第129回 トヨタ クラウンロイヤル(旧型) 【おいしい中古車】
2010/05/21
■スポーティに生まれ変わった伝統の高級セダン
高級車の代名詞といえば、「いつかはクラウン」のキャッチコピーでお馴染みのトヨタクラウン。現行モデルはすでに13代目となり、高級セダンとしては唯一ヒットしている車といえます。それだけに相場も高値で推移しているのですが、旧型となる12代目のクラウンが、いよいよ100万円を切ってきました。2003年の12月に登場した通称“ゼロクラウン”は、すべてを原点から発想する車作りを行い、プラットフォームをはじめエンジン、サスペンションなど主要コンポーネントを一新。スタイリングも含め、トヨタの高級セダンの新しい潮流を提示した一台です。
↑「静から躍動への変革を象徴する革新的なスタイルを創造した」とあるように、これまでのクラウンとは異なりよりシャープでスポーティなスタイルに(左右)
一口にクラウンといっても、そのキャラクターはさまざま。まず基本にロイヤルがあり、スポーティバージョンのアスリート、そして上級モデルのマジェスタがあります。なかでも狙い目なのは基本のロイヤル。人気のあるアスリートよりも相場が低くなっています。ロイヤルのエンジンは、V6の2.5Lと3Lの2本立て。ミッションは2.5Lが5AT(2005年10月のMC後は6AT)、3Lには6ATが搭載されています。排気量は以前のモデルと変わりませんが、走りの質は大きく変貌を遂げています。
それまでのクラウンは、柔らかい足回りで、フワフワとした乗り心地でした。それがこのゼロクラウンから一気に路線変更。ドイツ車的なカチッとした足回りとなり、スポーティさが大幅にアップしたのです。ロイヤルはアスリートに比べれば穏やかな乗り心地ですが、以前のクラウンとはまったく異なる乗り味となっています。
では高級感が薄れたのかといえば、そんなことはありません。VSC(車両安定性制御システム)やTRC、ニーエアバッグ、左右独立温度コントロール機能付きのフルオートエアコン(湿度センサー付き)そしてマイナスイオン発生装置など、伝統のもてなしを一段と高める最先端の技術や装備が奢られています。
↑インパネ回りはさすがクラウンというべき高級感。後席のゆとりもたっぷり(左・中) 車内の空気をキレイにするプラズマクラスターなどの装備も充実(右)
■最安値はなんと69.8万円!
そんなクラウンも、走行距離や修復歴にこだわらなければ、今や100万円以下で買うこともできます。最安値の物件は、69.8万円の2.5ロイヤルエクストラで、走行距離は16.1万kmですが修復歴はなし。当たり前の話ですが、予算を上げていけば、もっと走行距離の少ない物件が手に入ります。現行型のクラウンが登場してから2年以上が経過し、いよいよ旧型が買い頃になってきたゼロクラウン。スタイリングにおいては現行型とそう大きくは変わらないので、ここらで購入を検討されてみてはいかがでしょうか?
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