【オンリーワンを探せ】ノスタルジックで可愛らしいクロカン、ダイハツ タフト
2014/02/17
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車を紹介するこの企画。今回、2014年2月10日に発見したのは「ダイハツタフト」です。車名はTough(タフ)、Almighty(オールマイティ)、Fourwheel(4輪)、Transport(移動手段)の頭文字をとったものです。1974年に登場し10年間生産された、小さいながらも本気のクロカンです。
10年間も生産された、忘れられた名車
当時のスズキ ジムニーと三菱 ジープの隙間を埋めるカタチで登場しました。デビュー時は1Lガソリンエンジンだけでしたが、4年後のマイナーチェンジで1.6Lガソリンと2.5Lディーゼルが追加され、8年後には2.8Lディーゼルエンジンのみとなりました。
トヨタとの業務提携により1.6Lガソリンエンジンはトヨタ製で、1980年からはトヨタへ「ブリザード」という名称で車両のOEM供給を始めました。
当該中古車は、1978年モデルの2.5Lディーゼルなので“中期型”です。昨今のディーゼルエンジンはターボ付きがほとんどですが、タフトのものは自然吸気。ガラガラとディーゼル特有の粗い音をたてながら、低速トルクにモノを言わせて走ってくれます。タフトがもたらすワクワク感は最近の車ではなかなか味わえないでしょう。
直線基調ながら丸みを帯びていて、とにかく可愛らしいデザインです。いや、当時は普通のクロカンデザインだったのかもしれませんが、もう見かける機会が滅多にないので新鮮に見えるのでしょう。街中で乗っていたら、かなりの注目を浴びると思います。
物件詳細には「レストア」の記述は一切ありませんが、とても36年前の車とは思えない極上モノに見受けられます。フロントシートが変更されていますが、ほかはオリジナルのようです。自分好みにアップデートしていくのも面白いでしょうし、ノスタルジックな雰囲気にどっぷり浸かるもイイでしょう。
個人的な話ですが、最近、歳をとったのか古い車でのんびり走ることに憧れます。車両価格73.5万円……。この価格で、“タイムスリップ”できて、ワクワクできるのですから、考えようによっては安い買い物だと思いますよ。
Text/古賀貴司(自動車王国)
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