わずか1年半で姿を消した!? 三菱 エクリプスクロスのディーゼルモデルは隠れスポーティモデルだった
2021/01/25

PHEVモデルの登場でひっそり姿を消したクリーンディーゼルモデルに注目
世界的に自動車の電動化が叫ばれる今、各メーカーも続々と電動化技術を搭載したモデルを発表、発売しています。
特に、日産と並んで電動車に早くから力を入れてきた三菱は、今やすっかり看板車種となったアウトランダーPHEVに続いて、2020年12月にはエクリプスクロスにもPHEVモデルを追加しました。
その影でひっそりと姿を消したのが、クリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルです。クリーンディーゼルモデルは2019年6月に追加されたばかりだったので、わずか1年半という短期間で消滅してしまったことになります。
確かに、プラグインハイブリッドに比べれば排出ガスの面では不利ではありますが、従来のディーゼルエンジンよりも、大幅に粒子状物質や窒素酸化物の排出量が抑えられたクリーンディーゼルですから、引け目を感じる必要もありませんし、なによりそのトルクフルな特性と燃料コストの低さは非常に魅力的です。
PHEVモデルもモチロンいいけど、ぜひクリーンディーゼルモデルにも注目してみてください!

軽量ボディとランエボ譲りの4WDシステムで、SUVというよりホットハッチ!?
エクリプスクロスに搭載されていたクリーンディーゼルエンジンは、デリカD:5にも搭載されている4N14型2.2Lインタークーラーターボエンジンで、2000回転という低回転で、最大トルクの380N・mを発生させるもの。
実のところ、デリカD:5のものより中身はかなり進化しているのですが、スペックは不変となっています。
そのエンジンが300kg近く軽量なエクリプスクロスに搭載されているのだから、その動力性能は言うまでもありませんね(エクリプスクロスPHEVと比べてもディーゼルの方が250kgほど軽量)。

また、全グレードで4WDを採用するエクリプスクロスディーゼルには、あのランサーエボリューションの頃から進化を続けているS-AWC(Super All Wheel Control)を採用。
あらゆる状況で車を意のままに操るために、常時四輪を統合して制御するこのシステムは、オフロード走行だけでなくオンロード走行にも有効。
パドルシフトを駆使して8速ATを活用すれば、下手なスポーツカーを上回る走りも夢ではなく、クロスオーバーSUVというよりもホットハッチに近いと言えるでしょう。
それでいて、WLTCモード燃費は14.2km/L、しかもコストの安い軽油というのは、ドライブ好きにとっては非常に魅力的に映るのではないでしょうか?

掲載台数の40%がディーゼルと、選択肢は豊富
1年半しか販売されなかったモデルだけに、タマ数は少ない……と思いきや、執筆時点で302台あるエクリプスクロスの中で、ディーゼルモデルは124台で約40%を占めていて、意外にも台数は多めです。そして最近登場した新型車なだけあって、当然ながら低走行車が中心。最も走行距離が多い個体でも、3万kmという状態でした。
支払総額のボリュームゾーンは300万円前後が最も多くなっていますが、装備を省いて価格を抑えたMグレード(新車時価格306万1800円)は1台もありません。
最も高額なものは、総額345万円、走行距離14kmのGプラスパッケージでしたが、このグレードは新車時価格が340万3080円で、22万円のメモリーナビ(メーカーオプション)が装着されていたため、非常にお買い得感が強いです。
昨年末にクリーンディーゼルモデルが消滅したこともあって、各ディーラーの展示車や試乗車が多く市場に流れており、走行1000km台のものも少なくありません。
また、試乗車という特性上、上級グレードのものや、中間グレードでもオプションのナビゲーションなどを装着済の個体が多いというのも利点です。
そして中にはわずかではありますが、未登録車や登録済未使用車も存在しているので、ほぼ新車のようなエクリプスクロス ディーゼルが欲しいという人には今がラストチャンス! 早めの行動をオススメします!!

▼検索条件
三菱 エクリプスクロス(初代・ディーゼルモデル)×全国▼検索条件
三菱 エクリプスクロス(初代)×全国
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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