フィアット パンダ 4×4の圧倒的かわいさにメロメロ……【BBQ芸人・たけだバーベキューのナイスなバーべカーを探せ!】第6話
カテゴリー: 特選車
タグ: フィアット / SUV / クルマを選び始めた人向け / カジュアル / エモい / 4WD / BBQ / キャンプ / パンダ / ナイスなバーべカーを探せ! / 竹井あきら / たけだバーベキュー
2023/01/19
▲ナイスなバーべカーを求めて今回見に行ったのは、初代 フィアット パンダ 4×4ただのパンダじゃない! アウトドアにもピッタリな「4×4」をチェック
BBQ芸人であり、密かな旧車好きであるたけだバーベキューさんと始めた「ナイスなバーべカーを探せ!」企画。
「ナイスなバーべカー」とは、たけだバーベキューさんがボルボの240エステートに加え、新しく愛車にしたいという四駆の車のことです。
カーセンサー編集部は、四輪駆動で、アウトドアやBBQが楽しくできそうな車をたけだバーベキューさんに紹介し、一緒に車探しをしています。
現在、2店舗を回り、予定外の出会いも楽しみながら計8台をチェック。(記事末に過去記事リンクあり!)
今回はまたちょっと違ったアプローチで、お店&物件を紹介してきましたよ!

BBQ芸人
たけだバーベキュー
1986年生まれ。兵庫県出身のお笑い芸人。趣味はアウトドア全般(キャンプ・釣り・登山・ロードバイク・鹿狩りなどの狩猟)。バーベキューをこよなく愛する日本で唯一のBBQ芸人である。
フィアット パンダ 4×4 1996年式 走行距離10万km

たけださーん!「本当はこういうのに乗りたい」っておっしゃってた、カクカクで小さい四駆を見つけちゃいましたよ。

そうなんですよ!これまでテラノやパジェロなんていうおっきいのさんざん見てきたんですけど、実は僕ちっちゃいのめっちゃ好きなんです。

ご覧ください、こちら初代フィアット パンダの四駆モデル、パンダ4×4(フォーバイフォー)です。
▲ジウジアーロが手がけたモデルらしく、エッジィで直線的なデザインが特徴
いやあ、これいいですね。山形県にあるディセンバーっていうアウトドアショップのオーナーさんがめっちゃ渋いんですけど、その人がこれ乗ってハンティングとか行ってるんですよ。

かっこいい!!

でしょ? それ見てめっちゃかっこいいなと思って。でもこんな近くで見るのは初めてです。どういう車なんですか?
▲今回チェックした初代 フィアット パンダ 4×4。4×4はキャンバストップが主流だが、この物件は珍しいメタルトップ仕様
パンダは、1980年からモデルチェンジをしながら今も3代目が作られている車なんですが、この初代は1980年から2003年までの生産になります。四駆の4×4は、83年に追加されたモデルになりまして、4WDシステムはゲレンデヴァーゲンも手がけたシュタイア・プフ社のもの。この物件は96年型なので、1986年のマイナーチェンジ以降を指す、通称セリエ2の後期型になります。

なるほど。

そして初代パンダのキモといえば、なんといってもみなさんご存じのジウジアーロデザイン!

え、なんですか?すいません、僕ちょっと存じ上げない(笑)。

失礼しました。ジョルジェット・ジウジアーロといえば車好きの間では超有名なイタリアのプロダクトデザイナーなんです。

手がけた車ってどんなものがあるんですか?

有名どころでは初代フォルクスワーゲン ゴルフですとか、スーパーカーならロータス エスプリ、日本車ではいすゞ 117クーペやピアッツァ、スバル アルシオーネSVXといったところでしょうか。
このパンダもそうですが、エッジィで直線的なデザインが特徴的で、機能美が詰まったスイッチやボタン類もジウジアーロならではなので、ぜひ見てみてください。

いや僕めちゃくちゃボタンフェチですからね。中見るの初めてなんで楽しみです。

ではエーゼットオート横浜の小玉さんにご案内してもらいましょう。

よろしくお願いします。

よろしくお願いします! さっそく中を見せてもらいたいんですけど……まずですよ、このドアどうやって開けるんですか?
▲いわゆる「ドアノブ」のようなものがなく、どうやってドアを開ければいいのかわからなかった……
こうやって、鍵穴のあるボタンを押し込みながらドアパネルを引くと開きます。

へえ、シンプルで気づかないくらいだけど凝ったデザインがされてるんですね。ドアが開けられたところで運転席に乗り込ませていただいて……、このチェックのシート地もおしゃれですね。オリジナルですか?

