メルセデス・ベンツ Cクラスワゴンの旧型中古車価格が、半年で約50万円ダウンし過去最安に! 注目の輸入ステーションワゴン、今オススメな選び方は?
2023/08/28
▲2014年から2021年まで販売された「先代メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン」の中古車平均価格が今、割と大きく下がっています。お買い得プライスになってきた「Cのワゴン」をもしも買うのであれば、何年式のどんなグレードを、いくらぐらいの予算で狙うのが適切なのでしょうか? もろもろ考えてみましょう!約半年で50万円級の下落を記録した先代Cクラスワゴンだが?
各種性能の面でもビジュアルおよび質感の面でも、それまでの世代から大幅なジャンプアップを遂げた先代メルセデス・ベンツ Cクラス。それは「……Eクラスはもはや不要なのでは?」と感じてしまうほどプレミアムなニュアンスの仕上がりで、特にそのステーションワゴンは「使い出があってイメージも良くて」という、ある意味理想的な乗用車であるといえます。
しかし、そんな先代メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンの直近の中古車平均価格が、2023年1月の段階と比べて約50万円もダウンしています。

「うわっ、お買い得やんけ!」とも思うわけですが、世の中「安いモノにはそれなりの訳がある」というのも一面の真実ではあります。
果たして今、先代メルセデス・ベンツ Cクラスワゴンの中古車は「買っても大丈夫な車」なのでしょうか? そしてもしも「大丈夫!」だとしたら、何年式のどんなグレードを選ぶのが得策となるのでしょうか?
次章以降、じっくり検討してみることにいたしましょう。
▲フォルム的にも雰囲気の面でも「端正でスポーティな上質感」が十分以上に感じられる先代Cクラス ステーションワゴン。これの良質物件がお安く買えるならば、話としてはかなり素晴らしいわけだが、実際はどうなのだろうか?▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(4代目) × 全国1. モデル概要:Sクラス譲りの安全装備を備えるプレミアムなステーションワゴン
まずは先代メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴンという車の概要を、ざっとおさらいしておきましょう。
2014年10月に発売された先代メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴンは、同年7月に上陸した通算4代目のメルセデス・ベンツ Cクラスをベースとするステーションワゴン。デザインの面でグッと上質になった他、軽量高剛性なアルミハイブリッドボディにより機敏で軽快な走りが実現され、同時にSクラス譲りの充実した安全装備が採用された点も大きな特徴です。
5名乗車時のラゲージルーム容量は従来型を20L上回る470Lで、最大で1490Lまで拡大可能。テールゲートを運転席やエレクトロニックキーのスイッチで自動的に開閉できる他、テールゲート部のスイッチでも自動的に閉めることができる「EASY PACK自動開閉テールゲート」は全車標準です。
▲こちらが先代メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン
▲後席や荷室への視線と日差しを遮断し、室内の温度上昇を抑えると同時に快適性も高める「プライバシーガラス」は全車標準装備
▲ウッドの色や細部はグレードによって異なるが、先代Cクラス ステーションワゴンの運転席まわりはおおむねこのような世界観の、先代Cクラス セダンに準ずるデザインとなっている
▲荷室容量は従来型より20L増しの470L。後席を倒すと最大で1490Lまで拡大できるその後も年次改良を重ねながら、2018年7月には変更部品点数が約6500点に上るビッグマイナーチェンジを実施。内外装デザインを変更するとともにパワーユニットを刷新し、「C200ステーションワゴン」は1.5L直4ターボエンジンと48V電気システムで構成されるマイルドハイブリッド方式になりました。また、このビッグマイナーチェンジでは運転支援システム「インテリジェントドライブ」も、同世代のSクラスと同等にアップデートされています。
そしてその後も細かな改良を行いつつ、2021年6月、全グレードが電動パワーユニットを採用する現行型へとフルモデルチェンジされた――というのが、先代Cクラス ステーションワゴンのざっくりとした概要およびヒストリーです。
