日産 ティアナの生産終了から1年。ついに中古車平均価格が150万円切り! 掘り出し物が欲しい人、オススメの選び方はこちら。
2021/09/05
▲落ち着いたルックスと広く快適な室内空間が魅力な大型セダン、ティアナ今やすっかり人気者とは言えなくなったセダンですが……
突然ですが、読者の皆さんはセダンと聞いてどんな車を思い浮かべますか?
残念なことに、現在、ジャンル的には不人気側にカテゴライズされてしまっているセダン。
しかし、プライベートなシーンはもちろん、ビジネスなどのフォーマルシーンにもピッタリというキャラクターや、独立したトランクスペースがあることでの防犯性の高さや静粛性の高さはセダンならではの確かな魅力でもあります。
そんなセダンの中から今回ピックアップしたのは、2013年に登場した日産の3代目ティアナです。
2020年夏に販売が終了してしまい、現在は生産されていないモデルではありますが、前輪駆動レイアウトを採用したことで実現した広い室内空間と、初代の「モダンリビング」と、2代目の「おもてなし」というコンセプトを継承した車つくりは一定の評価を集めていました。
エンジンは先代にあったV6エンジンや3.5Lの大排気量エンジンは廃止され、直列4気筒2.5Lのみのラインナップとなりましたが、エンジンやCVTの改良によって加速性能と燃費性能を高い次元で両立。レギュラーガソリン仕様となっている点も見逃せないポイントでしょう。
足回りは先代でも定評のあったフロントストラット、リアマルチリンク式のサスペンションを継承し、新たにコーナリング中に内側の二輪にブレーキをかけ、車が外側へ膨らむのを抑える先進技術「アクティブトレースコントロール」を採用するなど、セダンならではの心地よい走りを実現した車と言えます。
▲3代目ティアナに採用された新開発のリアマルチリンク式サスペンションおや、少し興味が湧いてきましたか?
日産 ティアナの詳細を解説!
そしてなんと、同社のスカイラインを上回るほどのボディサイズを誇りながらも250万円を切る車両本体価格(デビュー時)というリーズナブルさも魅力のひとつに挙げられるわけですが、なんと2021年8月時点で、中古車の平均価格も126万円と、総額150万円以内でかなりの物件を狙うことができるようになってきたのです。
▲こちらのグラフをご覧ください。平均価格が順調に下がってきていて、世間的には不人気とされている今だからこそ、「欲しい人」にしっかり届く時なのです元々コストパフォーマンスに優れるティアナではありましたが、セダン不人気のあおりを受けて高年式でも購入しやすい価格帯となっている点では、むしろセダンを狙っているユーザーにとっては好都合と言えます。
言い換えれば、世間的には不人気な今だからこそ、セダンを狙っている人がお手頃で手に入れやすいということなのです!
それでは、ここからは、3代目ティアナを狙う上で具体的にはどんな仕様をピックアップするべきなのか、いくつかパターンをピックアップしてみましょう。
パターン① 安全を確保して、予算も抑えたい!
衝突被害軽減ブレーキ付き×車両本体価格120万円以下
今から車を購入するのであれば、マストで選びたいのは衝突被害軽減ブレーキ。ただ、ド初期のティアナには衝突被害軽減ブレーキが装着されておらず、登場から約1年後の2015年2月に初めて装着されました。
また、2015年12月の改良時までは最もベーシックな「XE」グレードには衝突被害軽減ブレーキが装着されておらず、このタイミングで全グレード標準装備となります。そのため、狙うのは2015年以降の「XE」、「XL」の物件が良いでしょう。
予算は少しでも抑えたいところですので、車両価格を平均値付近の120万円以下。40台ほどとなりますが、中には走行5万km未満のディーラー系中古車店の物件なども該当し、探しやすさはグンッとアップします。思わぬ掘り出し物に巡り合える可能性も高そうです。
▼検索条件
日産 ティアナ(2015年~上限なし) × 2.5XE × 2.5XL × 車両価格120万円以下 × 全国パターン② ちょっとラグジュアリーなものに乗ってみたい!
本革シート・サンルーフが付いているもの
せっかくフォーマルな大型セダンをチョイスするのであれば、豪華な装備をもった仕様を選ぶというのもひとつの選択肢ではないでしょうか。
ティアナにも大型セダンにはお馴染みの本革シートが最上級グレードの「XV」には標準で備わっており、この仕様の前席は座面と背面から冷暖房を送風できるエアコンディショニングシートとなっているため、快適性が大きくアップしています。
▲冷暖房機能も備えた本革シートはブラックの他、ベージュも設定されていたそして、高級セダンの代名詞とも言える装備がサンルーフ。最近ではサンルーフの需要自体が減少してきており、最初から設定されない車種も増えてきていますが、やっぱり「これがなきゃ!」と思われている方もいらっしゃると思います。
ティアナでは最もベーシックなグレード以外にはオプションでサンルーフが設定されていましたので、もしお求めの方がいらっしゃいましたらこちらをチェックです。
価格帯は総額120万~200万円ほどと、思いのほか買いやすい価格となっています。
その中でも、両方が備わったものはわずか10台と、かなり台数が限られてきていますので欲しい人はお早めに! 本革シートを備えるのは最上級グレードということもあり、丁寧に扱われてきた物件が多いので狙い目かもしれません。
▼検索条件
日産 ティアナ(3代目) × 2.5XV × 車両価格180万円以下 × 全国
▲シェードを開けるだけで室内が明るくなるサンルーフは、高級車にピッタリの装備のひとつ大型セダンの中でも比較的おとなしいキャラクターをもっていたティアナは、年輩のユーザーがメインだったこともあって手荒な扱いをされてきた物件も少なく、中古車となってもなおコストパフォーマンスは高い印象です。
物件数はそこまで多いというわけではありませんが、その分ゆっくり時間をかけて1台ずつに向き合って探すことができるのも魅力的。じっくり自分好みの仕様を探せば、きっと長く付き合える1台と巡り合えることでしょう。
▼検索条件
日産 ティアナ(3代目) × 全国※記事内の情報は2021年9月2日時点のものです。

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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