最新型レンジローバー新車価格値上げに絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、ランドローバー人気SUVの代わりにどうですか?」5選
2025/04/17
▲世界最高峰レベルのプレステージ性を誇るSUV、現行型ランドローバー レンジローバー。当然ながら「欲しい!」と思うわけですが、直近の価格改定により、そもそも高額だったその新車価格はさらに高額となってしまいました。ならば半額ぐらいで買える「代わりの1台」を探してみようじゃありませんか!もともと高額だった新車価格は、さらに約100万円値上がり
現行型レンジローバー。それは「世界一ラグジュアリーで素敵なSUVである」と断言しても――異論はあるかもしれませんが、おおむねの同意は確実に得られそうな1台です。乗り心地はまさに雲上そのものであり、インテリアに使われているウッドやレザーの質感とあしらい方にも「……貴族の館か?」と思わせるものがあります。
▲現行型レンジローバー公道試乗時の様子しかしその分だけ新車価格はべらぼうに高額なのが現行型レンジローバーの難点ではあるのですが、このたびジャガー・ランドローバー・ジャパンは、為替変動や部品・資材の調達価格高騰を理由に新車価格を改定。ただでさえ高額だったレンジローバーの新車価格は、さらに100万円ほど高くなってしまいました。
「一番安いグレードでも1952万円」というプライスは、さすがにちょっと困る……という人も多いでしょう。そこでこの記事では、現行型レンジローバーの改定価格のおおむね半額、つまり「総額1000万円以下」で狙えて、なおかつ現行型レンジローバーとおおむね同等の満足が得られそうな中古車を探してみることにします!
▲素材から質感、デザインまでのすべてが世界トップレベルといえる現行型レンジローバーのインテリア。これを買うに越したことはないのですが、まぁ気持ちを切り替えて「代わり」を探してみましょう!▼検索条件
ランドローバー レンジローバー(5代目・現行型) × 全国現行型レンジローバーの代わり①|メルセデス・ベンツ Gクラス(旧型・初代)
→想定予算:総額800万~1000万円
モノコック構造によって雲上の乗り心地を実現させている現行型レンジローバーと比べ、伝統的なラダーフレーム構造を採用しているメルセデス・ベンツ Gクラスは――特に現行型ではなく先代は、乗り心地の面ではレンジローバーよりも圧倒的に劣ります。
しかし「自分が求めているのは乗り心地うんぬんではなく、現行型レンジローバーならではの“存在感”なのだ!」と考えている人であれば、先代メルセデス・ベンツ Gクラスの末期モデルは検討してみる価値があるでしょう。
▲こちらが先代メルセデス・ベンツ Gクラス。写真は2018年4月に発売された日本限定の特別仕様車「G350d ヘリテージエディション」ご承知のとおりNATO軍用車の民生版としてこの世に生を受けたメルセデス・ベンツ Gクラスは、乗り心地などはやや無骨である代わりに、圧倒的な悪路走破性能と、その性能に基づく「オーラ」のようなものが強烈な魅力となる1台です。Gクラスのオーラと、「砂漠のロールスロイス」として名を馳せたレンジローバーのオーラのどちらが強烈かは、意見が分かれるところでしょう。しかし「どちらも強烈!」であることだけは間違いありません。
▲前席・後席シートヒーター付きの本革シートが採用されるG350d ヘリテージエディションのインテリアそんなメルセデス・ベンツ Gクラスの現行型はまだ総額1200万円以上である場合がほとんどですが、2017年式以降の「先代末期型」であれば、2018年に発売された特別仕様車「ヘリテージエディション」などを含め、低走行物件を総額1000万円以内で狙うことが可能。
「雲上的な乗り心地」さえ求めないのであれば、非常に良き選択であるはずです。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Gクラス(旧型・初代) × 全国現行型レンジローバーの代わり②|ランドローバー ディフェンダー110(3代目・現行型)
→想定予算:総額780万~1000万円
現行型レンジローバーの代わりとして先代末期型のメルセデス・ベンツ Gクラスは十分に機能すると思われますが、それでもラダーフレーム構造ならではの無骨な乗り味が好みではないという人もいるでしょう。
であるならば、軽量アルミニウムによるモノコック構造に変わった現行型ランドローバー ディフェンダーの110(ロングホイールベース版)でどうでしょうか?