▲こちらは「LEDハイパフォーマンスヘッドライト」または「マルチビームLEDヘッドライト」に変更されただけでなく、約6500点の部品が新しくなった2018年7月以降の後期型2. 価格状況&考察:大幅下落は「ネガ要因」のせいではない
お次は「なぜ、この半年で平均価格が約50万円も下がったのか?」という点について考察してみましょう。つまり「先代Cクラスワゴンの中古車には、何かしらの“買うとヤバい要因”が潜んでいるのではないか?」という話です。
結論から申し上げると、先代Cクラス ステーションワゴンの平均価格がやや大きく下がった理由は「普通にやや古くなったから売価が下がってきた」というだけのことで、特段のネガティブ要因はありません。
最初期モデルはすでに9年落ちであり、ビッグマイナーチェンジからも早4年が経過。さらには新型(現行型)が登場してからも2年が経過した「先代の中古車」の平均価格は、ある意味下がって当然なのです。いつまでも高値を保つ方が逆に不自然であり、どんな車にも必ず訪れる「全体的に値落ちしてくるタイミング」が、先代Cクラス ステーションワゴンにも訪れたというだけの話です。
もちろん年式的に古くなってきたことで「状態がイマイチな中古車」の数は増えていますし、一部のグレードに採用された「エアサスペンション」の不安も増してきました。しかし、そのあたりは「選び方次第」で普通に回避できますので、とりたてて問題視する必要はないと言えるでしょう。
▲年式的に古くなると、ろくにメンテナンスされてこなかった個体は調子を崩しがちになり、そのせいで中古車価格も安くなってくる。が、すべての中古車が「ろくにメンテナンスされてこなかった」というわけでもない。きっちり整備されてきた個体であれば、多少古めの年式であっても何ら問題ない場合は多いものだ3. 中古車のオススメその1:コスパ重視なら前期型C180系またはC200系
あくまでコスパ重視で先代Cクラス ステーションワゴンを入手したい、具体的には「総額100万円台の予算でまずまず悪くない物件を買いたい」と思う場合には、2014月10月~2018年6月式のC180系またはC200系がオススメとなります。支払総額160万~180万円付近の予算にて、走行4万km台までの物件が見つかるでしょう。
▲直列4気筒のガソリンターボエンジンを搭載するC180またはC200前述のとおりビッグマイナーチェンジ前の前期型C180系は1.6L直4ガソリンターボエンジンを搭載するグレードで、C200系は2L直4ガソリンターボエンジンを搭載しています。
この2種類のエンジンのうち「こちらがオススメである!」と一概に言うことはできないのですが、少なくとも「1.6Lエンジンはどうせショボいだろう」と思い込むのは禁物です。
もちろん2Lターボの方がパワフルではあるのですが、エンジンフィールとしては1.6Lターボの方が気持ちいいと感じる人が多いはずですし、1.6L直4ターボエンジンの156psという最高出力も、よほどの飛ばし屋さんでない限りは「普通に十分!」と感じられるはず。
▲もちろん感じ方は人それぞれだが、エンジンが回転する際のスポーティで玄妙なフィーリングについては「2Lターボよりも1.6Lターボの方が良好!」と感じる人が多い模様。またパワー的にも、1.6Lガソリンターボでも特に不足は感じないエンジンに関する以上の特性を頭に入れたうえで、C180系またはC200系のいずれかを“コンディション最優先”の観点に基づき柔軟にお選びいただければと思います。その際の注意点というかワンポイントアドバイスは以下のとおりです。
●この時期のC180系およびC200系は「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備ではなくオプションだった。多くの中古車にはオプションとして装着されているが、中には付いていない物件もあるので、購入前に必ず確認を。
●「C180 スポーツ」と「C200 スポーツ」は、AMGスタイリングパッケージと18インチのAMG 5スポークアルミホイール、車高がわずかに下がるスポーツサスペンションが標準装備。やや硬めの乗り味にはなるが、スポーティな雰囲気が好みであればオススメ。
●「C200 アバンギャルド AMGライン」のサスペンションは金属バネではなくエアサス(AIRマチックサスペンション)。必ず壊れるというわけでは決してないが、経過年数とともに不安が増すのは事実であるため、リスク回避の意味で避けるのが無難かも。
