新生インサイト、3度目の正直となるか!?
2017/05/18
▲おなじみの流線形シルエットと、最新のホンダ顔を身につけて現れる、ホンダのプラグインハイブリッド。ネーミングには、再びインサイトが用いられる可能性もある北米で発表された新環境車、日本では?
北米ニューヨークモーターショーで、ホンダがクラリティFCとコンポーネントを共有する、プラグインハイブリッド車および、EVを発表した。では、お膝元である、日本ではどのようなモデル展開をしていくのだろうか。
さすがに、クラリティは車体サイズが大きすぎて、日本の道路事情には合わないだろう。プリウスと戦うにも不利だ。そこで、日本市場を重視して開発されているのが、新たなハイブリッド専用車だ。ホンダは、シビックのシャシーを活用して、プリウス対抗のハイブリッドカーを用意する結論に至った。
興味深いのは、車名にインサイトを再び採用する計画が、持ち上がっていることだ。
これまでに2回途切れたモデルライフ
インサイトはホンダのハイブリッドカーを象徴する名称として、1999年に初めて用いられ、数年のブランクを経て2009年に2代目が登場した。2014年に生産が終了して、ブランドは再び途切れてしまったが、もし再利用されるなら三度目の正直ということになる。二度あることは三度あるに陥らないことを祈るばかりだ。
▲当時のプリウスをしのぐ燃費性能を実現し、ガソリン車トップの燃費を掲げて1999年に登場した、ホンダ初の量産ハイブリッド車。アルミ採用の軽量骨格が用いられ、2シーターに仕立てられ車重は850kg以下に抑えられた。2006年に生産終了
▲約2年半のブランクを経て、2009年に5人乗り、5ドアハッチバックの2代目インサイトが登場。ボディは引き続き5ナンバー幅に抑えられたが、排気量は1.3Lに拡大。数ヵ月後に登場した3代目プリウスの値づけに影響を及ぼしたともいわれている。2014年に生産終了新生インサイトには、前述のクラリティにも用いられる、アトキンソンサイクルの1.5Lエンジンを採用。こちらもプラグインハイブリッドに仕立てられるが、エンジンが駆動力を発揮する場面は少ないことから、レンジエクステンダーと呼んでも過言ではなさそうだ。
▲エンジンは、フィットなどにも採用される、1.5Lユニットが流用される。既存のエンジンが発電用にも用いられる方式は、ノートe-Powerと同じで、手持ちの技術を流用することで、開発費が抑えられる歴代インサイトのDNAを踏襲
エクステリアは、空力特性を考慮した、流線型フォルムに仕上がる可能性が高い。説明するまでもなく、歴代インサイトも流れるようなシルエットを身につけて現れており、その血筋を引くことは想像に難くない。
最新のシビックでは、Aピラーが後方に設置されて、ノーズの存在感が引き立てられてが、新生インサイトでは、空気抵抗を減らす狙いで、前寄りに配される。フロントウインドウは、大きく傾斜か。当然、後方には大胆に傾斜したバックウインドウと、クォーターピラーが与えられる。
ちょっと弱気な販売計画
新生インサイトの発売は2018年の予定。初年は3万7000台の国内販売が見込まれている。ただ、2年目の2019年以降は、大きく減る見通しになっている点が気になるところだ。
2017年秋に開幕する、東京モーターショーで公開され、厳しい環境基準が定められている、北米カリフォルニア州でアピールするために、同じ時期に開催されるLAモーターショーでもお披露目されるだろう。
▲グラフは、新生インサイトとシビックの国内販売計画を示したもの。インサイトは初年に3万7000台をめざすものの、2019年には半分以下の1万1000台まで、計画を縮小か。一方のシビックも2017年は、代替え需要が見込めるために、目標値が高く設定されているが、2018年以降はマイナー車レベルまで減らされる※2017年5月18日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2018年2月
■全長×全幅×全高:4450×1735×1450(mm)
■搭載エンジン:1.5L 直4+モーター
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