こんなに安くていいの!? 走行距離0.5万km以下のBMW 2シリーズ アクティブツアラー
2016/05/15

14年10月に登場したBMW初のFF車
何かとアクティブに動きたくなるこの季節、それこそアクティブなライフスタイルにぴたりとハマる「BMW 2シリーズ アクティブツアラー」の中古車が、ずいぶんお手頃価格になっています。
BMW 2シリーズ アクティブツアラーは、14年10月に登場した比較的コンパクトなクロスオーバーというかMPV(多目的自動車)。ミニで培ったFF技術を駆使したBMWとしては、初のFF(前輪駆動)車です。ボディサイズは全長4350 x 全幅1800 x 全高1550mmで、これはメルセデス・ベンツのBクラスとほぼ同等。エンジンは1.5L 3気筒または2L 4気筒のガソリンと、2Lディーゼルの計3タイプで、いずれもBMW得意の「ツインパワーターボ」を採用しています。
これまでBMWというとFRレイアウト(フロントにエンジンを置き、後輪を駆動する方式)による滑らかでスポーティなハンドリングが大きなウリでしたが、こちら2シリーズ アクティブツアラーは、ハンドリングの質感という面ではやや不利とされるFFレイアウト。「それで大丈夫なのか? あのBMWならではの官能的なハンドリングが、FF化されたことで消えちゃうんじゃないか?」と、デビュー前は多くのBMWファンが心配したものでした。

FFらしからぬ甘美なステアフィール。その分、新車価格は安くはない
しかし実際に登場したBMW 2シリーズ アクティブツアラーは、心配を良い意味で裏切ってくれました。FF車というのは「エンジンの動力を伝える」ということと「舵を取る」という2つの作業を前輪で同時に行わなければならないため、どうしても「しっとりとしたステアフィール」みたいなものを表現しにくいものです。ところが、2シリーズ アクティブツアラーはFFらしからぬしなやかでスッキリとしたステアフィールを実現。よほど敏感な人でない限り「FRのBMWとほとんど同じ感触だ!」と思うことでしょう。
そんなステキなBMW 2シリーズ アクティブツアラーですから、当然ながら新車価格はそうお安いものではありません。ベースグレードの「218i」こそ342万円とまあまあ現実的なプライスですが、人気の高いパッケージオプションがあらかじめセットされている売れ筋グレードは、どれもなかなかのお値段です。
一例ですが、代表的なところでは「218i Mスポーツ」が384万円で、「218i ラグジュアリー」が392万円。さらに人気が高いクリーンディーゼルモデルになると「218d Mスポーツ」が405万円で、「218d ラグジュアリー」は413万円。……正直、ちょっと手が出しにくいです。
しかし今、冒頭のとおりその中古車がずいぶんお手頃相場になっているのです。それも、「中古車」といっても走行5000km未満の超好条件物件が、です。

上級グレード中古車のお買い得度はかなりの破壊力!
具体的に見てみましょう。走行5000km以下の物件に絞って精査すると、ベースグレードの218i(新車価格342万円)の中古車価格250万~290万円付近が中心。これでもなかなかのおトク感がありますが、先述の売れ筋上級グレードではそれがさらに広がります。例えば218i Mスポーツ(新車価格384万円)の中古車は290万~320万円あたりが中心で、218i ラグジュアリー(新車価格392万円)でも中古車のボリュームゾーンは290万~330万円といったところ。……どうでしょうか? 新車との価格差がこのぐらいデカければ、中古車の「うまみ」みたいなものが如実に感じられるのではないでしょうか。
で、先ほどから「中古車」と連呼していますが、ここで取り上げているのはすべて「走行5000km以下の物件」です。なかには登録(届出)済未使用車や走行数十kmの個体もありますし、あるいはせいぜい0.1万~0.2万kmぐらいの個体も多数流通しています。そういった相場状況を見ると、「新車を買うのが馬鹿らしい」とまでは言いませんが、少なくとも「新車だけでなく中古車の方も絶対チェックしてみた方がいい」とは言えるのではないかと思います。
心境や家族構成などの変化により「そろそろ比較的コンパクトなMPVが欲しいなぁ」と思っていて、なおかつ「所帯じみた感じではないブランド感のある何かを、割とおトクに手に入れたい」と考えている方は、BMW 2シリーズ アクティブツアラーのかなり良質な中古車が市場にあふれている(?)このチャンスを、どうかお見逃しなく!


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