●「アバンギャルド」でも「スポーツ」でもない「C180」は受注生産であったため、そもそも中古車の数が少ないが、装備的にやや貧弱なのであまりオススメしない。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(4代目) × 2014月10月~2018年6月 × C180系グレード × 全国▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(4代目) × 2014月10月~2018年6月 × C200系グレード × 全国4. 中古車のオススメその2:価格の手頃さに加えて“付加価値”も欲しいならこの3モデル
総額100万円台後半の予算で「まずまず悪くない中古車」を買うのもステキですが、せっかくメルセデス・ベンツを手に入れるのですから「もう少しこう、付加価値みたいなものがあってほしい」と考える方もいらっしゃるでしょう。
そう考える場合には、予算に応じて3つの方向性が用意されています。
総額250万~300万円ほどの予算を想定できるのであれば、狙い目は2.1Lのディーゼルターボエンジンを搭載する「前期型C220 d」の各グレードです。
▲トルクフルなディーゼルターボエンジンによる力強い巡航がかなり気持ちいいと感じるC220 dこのエンジンは直4気筒ガソリンターボとは段違いのトルクが大きな魅力となりますが、それと同時に「上品なスポーツ性」が感じられるユニットでもあり、9速ATとの相性も抜群です。マイナーチェンジ前の前期型であってもきっと、かなりの満足感を得られることでしょう。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(4代目) × 2014月10月~2018年6月 × C220 d系グレード × 全国総額300万~350万円あたりの予算を投入できるのであれば、2018年7月に行われたビッグマイナーチェンジ後の「後期型C180 アバンギャルド AMGライン」を狙うことができます。
▲なんだかんだでシュッとした新しさを感じさせる2018年7月以降の後期型C180C180系の1.6Lガソリンターボエンジンは前期型と同一ですが、約6500点もの部品が新しくなったビッグマイナーチェンジの効果は伊達ではなく、前期型以上の素晴らしい走行フィールと居住フィールを堪能可能です。ほぼ同予算で狙える「後期型C200 アバンギャルド AMGライン」でもいいのですが、そちらはAIRマチックサスペンションが少し気になるため、安パイなのはC180 アバンギャルド AMGラインだと言えるでしょう。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(4代目) × 2018年7月~2021年6月 × C180 アバンギャルド AMGライン × 全国そして多少お高くなってしまいますが、もしも総額360万~450万円ほどの予算を投入可能なのであれば、最高出力367psの3L V6ガソリンツインターボエンジンを搭載する「メルセデスAMG C43 4マチック ステーションワゴン」を選ぶこともできます。
▲スポーツカーと比べても遜色のないパフォーマンスを堪能できるメルセデスAMG C43 4マチックこれは2015年7月に「メルセデス・ベンツ C450 AMG 4マチック ステーションワゴン」という車名で発売されたグレードが、2016年4月に改称されたもの。改称に伴いトランスミッションが7速ATから9速ATになるなど、いくつかの変更を受けています。
この3L V6ガソリンツインターボエンジンは最高にパワフルかつ痛快であり、それでいて実は乗り心地も意外とぜんぜん悪くないというのが、メルセデスAMG C43 4マチック ステーションワゴンという車の素晴らしいところです。
前期型の一般的なグレードなどと比べると多少値は張りますが、「圧倒的クオリティとパフォーマンスを有する輸入スポーツワゴンを、まずまず現実的な予算で手に入れたい」と考える人にはぜひご注目いただきたい、ナイスな1台です。
▼検索条件
メルセデスAMG Cクラスワゴン C43 4マチック × 全国いずれにしましても今、先代メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンの各グレードは、上手に選びさえすれば「比較的お安い予算で十分なプレミアム性と実用性」が堪能できる1台であることはほぼ間違いありません。
この機会にその中古車情報を軽くチェックしてみることを、重く(?)オススメいたします。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(4代目) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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