km未満だ。
▼検索条件
フォルクスワーゲン cross up!(現行型)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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