【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、アウディを語る
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2012/12/19


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最良のアウディとは、最新のアウディである?
「最良の○○とは、最新の○○である」というのは、主にポルシェ911に関して言われる自動車界の格言というか、慣用句のようなものだ。しかし、わたしはしばしば、その○○に「アウディ」という言葉を代入する。
「最良のアウディとは、最新のアウディである(伊達軍曹談)」
機械ウンヌンではなく単純にデザインの話だ。アウディ社が作る車は(もちろんわたしの私見に過ぎないが)デザインの耐用年数が短めなのである。1世代前どころか「現行モデルの初期型」であっても、年数が経過すると妙に古く感じてしまう。同世代の他社モデルはさほど古く見えないのに、だ。
これは「モード」の宿命なのだろう。
たとえばわたしが履いているような安手のジーパンなら、1ヵ月前に買ったものも3年前に買った製品も、ほとんど似たようなモノだ。しかしパリコレ的な「モード」の世界では、3年前の作品などお話にならない。それと同様に、自動車界の「モード」である近年のアウディでは、たかが数年前のモデルでも妙に古びて見えてしまうのだろう。悲しいようなうれしいような、微妙な話である。
いずれにせよ前述の理由により、かなりの中古車びいきであるわたしですら、もしもアウディを買うならば新車を選ぶだろう。もしくは超高年式モデルの認定中古車を探す。
歳月の経過に負けない稀有な2台のアウディ
が、そんなパリコレっぽい立ち位置のアウディ各車のなかにも、妙に「歳月に強いデザイン」をまとっているモデルも希にあるものだ。
わたしが思うにそれは、初代TTクーペ/ロードスターおよび初代オールロードクワトロである。
もちろん、いわゆる走りの性能や、総合的な軍事プレゼンス(ご近所さんや異性などに対するハッタリ)にかけては明らかに現行TTや、あるいは後のA6オールロードクワトロ、現在のA4オールロードクワトロのほうが優れている。
しかし、こと「あぁ、ステキなデザインですね」と人に思わせる部分においては、初代TTとオールロードクワトロは現行型にまったく負けていない。いや、「負けていない」というよりも、「現行世代のモード的なカッコ良さとはまた違った種類のカッコ良さが、いよいよ醸造されてきた」と言えばいいだろうか。そういった魅力を感じさせる旧世代アウディというのは、実はかなりレアで、通常はなかなかこうはならない。
もちろんデザインというのは何らかの数字で表せるものではないゆえ、以上はわたしの思い込みにすぎないと指摘されるならば、返す言葉もない。
が、その指摘は、少なくとも下記物件リンクをポチって確認してからにしていただきたいとは思う。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
古くなったからこそ「味」が増した初代TTとオールロードクワトロにご注目を!
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