トヨタ クラウンスポーツの新車価格590万円と納期に絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: レクサス / トヨタ / ポルシェ / キャデラック / ランドローバー / アルファ ロメオ / SUV / スタイリッシュ / レンジローバーイヴォーク / マカン / NX / ステルヴィオ / クラウンスポーツ / XT5クロスオーバー / 伊達軍曹
2024/07/04
▲エモーショナルなエクステリアデザインがめちゃめちゃ素敵なトヨタ クラウンスポーツですが、新車も中古車もかなり高額で、新車の納期もけっこう長くなっている模様。ならばその半額で今すぐ買える、クラウンスポーツと同じぐらい素敵なSUVを見つけてみましょう!イケてる最新モデルだけに新車は高額で、納期も長い
2023年11月に発売された新型トヨタ クラウンスポーツ。それはもう相当イケてるエクステリアデザインであり、その名のとおりスポーティな乗り味もかなり魅力的です。
しかし、新車価格は2.5Lハイブリッドの「Z」グレードでも590万円とけっこうお高く、そもそも新車を注文したとしても、納期は「詳しくは販売店にお問い合わせください」ということで謎。
そして中古車を買おうにも、そのほとんどは「新車を買うより高い」という状況になっています。
▼検索条件
トヨタ クラウンスポーツ(初代) × 全国……こうなったらもうクラウンスポーツの「Z」の新車価格の半額ぐらいで、つまり「総額300万円ちょいぐらい」で、クラウンスポーツと似たような魅力をもつ車をとっとと買ってしまった方が、人は幸せになれるのではないでしょうか?
とはいえ、かなりイケてるクラウンスポーツの代わりになり得る車なんてあるのかどうか、若干不安ではあるのですが、とにかく探してみることにしましょう。
▲写真はクラウンスポーツのインテリア。かなりイケてるエクステリアに比べ、内装のテイストは割と普通。このあたりに「クラウンスポーツの代わりになり得るSUV」を探すうえでの鍵があるのかも?候補①|ポルシェ マカン(初代)
想定予算:総額280万~350万円
低く構えたイケメンフォルムであるクラウンスポーツと、デザインの方向性は若干異なります。しかし、ポルシェ マカンであれば「ポルシェである!」という強力なアドバンテージによって、十分以上にクラウンスポーツと対抗できるでしょう
▲こちらがポルシェ マカンの前期型。写真は3L V6ツインターボを搭載するマカンSマカンは、2014年に受注開始となったポルシェのコンパクトSUV。コンパクトと言っても「グローバル基準でいえばコンパクト」なだけで、実際のマカンは全長4680mm×全幅1925mm×全高1625mmという、日本の道路上においては堂々たるサイズ。クラウンスポーツと比べると「全高の低さに伴うイケてる感じ」はないのですが、その分だけ「SUVの王道としての端正なカッコよさ」が感じられます。
総額300万円前後で狙えるマカンは、マイナーチェンジ前の前期型に相当するベースグレード「マカン」と、そのひとつ上のグレードである「マカンS」です。
最高出力340ps/最大トルク460N・mの3L V6ツインターボを搭載する「マカンS」であれば、2.5Lハイブリッドであるクラウンスポーツ「Z」の動力性能を軽く凌駕できます。
そして同237ps/同350N・mの2L 直4ターボを搭載する「マカン」は、動力性能の部分ではクラウンスポーツ「Z」とおおむね同等ですが、ポルシェならではのハンドリング性能の良さと(SUVであってもほぼスポーツカー並みです)、先ほども申し上げた「ポルシェである!」というブランド力ないし神通力により、新車のクラウンスポーツ「Z」と同等または同等以上の満足を感じることでしょう。
「マカン」および「マカンS」の、ちょうどいい狙い目となる中古車の価格はおおむね下記のとおりです。
●マカン:総額280万~330万円
●マカンS:総額300万~350万円
▲「インテリアのおしゃれ感」についてはクラウンスポーツ以上のように思えるが、どうだろう?▼検索条件
ポルシェ マカン(初代) × 全国候補②|レクサス NX(初代)
想定予算:総額280万~350万円
こちらもワイド&ローなフォルムのクラウンスポーツとはやや異なるオーソドックスなSUVフォルムを採用したモデル。
ですが、「レクサスである!」という神通力と、レクサスならではの仕立ての良さにより、クラウンスポーツにある程度対抗できるでしょう。
▲先代レクサス NX。写真は2020年7月に発売された特別仕様車「Spice & Chic」先代となる初代レクサス NXは、2014年7月に発売された全長4630mm×全幅1845mm×全高1645mmの中型プレミアムSUV。
シャープかつ起伏に富んだボディの面構成は躍動感にあふれ、大きく張り出したフェンダーやスピンドルグリルが大胆に個性を主張する一方、L字型に光る3連フルLEDヘッドランプや、2分割式でありながら切れ目のないリアランプ、キーシリンダーを隠したドアハンドルなど、細部の作り込みはなかなか繊細です。
