ホンダ コンチェルトはもはやネオクラシックカー!? なのに、総額28万5000円と実にお手頃!
2015/02/02

バブル期のイケイケぶりをまったく感じさせない、ホンダ渾身の1台
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車をご紹介します。今回、2015年1月27日に発見したのは「ホンダ コンチェルト」です。4ドアセダンならびに5ドアセダン(ハッチバック形状)、という展開でした。イギリスのオースチンローバー社と共同開発した車で、ローバーからは200シリーズ(216/220)、400シリーズ(416)として、ハッチバックやステーションワゴンなど多様な展開で発売されました。
ヨーロッパの伝統とホンダのハイテクを融合し“良質”であることにこだわって作った、というのがアピールポイントでした。コンチェルトのデビューは1988年。バブル景気後半です。いわゆるバブリーな車が数多く投入されていましたが、ホンダは“本物”志向の車を目指したのでしょう。なにせ、コンチェルトのキャッチコピーは「豊かさへのくわだて」でしたから。

同時期のシビックをベースしたコンチェルトは、ボディ剛性の高さをうたい、フロント、リアともに独立懸架式サスペンションが採用されていました。今回、見つけた中古車は「JX-i」という上級グレードで、フルオートエアコンや、運転席にパワーシートなどを標準装備していました。
シビック譲りの1.6Lエンジンは最高出力120ps。さほどパワフルには聞こえないかもしれませんが、車両重量1080kgですから思いのほか元気でした。遮音材がシビックより多めに使われていたため静粛性が高く、ドアまわりのシール部分が3重構造であることも静かさにつながっているのでしょう。また、パワーステアリングは27年前のコンパクトセダンながら、車速に応じて軽さが変わる油圧反力感知方式のものでした。
コンパクトサイズながら開放感があるのは、窓ガラスの大きさ、そしてCピラーまでウインドウを配したことが要因でしょう。インテリアは何の変哲もありませんが、今見ても“しっくり”くることは普遍的なデザインであったことの証しでしょう。

当該中古車、何が凄いってホンダディーラー直営の中古車販売店の物件であること。つまり、ディーラー下取り車なんです。新車時登録から27年とあって保証はさすがに対象外ですが、ワンオーナー&整備記録簿付きという好物件です。“27歳”ではありますが保管状態が良かったようで、写真を見るかぎり、内外装ともにキレイな状態が保たれています。

コンチェルトはもはや立派なネオクラシックだと思います。現存台数を踏まえると超個性的な選択肢と言えますし、今乗れば注目の的です。しかも、不思議なことに古く見えません。今さらながら、ホンダの目指した良質さが光っています。
総額28.5万円で始めるネオクラシックカーライフ……。素敵だし手を出しやすい1台ですよ。
■本体価格(税込):19.8万円■支払総額(税込):28.5万円
■走行距離:4.0万km ■年式:1988(S63)
■車検:2015(H27)年9月 ■整備:付(12ヵ月) ■保証:無
■地域:神奈川
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