スバル フォレスター VS 日産 エクストレイル PART2:取り回し性能対決
2008/03/18
PART2 取り回し性能対決
スバル フォレスター
日産 エクストレイル
エクストレイルはモニター類を積極的に使うことを勧めたい
まず縦列駐車から。カタログで数値を調べると2車の全長の差はわずかで、エクストレイルが3cm長いだけだった。なのになぜか、エクストレイルはもっと長い車のような感覚。フードが高く真っすぐに延び、バックドアまでの距離感もあるからだろう。事実、いつものように6mの間隔を置いた2台の車の間に収めようとするにもやや抵抗があった。まして前車がエクストレイルから見ると低い2BOX車だったのでなおさら。
本当なら、レンジローバーのようなフード左右の盛り上がりがマーカー代わりになるのだが、エクストレイルのフードは車の骨格とは無関係に感じる分厚さ(高さ)なので、手がかりにしにくい。フードの左コーナーを路面に落としたポイントも、思ったほどイメージしやすくない。
結果、当初はてこずる羽目になったものの、あるときから急に自信をもってできるように。それはリアカメラのモニターの視野が、感覚のつかみやすいタイプだったから。
撮影を見守るスタッフが、遠くで「ひぇ~!」と声を上げていたが、車内で拡大されたモニターを参考にしながらバックすれば、後車のバンパーと1cm以下まで寄せることさえ可能だった。ほとんど船積みの人の匠の技の域。サイドカメラも使いこなせばさらに有効。
見切りの良さが縦列駐車の繊細な作業に役立ったフォレスター
一方のフォレスターは、昔ながらの技法と感覚での縦列が可能。すなわち、止める際、車をバックさせながら、自車の左Aピラーの向こう側を前車の右後ろが通過したあたりでハンドルを切り返しながらバックさせれば作業は完了。その際、フェンダー前部の補助ミラーの視界も案外と有効。前端の見切りはターボ車だとフード上のエアバルジがやや目障り。だが、四角四角していないイメージのスタイルながら、視界の良さで駐車はやりやすい。
車庫入れは、エクストレイルは高さで、一方のフォレスターは視界の良さで、それぞれ難なくこなせた。エクストレイルはサイドミラーの天地方向の視界の広さが助けとなり、リモコンの角度調節が不要なほど。
一方のフォレスターはリアウインドウ下端の高さが低く、後方の視界が十分なのが安心だ。バックカメラが不要なほどである。
今回のまとめ
大きな車だと駐車する際に緊張するという人も多いだろう。しかしこの2台は割と早いタイミングで慣れるはず。あえて優劣をつけるとしたら、モニター類に頼らなくても不安が少なかったフォレスターの勝ちとしたい。2台の物件・相場・カタログ情報
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今回のテスト車両



■スバルフォレスター
- ・テスト車両
- 2.0 XT(4WD)
257.25万円 - ・駆動方式
- 4WD
- ・トランスミッション
- 4AT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 4560×1780×1675
- ・ホイールベース(mm)
- 2615
- ・車両重量(kg)
- 1480
- ・最小回転半径(m)
- 5.3
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 水平対向4ターボ
- ・総排気量(cc)
- 1994
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 169(230)/5600
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 319(32.5)/4000
- ・使用燃料
- 無鉛プレミアム
- ・燃料タンク容量
- 60L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 13.0
- ・タイヤサイズ
- 225/50R17



■日産エクストレイル
- ・テスト車両
- 25S(4WD)
230.1万円 - ・駆動方式
- 4WD
- ・トランスミッション
- CVT
- ・全長×全幅×全高
(mm) - 4590×1785×1685
- ・ホイールベース(mm)
- 2630
- ・車両重量(kg)
- 1530
- ・最小回転半径(m)
- 5.3
- ・乗車定員(人)
- 5
- ・エンジン種類
- 直4DOHC
- ・総排気量(cc)
- 2488
- ・最高出力
[kW(ps)rpm] - 125(170)/6000
- ・最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm] - 230(23.5)/4400
- ・使用燃料
- 無鉛レギュラー
- ・燃料タンク容量
- 65L
- ・10・15モード燃費
(km/L) - 11.6
- ・タイヤサイズ
- 215/65R16
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