憧れの12気筒が200万円台から! フォルクスワーゲン トゥアレグ スポーツ&エクスクルーシブ
2016/07/29

スーパーカーと同じ!? 12気筒を搭載したトゥアレグがあった!
たくさんの車種に設定されている特別仕様車や限定車。単に外観が違うものからベース車とは別物と言えるものまで内容は様々ですが、中にはきらめく個性を備えたものがあります。今回はフォルクスワーゲン トゥアレグの限定車、スポーツとエクスクルーシブを取り上げます。
この2台、なんといっても搭載しているエンジンに特徴があります。W12型エンジンなのです。12気筒というとスーパーカー世代としては胸が熱くなります。代表的なのはランボルギーニ カウンタックになるでしょうが、そのエンジンはというとV型12気筒。そして今回ご紹介するトゥアレグのスポーツとエクスクルーシブも12気筒……同じです。
しかし一つだけ違いがあって、トゥアレグの方はVじゃなく、W型です。当時のフォルクスワーゲンが持っていたV型6気筒のVの谷間が狭かった(狭角)ので、並列に並べて12気筒が作れたんです。V型を並列に並べるとVVになるでしょ? だからW。
今ドキ、歴史あるル・マン24時間耐久レースで激しいデッドヒートを繰り広げるのはハイブリッドカーです。もはや12気筒の咆哮には諸行無常の響きすらあります。そのうえ、Wです。
また12気筒のSUVというと、AMG Gクラスの最上級グレードたるG65もありますが、デビューは2012年。トゥアレグがW12気筒を積んだのは2005年が最初です。
ちなみにこのW型12気筒、当時のフォルクスワーゲンのフラッグシップとしてヨーロッパで販売されていた最高級セダンのフェートンと同じエンジンです。また同じグループのアウディ A8やベントレー コンチネンタルGTなどにも搭載されていました。
そういえば2016年に発売されたベントレー初のSUV、ベンテイガにもW型12気筒が搭載されていますが、それはトゥアレグに積まれたやつとは異なる、新設計のエンジンです。
スポーツとエクスクルーシブは何が違う?

そんなそうそうたる車たちと同じく12気筒エンジンを搭載したトゥアレグ。先に登場したスポーツの発売開始は2005年7月でした。世界限定500台のうち、100台が日本に正規輸入され、即完売となりました。これが呼び水となり、翌2006年7月にはトゥアレグ エクスクルーシブが150台限定で販売されました。
スポーツもエクスクルーシブもエアサスペンションや20インチアルミホイールが備わりますが、微妙な違いもあります。例えばスポーツはセンターだけでなくリアにもデフロックを追加。またワイドフェンダーやスライディングルーフも備えます。
一方のエクスクルーシブは、スポーツがレザー&アルカンターラのスポーツシートなのに対してナパレザーのコンフォートシートを、またスポーツのアルミパネルに対してウッドパネルを装備するなど、高級感を演出する設備が目立ちます。

台数は少ない、しかしW12気筒が200万円から手に入る!
新車時の車両本体価格はスポーツが1047万9000円、エクスクルーシブが1090万円。どちらもV6エンジンモデル(549万円)のほぼ2倍もしましたが、W12を搭載した当時のアウディ A8の1660万円やベントレー コンチネンタルGTの2145万円と比べると、あくまで比較的ではあるもののお手頃でした。
ちなみに7月28日時点で、カーセンサーnetにはスポーツが3台、エクスクルーシブが3台見つかりました。価格は200万~300万円台半ばです。あら、中古車とはいえ並み居る超高級車たちと同じ「12気筒」が200万円台からですよ。
私のようなスーパーカー世代には、たとえ諸行無常が響こうが、やっぱり今でもロマンチックな12気筒。しかもVではなくWというさらなる希少さですし、世界限定で、しかもこの価格……と、見つけたらじゅるじゅる……な車です。
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
【悲報】新型カングーから樹脂バンパーが消滅! 絶望したあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
新型X3が半年間で100万以円上もダウン! BMWの人気プレミアムSUV の中古車状況、オススメの狙い方を解説
えっ、現行型ジムニーが100万円台前半から買える? 流通台数も4000台を突破した中古車状況、オススメの選び方を解説!
【試乗】新型 ランボルギーニ ウルスSE|普段使いはほぼモーター! スーパーカーの速さを備える800psのスーパーSUVはハンドリングも燃費も上々
人と被らない輸入SUVが欲しい!それならおしゃれなイタリアンSUV アルファロメオ ステルヴィオはいかが?
ついに憧れのレクサス LXが買いやすくなってきた! 1年間で140万円近く下落した高級SUV、中古車状況やオススメの狙い方を解説!
【車旅にはいいとこ取りのレイバック!?】釧路を走りながらスバル レヴォーグレイバック界隈について話してみた
【試乗】新型 ボルボ XC60|軽快感はそのままにさらに静かに進化。ベストセラーミッドサイズSUVがマイナーチェンジ
「憧れはハチロク」という彼女が乗るのはシックな内装のJA11型ジムニー
【試乗】新型 ルノー キャプチャー|オススメは驚くほどきめ細やかな制御をするフルハイブリッドのE-TECH