「200t(※2017年9月以降は300に改称)」に搭載されるエンジンは最高出力238psの新開発された2L 直4ターボで、「300h」は同152psの2.5L 直4エンジンに同143psのモーターを組み合わせたハイブリッド。こちらの4WD車には、さらに後輪を駆動するためのリアモーター(最高出力68ps)も備わります。
▲シンプルだがクリーンな美しさと現代的なセンスが感じられる先代レクサス NXのインテリア初代NXの前期型も悪くありませんが、できれば2017年9月にマイナーチェンジを受けた後期型を選びたいところ。後期型であれば、エクステリアデザインはよりシャープかつスポーティで、インテリアにも10.3インチワイドディスプレイや新型リモートタッチなどが採用され、センタークラスターのスイッチの配置も機能的なものに改められています。
また、足回りが変更されたことで操縦安定性と乗り心地はさらに向上し、予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」も、性能が上がったバージョンが標準装備になりました。
初代NX後期型の、ちょうどいい狙い目となる中古車の価格はおおむね下記のとおりです。
●300系(2Lターボ):総額280万~340万円
●300h系(2.5Lハイブリッド):総額300万~350万円
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レクサス NX(初代) × 全国候補③|ランドローバー レンジローバーイヴォーク(初代)
想定予算:総額260万~370万円
現行型のレクサス NXであればデザイン面の不満はほぼないのですが、先代のNXは、超イケメンであるクラウンスポーツと比べてしまうと「若干弱い」と感じてしまう可能性もあります。
ならば、英国の超絶イケメンSUVであるレンジローバーイヴォークの先代モデルでどうでしょうか?
▲2012年から2019年まで販売された先代(初代)ランドローバー レンジローバー イヴォーク先代となる初代レンジローバーイヴォークは、2012年3月に上陸した全長4355mm×全幅1900mm×全高1635mmの、クラウンスポーツと比べると全長はやや短いプレミアムSUV。とはいえ全幅はクラウンスポーツより20mmワイドであるため存在感は十分であり、それより何より全体のデザインは、クラウンスポーツにも決して負けていない超絶イケメンっぷりを誇ります。
レンジローバーイヴォークの原型は「LRX」という斬新なコンセプトモデルだったのですが、そのコンセプトモデルのデザインほぼそのままで市販化されたのが初代レンジローバーイヴォークでした。
ボディの四隅に深く食い込んだ大径タイヤや、リアに向かって下がっていくルーフラインと、逆に上がっていくショルダーライン。ピラーをすべてブラックアウトしたことで、浮いているように見えるルーフ。そしてサイドまで大胆に切れ込んでいくヘッドランプユニットなどは、今から17年も前に発表されたデザインであるという事実が信じられないほど斬新です。このデザインであれば、現代の超イケメンSUVであるクラウン クロスオーバーにも十分対抗できるはず。
▲レンジローバー イヴォーク2016年モデルのインテリア。トランスミッションは9速AT購入の際は前期型の先代レンジローバー イヴォークでもいいのですが、できれば2015年9月以降の後期型を選びたいところです。
2015年9月以降は新たなデザインのLEDヘッドランプとLEDリアランプが採用された他、フロントグリルやフロントバンパー、テールゲートスポイラーなどの形状も変更。インテリアでは、シートのデザインが改められた他、カラーバリエーションも拡充されています。
またオプションも充実し、ペダル操作をせずとも一定の速度(1.8~30km/h)で車両を前進・後退させ続ける「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」や、リアバンパーの下で足先を軽く横に振るだけでテールゲートの自動開閉ができる「ハンズフリー・パワー・テールゲート」なども選べるように。
これらのオプション装備が付いている中古車で、なおかつ2017年11月以降の(要するに2018年式以降の)エンジンが刷新された世代であれば、クラウンスポーツの代わりとして十分以上にワークすることでしょう。
先代レンジローバー イヴォーク中古車の価格は、おおむね下記のとおりです。
【2016~2017年式】
●2Lガソリンターボ車(最高出力240ps/最大トルク340N・m):総額260万~330万円
【2018年式以降】
●2Lガソリンターボ車(最高出力240ps/最大トルク340N・m):総額280万~340万円
●2Lディーゼルターボ車(最高出力180ps/最大トルク430N・m):総額280万~370万円
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ランドローバー レンジローバーイヴォーク(初代) × 全国候補④|アルファ ロメオ ステルヴィオ(初代)
想定予算:総額260万~370万円
クラウンスポーツのデザインが備えている「色気」のような部分が気に入っている人であれば、イタリアンSUVである「アルファ ロメオ ステルヴィオ」を選んでみるのも悪くありません。