▲こちらが現行型ランドローバー ディフェンダー110ご承知のとおりディフェンダーは英国軍の軍用車でもあった「ランドローバー」をその源流とし、ハードコアなオフローダーとして進化を続けてきましたが、2019年に登場した現行型からはややプレミアムS寄りとなり、前述のとおりラダーフレーム構造からモノコック構造に変更。その乗り心地は劇的に向上し、プレミアム一辺倒な都市型SUVと比較しても遜色ないものになっています。
そしてインテリアもそれに合わせてプレミアム寄りなデザインに変わったわけですが、それでも、良い意味での「本格オフローダーならではの無骨さ」は絶妙に残されており、また当然ながら悪路走破生も相変わらず抜群です。それゆえ実際にハードな悪路を走るかどうかはさておき、オーナーは常に「自分はホンモノを所有しているのだ……!」という感慨にひたることができます。
▲オフローダーとしての機能美とラグジュアリー感が絶妙に同居している現行型ディフェンダーのインテリア現行型ランドローバー ディフェンダーが搭載するパワーユニットは様々ですが、総額800万~1000万円で狙える低走行物件の場合、最高出力300ps/最大トルク650N・mの3L直6ディーゼルターボである場合が多いでしょう。そして650N・mですので当然ながら力感は十分以上。現行型ディフェンダーの巨体を軽々と動かしてくれます。
▼検索条件
ランドローバー ディフェンダー110(3代目・現行型) × 全国現行型レンジローバーの代わり③|ポルシェ カイエン(3代目・現行型)
→想定予算:総額700万~1000万円
プレミアムSUVとしての軸をやや悪路方向に置きたいのであれば、前述した現行型ランドローバー ディフェンダーまたは先代メルセデス・ベンツ Gクラスがベストであると考えます。しかしSUVとしての軸を「都市部におけるスポーツ性」に置きたい場合は、現行型ポルシェ カイエンがオススメとなります。
▲2017年に登場した現行型ポルシェ カイエンポルシェ カイエンは、その初代モデルは2002年に「新しい形のスポーツカー」としてポルシェがリリースしたプレミアムSUV。その身のこなしは、まさにポルシェが言うとおりスポーツカーに近いもので、特に2017年に登場した現行型(3代目)は、その気になれば「ほぼスポーツカー」としても使うことができるぐらいの仕上がり。
そしてカイエンはポルシェのフラッグシップもしくは準フラッグシップですので、当然ながらインテリアの質感や素材などもスーパープレミアム。さすがに現行型レンジローバーにはやや敵わないかもしれませんが、それに近い豪華絢爛な世界観を堪能可能です。
▲ポルシェ伝統の5連メーターが印象的な現行型カイエンのコックピット総額1000万円以内で「レンジローバーの代わり」としての現行型カイエンを探す場合、できれば4L V8ツインターボの「カイエン ターボ」を選びたいところですが、残念ながらこの予算帯ではターボは希少。しかしベースグレードと、その特別仕様車である「プラチナエディション」であれば、総額1000万円以下でも低走行物件を普通に見つけることができます。
ベースグレードのパワーユニットはもちろん「カイエンターボ」ほど強力ではありませんが、最高出力340ps/最大トルク450N・mの3L V6ターボエンジンは普通に十分以上。現行レンジローバーとはまた少し違う「超スポーティなプレミアムSUV」ならではの魅力を存分に味わうことができるでしょう。
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ポルシェ カイエン(3代目・現行型) × 全国現行型レンジローバーの代わり④|ランドローバー レンジローバー(初代)
→想定予算:総額500万~1000万円
ここまでに「代わり」として挙げた3車種はどれもかなり素敵であると同時に、どれもちょっとだけ腑に落ちない部分があるような気もします。やはりレンジローバーの代わりは、レンジローバーにしか務まらないのかもしれません。
