BMW アルピナB12は大人のためのGTカー!?ネオクラシックカーの青田買いとしてもオススメ
2015/04/23

ヤンチャな雰囲気とは裏腹に上質なフィーリング
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車をご紹介します。今回、2015年4月21日に発見したのは「BMW アルピナB12」です。ベースとなっているのは旧々型7シリーズの最高峰モデル、750i/750iL(ロングホイールベースモデル)です。
アルピナは、いちチューナーからBMW公認チューナー、そしていち自動車メーカーへと変貌を遂げました。今ではアルピナ車はBMWディーラーでも保証を受けられるほどの信頼性があるんです。エアロパーツを装着し“アルピナライン”と呼ばれるボディサイドのデコレーションラインが採用され、20本スポークのアルピナホイールを履くことがデザインのアイデンティティです。もちろん、ハードウェアにも抜かりなく手が入れられます。
ひと言に「BMW アルピナB12」とはいっても前期モデルと後期モデルで排気量が異なります。前者は5.7Lで、後者は6Lとなっています。5.7Lエンジンは、5.4L V12エンジンをベースにコンロッド、マーレ製のピストンに大型バルブを組み込み、最高出力は387psまで引き上げられています。トランスミッションは5速ATのプログラムを変更し、スイッチトロニックと呼ばれるボタン操作で変速できるものになっています。


足回りには、専用の強化バネやEDC(エレクトロニック・ダンパー・コントロール)、ザックス製レベルコントロールを装備。ブレーキも大型化され、20インチホイールを履いています。エキゾーストパイプは両側2本ずつの4本出しで、排ガスのクリーン化につながるヒーター付きのキャタライザーが世界で初めて装着されました。
0→100km/h加速は6.4秒で、最高速度は280km/h以上。過激に速いわけではありませんが、例えば0→1km加速なんかでは、当時のフェラーリと対等に渡り合う数値を叩き出していました。しかしアルピナ車、少なくとも市販される公道用モデルは、エアロパーツを装着こそすれど、実は「大人のための上質なGTカー」としてのチューニング傾向が顕著です。
当該中古車は、新車時登録から17年が経過していますが、走行距離は4.5万km。写真を見る限り、歴代オーナーは大切に保管してきたようです。インテリアの状態も17年前の車とは思えないレベルです。358万円という車両価格は、同年式の750iLより高めです。とはいえ、B12の新車時価格が2000万円オーバーだったことを踏まえると、自然と言えるかもしれません。

年間生産台数が1500台程度と少ないアルピナの中で、B12は200台強しか生産されず、ロングホイールモデルは60台弱といわれています。B12はネオクラシックカーの青田買いとしては、素晴らしい選択肢だと思います。
エアロパーツは昔ながらのチューニングカーっぽい“ヤンチャ”さが漂っているかもしれませんが、走りはどこまでもしっとりとし、パワフルです。2世代前の7シリーズではありますが、今乗ってもトルクフルでいい感じです。
■本体価格(税込):358.0万円 ■支払総額(税込):---
■走行距離:4.5万km ■年式:1998(H10)
■車検:無 ■整備:別(3万1500円) ■保証:無
■地域:神奈川
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
スバル STI S210の抽選販売に落選した人へ贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
現行型Aクラスが総額100万円台後半から狙えるが買いなのか!? オススメの選び方を考えてみた
【試乗】新型 ポルシェ マカン|BEVでもエンジン車と変わらぬポルシェらしい自然なドライブフィールが味わえる!!
【試乗】新型 アウディ Q6 e-tron|快適な乗り心地と扱いやすさで幅広い層にアピールする最新BEV!
新型クラウンエステート発売の裏でクラウンクロスオーバーの中古車価格が400万円台に! 最高級クロスオーバーSUVの中古車状況やオススメの狙い方を解説
フェアレディZ受注再開の裏で中古車価格が急落! 中古車状況やオススメの狙い方を解説!
受注停止中のジムニーノマドの代わりに「三菱の5ドアコンパクトSUV パジェロイオ」はどうですか?
【試乗】新型 ランドローバー ディフェンダー オクタ|オフロードでもオンロードでも “究極のパフォーマンス”を発揮する635psのラリーベースモデル
【試乗】新型 メルセデスAMG GT63 S Eパフォーマンス 4ドアクーペ|AMG謹製V8エンジンを感じさせてくれるパフォーマンス志向のPHEVモデル
新型フォレスターの新車価格に絶望した人に贈る「半額で買えるコレ、代わりにどうですか」5選