第220回 トヨタ クラウンアスリート(現行型) 【おいしい中古車】
2012/05/11
■日本を代表する高級スポーツセダン
中古車ではセダンがお買い得といわれて何年経ったでしょうか? いまだ暗いトンネルから抜け出せない状況ではありますが、1台だけ人気の衰えないモデルがあります。それはトヨタ クラウン。クラウンシリーズには、ロイヤル、アスリート、マジェスタ、そしてハイブリッドの4モデルがありますが、今回はその中でも人気の高い、クラウンアスリートをご紹介します。現行型のアスリートが登場したのは、2008年の2月。クラウンとして考えれば、このモデルで13代目という歴史と伝統をもつ車です。若い方はご存知ないかもしれませんが、1983年に登場した7代目のキャッチコピーは“いつかはクラウン”。この言葉が表すとおり、日本を代表する高級セダンとして、高い人気を誇る知名度の高い1台です。
全長、全幅、トレッドを拡大したほか、バンパーからエンジンフードにかけての造形がフェンダーのフォルムに融合し、躍動感あるスタイルを演出した(左右)
今回紹介するモデルは、原点回帰した“ゼロクラウン”の次のモデルにあたりますが、基本的にはキープコンセプト。「安心」「信頼」といったこれまでのクラウンがもつ伝統を受け継ぎ、さらに先進の技術を取り入れ、世界基準の性能を確保。日本人の感性と調和する魅力を備えた高級セダンを目指して開発されています。
ちなみにゼロクラウンは、ロイヤルでもカッチリした足回りで、旧来のクラウンオーナーからは不満の声もあがったそうですが、この現行型でもスポーツセダンといえるほどの走行性能の高さを誇ります。
そこに専用のスポーツサスペンションなどが装備されたアスリートは、完全なるスポーツセダン。数代前までの柔らかいふんわりした乗り心地はどこにも残っていません。そんな走りのアスリートの心臓部に積まれるエンジンは、V6の2.5Lと3.5L。トランスミッションはMTモード付きの6ATとなっています。
高級セダンでもあるアスリートは、走行や安全に関わる装備も充実。「スポーツ」や「エコ」「スノー」など、そのときの気分や状況により走行モードが選べるほか、滑りやすい道でも安定して走れる「VDIM」も標準装備。安全面においては、後席のサイドを含む10個のエアバッグが装備されています。
横基調に広がりのあるインパネなどで、開放感を演出。リアシートはゆったりくつろげるニースペースを確保(左・中) 任意の走行モードが選択できる(右)
■新車から約300万円も安い中古車も登場!
さて、そんなアスリートですが、ようやく買いのタイミングになってきました。ロイヤルには以前から200万円以下の中古車が登場していましたが、アスリートはなかなか200万円に近づくことすらありませんでした。それがいよいよほぼ200万円という価格帯で登場してきたのです。その中古車は少々距離は延びますが、修復歴なしで走行距離10万kmの3.5が208万円。200万円切りも時間の問題となってきました。今のところ、セダンでは1人勝ち状態にあるクラウンシリーズですが、モデルによっては、ようやくおいしい存在になってきましたよ!
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第220回 トヨタ クラウンアスリート(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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