第8実験:日産 エルグランドに搭載されたアラウンドビューモニター、驚愕の実力 【神田錦町ラボ】
2008/03/28
■万人に勧める究極の駐車支援システム登場!?
助手:さぁ博士、今日は先進テクノロジーの検証ですよ。博士:先進テクノロジー?はて、何かの?
助手:エルグランドに搭載された、アラウンドビューモニターです。車の周囲を上から見下ろしたように見えるという。
博士:あぁ、知っておるぞそれは。まるで幽体離脱したようなCMが印象に残っておる。しかしアレはどういうシステムなんじゃ?衛星からの映像を取り込んでるわけでもあるまい?
助手:やはり気になりますよね。実は前後左右の4方面に備え付けられたカメラからの映像を視点変換・合成して、車両上方から見下ろしたような映像としてディスプレイに表示させているんだそうです。
博士:ほほぅ、なるほどな。しかし実際に使えるかどうかは別じゃて。そもそもワシはアナログ人間。車庫入れでこういったハイテク機器には頼らない人間なんじゃ。
助手:だからこそやってみる価値があるんじゃないですか。さぁ始めますよ。
助手:じゃあ博士、まずはモニターを見ずにお願いします。
博士:ちょ、ちょっと間隔が狭すぎやしないか?
助手:いや、縦列駐車の間隔はこんなもんです。さぁどうぞ。
ピーッピーッ
博士:う、うしろ大丈夫かの?助手:・・・・・・。
博士:ひ、ひだり前は?
助手:・・・・・・。
車庫入れ完了!
博士:・・・ふぅ、一苦労じゃわい。助手:ハイ、1分4秒56ですね。切り返しは1回、と。
博士:なんだか罰ゲームのようじゃのぅ、コレは。
助手:続いてアラウンドビューモニターを見ながらです。
ピーっピーっ
博士:おっ、コレはかなりラクじゃぞ。安心感がある!車庫入れ完了!
博士:どうじゃ?かなりの好タイムじゃろ?助手:47秒62ですね。約17秒速いです。
博士:そんなもんか?もっと早いかと思ったのじゃが・・・。
助手:切り返しを1回してますからね。でも早いですよ。
博士:なるほどな。この機能はアレじゃな。速さのためというより、安心してスムーズに車庫入れするためのシステムじゃな。
助手:その結果が時間の短縮にもつながるという感じですね。
博士:うむ。何より安心感が違うからの。モニターを見ないでやる時は、「まだ大丈夫か?」とドキドキしっぱなしじゃ。その点モニターの場合は上から見てるような感覚じゃて、前後の車との距離感をバッチリつかむことができる。
助手:車庫入れに慣れた人でもそう思うのだから、やはり効果は絶大ですね。
博士:正直、こんな機能に頼らずともできるわい、と思っておったのじゃが、今回は感服した。これほど優れモノとは・・・。
助手:これさえあれば、どんなに運転が苦手な人でも苦にならないでしょうね。
博士:エルグランドと言わず、今後すべての車種にこのようなシステムが備われば、つまらない接触事故も減るじゃろうて。
助手:今後に期待、ですね!

■飯田橋博士
何か気になりだすと、徹底的に検証したがる名物博士。猪突猛進な性格だが、いつも大事なところが抜けている。IQ200を超える真の天才

■助手フクダ
博士に惚れこみ研究のお手伝いをする勤勉な助手。博士の穴を巧みにカバーし、錦町ラボを正しい方向へ導いている
■今回の検証グッズ

●日産 エルグランド
国内最大級のボディで高い人気を誇ったミニバンの2代目モデル。初代より全長を95mm、全幅を20mm広げるとともに、フロアを低く(-40mm)フラットな形状に変更。室内長および室内幅、室内高、シート間寸法のすべてを拡大するとともに、2列目シートのスライド量を拡大&多段化することで、より一層ゆとりのある空間を実現した。
パワートレインは3.5LのV6DOHCと電子制御5ATの組み合わせ。4WDシステムは初代と同じくオールモード4×4 だ。専用フィッティングパーツやローダウンサスペンションなどを装着したスポーティ仕様、ハイウェイスターもラインナップしている。
今回実験に使用したアラウンドビューモニターは、2007年10月の一部改良よりオプション採用されている。
[検証車両の情報はコチラから]
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トップビュー画像を作り出すため、今までの4倍の解像度をもつ180度超広角カメラが採用されている。
パワートレインは3.5LのV6DOHCと電子制御5ATの組み合わせ。4WDシステムは初代と同じくオールモード4×4 だ。専用フィッティングパーツやローダウンサスペンションなどを装着したスポーティ仕様、ハイウェイスターもラインナップしている。
今回実験に使用したアラウンドビューモニターは、2007年10月の一部改良よりオプション採用されている。
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●アラウンドビューモニター
フロント、サイド、リアに設置された4つのカメラを用いて、車両周囲を上空から見下ろしたような映像をカーナビゲーション画面に映し出す先進技術。それぞれのカメラが撮影した画像を解析し、画像処理LSIによる毎秒30コマという超高速変換によって1枚のトップビューを合成し作り出している。トップビュー画像を作り出すため、今までの4倍の解像度をもつ180度超広角カメラが採用されている。
■今回の検証結果
タイムは劇的に縮まったという印象はないものの、車庫入れ時の安心感は全然違った。モニターの精度が高く、モニター上の距離と実際の車との距離にズレが少ないため、信頼性も非常に高い。映像の動きに関しても、コマ落ち感がなく、いたってスムーズ。車庫入れが苦手な人はもちろん、ウデに覚えアリ、という人にも役立つサポートシステムである。

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