であるならば、コレでいってみるしかないでしょう。1970年に鮮烈なデビューを飾り、世界中で「砂漠のロールスロイス」との異名をほしいままにした初代レンジローバーです。
▲「クラシックレンジ」との通称で呼ばれることも多い初代ランドローバー レンジローバーもちろん初代レンジローバーは最終年式でも30年前の車になりますので、そのままの状態では普通に乗ることはできません。しかしいまだ人気が高い初代レンジローバーは、専門店による丁寧なレストア作業を経たうえで、今なお高値で販売されています。
▲現代のSUVとはまったく異なる直線基調のデザイン。今となっては逆に新鮮に感じられる直近の中古車価格は物件によって様々ですが、レストア費を含むざっくりとした総額として800万円ぐらいをイメージしておけば、かなり素敵な「クラシックレンジがある生活」を送ることができそうです。
最新世代のプレミアムSUVも嫌いじゃないけど、自分はもしかしたら「あの時代」のレンジローバーが一番好きなのかも――と、ほんの少しでも思う方は、ぜひ初代レンジローバーに注目してみてください。
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ランドローバー レンジローバー(初代) × 全国現行型レンジローバーの代わり⑤|トヨタ クラウン(16代目・現行型)
→想定予算:総額670万~860万円
人は現行型レンジローバーという車に「何」を求めているのでしょうか? もちろんその答えは人それぞれではあるはずですが、もしも煎じ詰めて考えるのであれば、「圧倒的な乗り心地のよさ」と「圧倒的なプレステージ性」という2点に集約される可能性が高いはずです。つまり大切なのは乗り心地とプレステージ性であって、「SUV形状であるか否か」は、割とどちらでもいいということです。
であるならば――現行型トヨタ クラウンでもいいのではないでしょうか?
▲こちらが現行型トヨタ クラウンご承知のとおり現行型トヨタ クラウンは、新型クラウンシリーズの第3弾として2023年11月に登場した高級4ドアセダン。
パワーユニットは燃料電池と2.5Lハイブリッドの2タイプがラインナップされていますが、中古車市場で流通している物件のほとんどは、最高出力185psの2.5Lエンジンをベースとするマルチステージハイブリッドシステム採用グレードです。
で、そんな現行型クラウンのハイブリッド車であれば、現行型レンジローバーとは違うニュアンスではあるものの「雲上感たっぷりな乗り心地」を堪能することができます。そしてプレステージ性の部分では、そもそもの車両価格が異なるためレンジローバーを上回っているわけではありませんが、クラウンにはクラウンならではプレステージ性と、「かつての日本では高級車の代名詞だった」という歴史性があります。
▲「欧州車のラグジュアリー感」とは方向性が若干異なるクラウン伝統の美意識は、現代的にアップデートされながらもしっかりと息づいているそういった歴史性と独自のプレステージ性、そして独自の雲上的乗り味をもってすれば、現行型トヨタ クラウンは、実は現行型レンジローバーにも対抗しうる1台なのかもしれません。また「猫も杓子も」といった感もあるSUVではなく、今や古典としての味わいというか風格が感じられるようになってきた「セダン」であるという点も、逆にプラスに働くような気がしてなりません。
そんな現行型トヨタ クラウン Zの中古車は、走行数千kmレベルの物件であっても総額670万円から860万円ぐらい。現行型レンジローバーの半値以下で検討できる「異色の代替案」として悪くない話であるように思うのですが、いかがでしょうか?
▼検索条件
トヨタ クラウン(16代目・現行型) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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