中古車は保証付きで買うのが当たり前となれば、新たな保証サービスの誕生にも期待が膨らむ
2019/10/18

中古車保証の認知度がアップ
「車は機械。いずれ故障や不具合は出てくるもの」と、頭では理解していてもやはりトラブルは避けたいのが人情というもの。
そうした不安や心配を軽くしてくれるひとつの材料となるのが保証だろう。
新車の場合、期間や走行距離などの条件があるものの、期間ではおおむね3年、延長すれば5年程度の保証が付けられるのが一般的。
保証の対象範囲も広く、エンジンやトランスミッション、ステアリングといった走行に関わる重要な部品はもちろん、エアコンやナビなども含まれるケースが多い。
特にエンジン類は壊れると修理代が高額になるため、万一の際を考えると、多少の出費が発生しても保証が付いている方が安心だ。
最近では中古車でも、保証付き/付けられる物件が増えている。
一昔前は期間が短く範囲も限定的だったが、ディーラーの認定中古車をはじめ、カーセンサーアフター保証や販売店独自の保証など、新車保証に引けを取らないくらい手厚いものも多い。
1台1台のコンディションが異なる中古車だからこそ、保証が付くことの安心感もまたひとしおだ。
2019年9月末時点のカーセンサーnetによると、なんらかの保証が付く/付けられる物件は全体の約85%を占めている。
その多くは販売店独自のものだが、ディーラー保証や業界最高水準の保証範囲を誇るカーセンサーアフター保証の対象物件だけでも、全体の4割近くある。
つまり、走行距離や年式といった物件のコンディションを推し量る条件だけではなく、保証の充実度も吟味したうえで選べる物件が増えているのだ。
保証のニーズも年々増加傾向
こうした背景もあってか、保証付き中古車に対するニーズが年々増加している傾向がグラフ①に見てとれる。
またグラフ②が示すとおり、車購入のかなり早い段階から保証付き中古車を選ぼうと考えている人が増えている。


以上を踏まえると、スローペースではあるものの、着実に「中古車買うなら保証付き」という意識がユーザーに根付きつつあると考えていいだろう。
この傾向が続けば、ゆくゆくは保証の付く中古車を買うことが当たり前になるだろう。
そうなると、市場に並ぶ中古車も必然的に変わってくるはずだ。
例えば、保証付きで販売できないようなコンディションの物件は淘汰されることも考えられる。
一方で、現在は保証対象外となるような古い車でも、一定の価値があれば付けられるような新たなサービスが誕生する可能性も大だ。
どのような形に落ち着くかは想像の域を出ないが、いずれにせよ中古車選びは今よりもっと気軽になることは間違いない。
予算100万円で手っ取り早く保証付き物件を選べるモデル3選
1:スズキ ワゴンR(4代目)

2:トヨタ プリウス(3代目)

3:日産 セレナ(3代目)

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