▲アルファ ロメオ初のSUVとして2018年に上陸したアルファ ロメオ ステルヴィオステルヴィオは、イタリアのアルファ ロメオが2016年に発表した全長4690mm×全幅1905mm×全高1680mmのSUV。アルファ ロメオとしては初のSUVであり、日本へはやや遅れて2018年7月に上陸しました。
パワーユニットは最高出力280ps、最大トルク400N・mを発生する2L直4ガソリンターボを基本としつつ、同210ps/同470N・mの2.2L直4ディーゼルターボと、最高出力510ps/最大トルク600N・mという怒涛の2.9L V6ガソリンツインターボもラインナップ。このうち、総額300万円前後で狙えるのは2Lガソリンターボまたは2.2Lディーゼルターボです。
ワイド&ローなイケメンフォルムであるクラウンスポーツに対し、アルファ ロメオ ステルヴィオはオーソドックスなSUVフォルムであるため、クラウンスポーツを見た後にステルヴィオを見ると「ずんぐりむっくり」な体型に見えるかもしれません。
しかしいざ乗り込んでみると、失礼ながらさほど斬新ではない(正直いえばやや往年のクラウン感もある)クラウンスポーツのインテリアと比較して、アルファ ロメオ ステルヴィオのそれは超イケメン。そしてスポーツセダンであるジュリアとの違いがほとんど感じられないほど超スポーティなハンドリング性能によって、クラウンスポーツと同等または同等以上の満足を得られる可能性に満ちています。
▲全体的なデザインからディテールに至るまで、イタリアンデザイン特有のセンスがいちいち光っているステルヴィオの運転席まわりそんなステルヴィオの、ちょうどいい狙い目となる中古車の価格はおおむね下記のとおりです。
●2Lガソリンターボ車:総額300万~350万円
●2.2Lディーゼルターボ車:総額290万~360万円
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アルファ ロメオ ステルヴィオ(初代) × 全国候補⑤|キャデラック XT5クロスオーバー
想定予算:総額280万~360万円
ここまでご紹介してきた「クラウンスポーツの代わりになり得るSUV」は、いずれもクラウンスポーツに勝るとも劣らぬ魅力を備えているはずです。
しかし「インパクト」という面に限って言えば、正直やや弱いのかもしれません。
フェラーリ プロサングエやランボルギーニ ウルスにどことなく近い世界観となるクラウンスポーツのエクステリアデザインはやはり強烈であるため、一般的なフォルムのSUVでは、どうしたって「インパクト不足」とも感じてしまうわけです。
だからといってランボルギーニ ウルスを狙うとなると最低でも3000万円の予算が必要になるため、当然ながら現実的ではありません。
ならば、日本ではややなじみが薄いアメリカンプレミアムSUVキャデラック XT5クロスオーバーのインパクトに賭けてみるという手はどうでしょうか?
▲こちらが2017年から2019年まで販売されたキャデラック XT5クロスオーバーXT5クロスオーバーは、2017年10月に上陸したキャデラックのミドルサイズSUV。ミドルサイズといっても、それは米国基準の話。全長4825mm×全幅1915mm×全高1700mmのボディは、日本においては「ラージサイズ」に該当するはずです。
パワーユニットは最高出力314ps/最大トルク368N・mを発生する3.6L V6で、状況に応じて6気筒から4気筒に自動に切り替えるアクティブフューエルマネジメント(気筒休止)やアイドリングストップ機構などを採用しています。
駆動システムはツインクラッチ機構を用いたモードセレクト機能付きの4WDで、状況に応じて前後軸間だけでなく、左右後輪の間でもトルク配分を変化させることが可能。そして「ツーリングモード」を選択すれば、リアドライブユニットとの接続を解除して燃料消費を抑えることも可能です。
そしてアメリカンSUVだけあって車内はとにかく広大で快適。リアシートは1mに迫る長さのレッグルームが確保されている他、140mmのスライド調整機構や、最大12度の角度調節と6つのポジションを選択できるリクライニング機構も採用。そして荷室容量は5人乗車時でも約850Lという“アメリカンサイズ”です。
▲国産SUVとも、そして欧州のプレミアムSUVとも明らかに異なるセンスのインテリア。このあたりも、個性を求める人にはハマるポイントかもワイド&ローでスポーティなクラウンスポーツとは何から何まで方向性が異なるXT5クロスオーバーですが、まったく異なるからこそ、クラウンスポーツのことはきっぱり忘れて「新たな世界がもらたす魅力」に浸れることでしょう。
また日本ではあまり見かけない車種だけに、そのインパクトは「ある意味クラウンスポーツ以上!」と言うこともできるかもしれません。
そんなキャデラック XT5クロスオーバーの中古車価格はおおむね下記のとおり。流通量が少ないのがネックですが、気になった人はぜひチェックしてみてください。
●XT5クロスオーバー:総額280万~360万円
▼検索条件
キャデラック XT5クロスオーバー(現行型) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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