オリジナルで、適度にヤレてるところがいいんですよね。
▲この“ヤレ感”がイイ!
お、左ハンドルなんですね。

パンダは右もまれにはありますけど、基本設計が左ハンドルなんで、車にとっては左の方がいいでしょう。

左ハンドルのミッションって運転したことないんですけど、難しいですか?

慣れれば左のマニュアルが一番じゃないですかね。タイヤハウスの裏側が左足の置き場にもなるし。左手に盾を持って右手に槍を持ったっていう歴史があるので、右手にシフトっていうのが正解だっていわれますけど。

へえ、ヨーロッパの人からしたら歴史的に左ハンドルが正しい!? いやあ、おもしろいうんちくもありがとうございます。
▲左ハンドル車ゆえ、シフトノブは右手で操作することに
四駆らしくインパネ上には傾斜計も付いてるんですね。

たぶん前オーナーさんが後付けしたものっぽいですね。確かに付いてると四駆感が上がるアイテムですよね。
▲こういった後付けパーツは気分が上がってGood!
この窓の下に生えてるレバーはなんですか?

ミラーの角度調整が電動じゃなくて手動なので、調整用のレバーです。運転席からでも助手席側にも手が届くので。
▲サイドミラーの角度を調整するレバー
ヒーターの調整レバーが横じゃなくて縦スライドなのもいい!
やっぱりヨーロッパ車だけあって、平成の匂いはしないですね(笑)

むしろシンプルでタイムレスなデザインですもんね。

……あのすいません、どうやって外に出たらいいんですか? 乗ったはいいけど中からのドアの開け方がわからないです(笑)。

ドアハンドル先端のレバーを引き上げると開きます。

ああ、レバーがハンドルに一体化されてるから見つからなかった! これも例のジウジアーロデザインのなせる業ですか。もうジウジアーロ作品探訪したくなりますね。

早くもたけださんがジウジアーロデザインの魅力にからめとられてきました(笑)。
▲ドアの開け方がわからない! 
これ後ろ乗るのも楽しいぞ! もっと狭いのかと思いきや、意外とのびのびと座れますね。

そもそもこれ1台で、家族で乗って何でもこなせるオールマイティな車、しかも庶民の手に届く安い価格でっていうコンセプトで作られてる車ですから。

馬力はあるんですか?

ないですよ(笑)。

最終型でも54馬力くらいしかなかったですね。

でも軽いから、全然普通に走れますよ。
▲決してパワフルなエンジンではないが、コンパクトなボディゆえ必要十分。ちなみに、スペアタイヤはご覧のとおり、エンジンルームの中に! これもジウジアーロのこだわりかー
バーベーカ―候補としては、後ろの荷物スペースも気になってるんですけど。

では、後ろに回ってみましょう。これ四駆なんでリアハッチに「4×4」っていう……。

お、ステッカー大好きな僕がチェックせなあかんやつや!……え、ステッカーやエンブレムを貼るんじゃなくて、外板自体を凹ませて「Panda」「4×4」って書いてある!? 恐るべしジウジアーロ。
▲Pandaの車名ロゴはステッカーではなく、型押しされているといこだわりよう! ナイス!!
(リアハッチを開ける)中はこんな感じですね。

まあまあ、コンパクトなわりに広い。

後席をぱたんとフォールディングして広くすることもできますから。

だいぶ広くなりますね!

ルーフレールも付いてますから、キャリアで屋根に荷物を積むこともできますよ。
▲リアシートを倒せば、意外とたくさんの荷物が積めそう!
▲いざとなったら、ルーフキャリアを使うのもあり
こんなんでバーベキュー行くのに走ってる姿思い浮かべたら、圧倒的にかわいいですよね。
このパンダ4×4、おいくらですか?

車両本体77万7000円です。2年車検取って100万円行かないくらい。

以前この企画で見たテラノの3分の1じゃないですか!

めっちゃいい。これは新しいキャンプスタイルを提案できる車だと思いますね。コンパクトで限りがあるゆえに、限られたコンパクトな道具でキャンプするっていう新しい提案ができるんじゃないかと思いましたね。
初パンダ、いろいろ勉強になりました! 今日はどうもありがとうございました。
▼検索条件
フィアット パンダ(初代)
取材協力
エーゼットオート横浜
1980~2000年代の走って楽しいネオクラなイタ・フラ車を得意とするお店。
住所:神奈川県横浜市都筑区東山田町894
電話:045-534-9111
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