安いアクアを上手に買うなら今! 総額60万円未満で、走行距離5万km台を狙うチャンス
2021/03/28
▲人気ハイブリッドモデルのアクア。中古車の買い時を逃すな!大ヒットモデルだけに、中古車流通量は7000台以上
5ナンバーサイズのハッチバック型ハイブリッドカーとして、2011年12月に登場したトヨタ アクア。
プリウスと並んでトヨタを代表するハイブリッドモデルとなり、年間販売台数もプリウスと首位を競い合うほどの人気を誇る。2013年(26万2367台)、2014年(23万3209台)、2015年(21万5525台)には、登録車の年間販売台数で首位になった。
▲30km/L(JC08モード)を優に超える燃費性能もさることながら、洗練されたデザインも人気アクアはデビューから10年という超ロングセラーモデルで、いよいよ2代目へとフルモデルチェンジするといううわさも聞こえてきた。
大ヒットモデルだけに中古車流通量は豊富で、2021年3月18日時点で7100台以上の物件が掲載されている。
▲カーセンサーにおける月ごとの延べ流通台数の推移。増加トレンドが続いている流通台数が多くても、お得なものが多いとは限らない
これだけあれば、予算や条件に応じて選び放題だと思われるかもしれないが、そう単純な話ではない。
選択肢があまりにも多く、どう選んだらいいか分からなかったり、逆に「安くて・コンディションが良く・装備充実」のように条件を欲張りすぎると、近隣で実車確認できる物件がほとんど見つからないなんていうことにもなりうる。
何を重視するかは人それぞれだが、まずは「お得な価格で、まあまあいいコンディション」の中古車を探す方法を紹介した。
ズバリ狙うは、60万円未満で購入できる、走行距離6万km以下の物件だ。
▲水平基調に整えられた、上品なインテリア。これが60万円未満で手に入るなら満足度は高そうだが……「大ヒット×ロングセラー」のモデルだから生まれる美味しいゾーン
一般的にコンディションを重視して走行距離の少ない物件を探そうとすると、高年式の物件が多くなり、購入価格が上がってしまう。
しかしアクアの場合、先に述べたとおりデビューから10年が経過したロングセラーモデルのため、「年式は少し古いが走行距離が少なく、お得な金額で狙える物件」というものが存在する。生産期間が長く、販売台数が多い人気モデルだからこそ生まれる、中古車の美味しいゾーンだ。
では、そのゾーンに流通する物件とはどんなものか。具体的な条件を見ていこう。
世代ごとの基本性能に大きな違いはない
アクアは生産期間によって、大きく下記の3つに分類することができる。
前期型|2011年12月~2014年11月
中期型|2014年12月~2017年5月
後期型|2017年6月以降
それぞれデザインや安全装備などに違いはあるが、プラットフォームは変更されていない。
また、燃費向上のためにエンジンとハイブリッドシステムの改良が行われているものの、システム自体は同じものを使っている。そのため、燃費性能も大きくは変わってはいない。
▲前期型の外観デザインデザインの違いは、前期と中期だと、フロントバンパーやライトまわりに多少の変更点がある。
後期になると、フロントライトの形状が伸びやかになり、スポーティな雰囲気が高められた。
▲中期型の外観デザインまた、衝突被害軽減ブレーキをはじめとする先進安全装備は、2015年11月に先進安全装備パッケージ「Toyota Safety Sense C」が導入されている。最初は上級グレードの「G」と「X-URBAN」のみ標準装備で、ベースグレードの「L」と中間グレードの「S」はオプション設定だった。
▲外観に大きく手を入れ、ヘッドライトの存在感が際立つ後期型できることなら中期型以降の「Toyota Safety Sense C」搭載車をお得な価格で狙いたいが、2016年式だとまだ中心価格帯は80万~130万円。その中でも「G」や「X-URBAN」は車両本体価格が100万円以上するものがほとんどで、手頃な価格帯とは言い難い。
ただ、逆に年式と先進安全装備にこだわらず前期型を軸にすれば、総額でも60万円未満という手ごろな価格帯で走行距離が多くない物件を狙うことができる。
今なら「60万円未満で、走行距離5万km以下」が選べる
総額60万円未満で買えるアクアの中古車は、およそ1750台。その中で走行距離が6万km以下の物件は300台弱だ。ほとんどは2014年11月までの前期型で、中期型は30台ほどになる。
この中期型の多くは、燃費性能を高める代わりに装備を簡素化したエントリーグレードの「L」だ。「L」はリアワイパー、運転席の上下アジャスター、助手席後ろのポケット、頭上のアシストグリップやコートを掛けるフックなどが省略され、遮音材も一部削られている。
中期型のデザインに強いこだわりがあるなら別だが、この予算で中古車を探すなら前期型に的を絞り、「L」よりも装備が充実している「S」を選んだ方が満足度は高くなるだろう。
▲特別仕様車の「Gブラックソフトレザーセレクション」のインテリア。台数は少ないが、予算60万円以内で買える物件も存在する前期型だと「S」の他にも、本革巻きステアリング、スエード調のファブリックシート表皮、インサイドドアハンドルのメッキ加飾、アームレスト付きセンターコンソールボックスなどが奢られた上級グレードの「G」も70台近く見つかる。
今後もアクア全体の流通量は増えていくと考えられるが、それは新車で生産されている後期型の物件が中心となるだろう。年式が比較的古い前期・中期型の物件が劇的に増えるとは考えにくい。
つまり、ここで紹介した「年式は少し古いが走行距離が少なく、お得な金額で狙えるアクア」の買い時は、選択肢が豊富なまさに今ということになる。
予算100万円までアップすれば、こんな選び方も
▲「X-URBAN」は専用サスペンションの採用で全高を20mmアップした■X-URBAN
デザインにこだわりたい人は前期型の「X-URBAN」に注目してほしい。走行距離5万kmを超えるものが多くなるが、クロスオーバーモデルの雰囲気があるアクアなら毎日の気分もアガるはずだ。
ただし、メインのグレードではないということもあり、流通量は少ない。予算100万円で買える「X-URBAN」は約20台。条件に合う物件があれば、即断即決を。
■Toyota Safety Sense C搭載モデル
2015年12月から採用された、先進安全装備パッケージのToyota Safety Sense C。「G」と「X-URBAN」が標準装備で、「L」と「S」はオプション設定だった。
予算100万円以下で、これを装備する中古車は約110台。年式が5年落ちくらいになるので、走行距離も5万km未満のものが多い。
前章でも触れたが、「L」は燃費向上と価格を下げるために装備が削られている部分があるので、「S」以上のグレードを本命に探してみよう。
■デザインが変更された後期型
▲立体感が強調された後期型のテールライト2017年6月以降の後期型でも、予算100万円以内で買える中古車が80台ほど見つかった。しかも「L」と「S」の台数は同程度になっている。
距離は5万km前後と年式のわりには多くはなるが、後期型のデザインが好きな人はぜひ探してみてほしい。
※記事内の情報は2021年3月18日時点のものです。

自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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