創設当時はレースに否定的だった!? スーパーカーメーカーの王道「ランボルギーニ」におけるレース活動の今と昔【EDGE MOTORSPORTS】
2022/02/11

全日本GT選手権(現:SUPER GT)には初期から参戦
実は、創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニが、レースに参戦しないことを社是としていたため、創業当時おけるランボルギーニの公式なレース戦歴は残っていない。
トラックやトラクターの製造販売などで財を成したフェルッチオが、フェラーリへの対抗心でスーパーカーメーカーを立ち上げたのは有名な話だ。1963年のトリノショーに350GTVを出品。これがアウトモービリ・ランボルギーニの歴史の幕開けだった。こののち1966年にミウラ、1971年にはカウンタックを世に送り出し、フェラーリと肩を並べるスーパーカーメーカーの代名詞となった。
ちなみに、ミウラの設計を担当したエンジニアであり、当時ランボルギーニに在籍していたジャンパオロ・ダラーラは、のちに独立し、F1はもとよりGP2、F3、ワールドシリーズ・バイ・ルノー、インディカー・シリーズなどのマシンのシャシーを開発。近年は、フォーミュラEや日本のスーパーフォーミュラも手がけるなど、世界で最も有名なレーシングシャシーコンストラクターになっている。
ランボルギーニは、クライスラー傘下であった1989年に、F1のラルースチームへエンジン供給を開始。1990年の日本GPで、鈴木亜久里選手に日本人初の3位表彰台をもたらしたローラ LC90も、ランボルギーニ製エンジンを搭載していた。また、全日本GT選手権(現:SUPER GT)には、初期から参戦しており、カウンタックにはじまり、ディアブロ、ムルシエラゴ、ガヤルド、そして現在はウラカンがGT300クラスにエントリーしている。


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ランボルギーニ カウンタック × 全国
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ランボルギーニ ディアブロ × 全国
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ランボルギーニ ガヤルド × 全国近年、ランボルギーニのレース部門であるスクアドラ・コルセが発足。ガヤルドにはじまり、ウラカンGT3などのレース用マシンを開発。欧州のブランパン耐久シリーズをはじめ世界のGT3選手権に参戦する。
2009年からは、ランボルギーニのワンメイクレース「スーパ-・トロフェオ」シリーズを開始。ウラカンをベースとしたレース仕様車「ウラカン スーパー・トロフェオ エボ」を使用し、北米、アジア、ヨーロッパの3大陸でシリーズ戦が行われている。
ドライバーは、PROクラス、PRO-AMクラス、AMクラス、LC(ランボルギーニカップ)クラスの4つに分類。シーズン最終戦は、世界チャンピオンを決定するワールドファイナルが行われる。
現在、コロナ禍によってアジア選手権は休止されているが、スクアドラ・コルセは、昨年2022年シーズンに向けて新型「ウラカン スーパー・トロフェオ エボ2」を発表するなど、着々と準備を進めている。ちなみに「ウラカンSTO」(スーパートロフェオ・オモロガータ)は、スーパー・トロフェオ エボ2のエアロダイナミクスなどを注ぎ込んだ公道仕様車だ。いまや、ランボルギーニにとってもレース活動は切っても切り離せないものになっている。


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