SUVは絶対に4WD! だったら冬ではなく今のうちに買っておこう
2017/07/30
▲キャンプ場などのぬかるみや雪道などの悪路に遭遇したとき、「選んでよかった……」と心底思う4WD。お盆休み前の時期は、相場動向的にかなり狙い目です!夏に狙うとうまみがあるのは、SUVの中でも四駆のイメージが強いもの
1.5L~2Lクラスのコンパクトなエンジンを積んだものから、3Lを超えるビッグサイズのものまで、SUV人気はとどまるところを知りません。種類も本格的なオフロードタイプから街乗りをメインに想定したものまで百花繚乱。SUVは日本国内はもちろん世界的に盛り上がっており、ジャガーやベントレーもSUVを投入しています。
SUVのルーツは、車高を高くしたボディ+4WDで悪路走破性を高めた軍用モデルやクロスカントリーモデル。その後スポーティさを強調したり、高級感を高めたクロスオーバーモデルが登場。現在では燃費性能を重視した2WD車も増えています。
でも「雪山や未舗装路を走ることもあるし、4WDは絶対!」という人も多いはず。また、「SUVの魅力はタフなこと。4WDはマストアイテムだ」という人もいるでしょう。いずれにしても中古車で四駆のSUVを探すなら、今が絶好の買い時なんです!
日本では4WD=雪のイメージが大。だから夏はお買い得になる
4WDのSUVが夏である今(7月下旬~8月上旬)に買い時なのは、理由があります。それは「季節要因」と呼ばれる中古車相場の法則の影響を受けやすいジャンルだから。一般的に4WDのSUVは秋から冬にかけて相場が上昇します。これは四駆が生活必需品である雪国に住む人やウインタースポーツを楽しむ人からの需要が高まるから。
反対に今の季節は新しく四駆を買おうと考える人よりも、雪の季節が終わった後、夏のボーナスで乗っていた4WDのSUVから別の車に買い替える人の方が多いため、中古車市場に4WDの流通量が増えて相場が下がる傾向にあります。つまりこの時期は買い替え需要の谷間になり、比較的流通量は多いけれど4WDのSUVを切羽詰まって探している人が少ないため、中古車相場が安くなっている時期なのです。
具体的には平均の車両本体価格が10万~20万円下がっているものがあります。
つまりもし年内中に四駆を買おうと思っているなら、冬の便りが聞こえる前に動いた方が得! まさに今、値落ちの波の中にいる中古SUVを紹介しましょう!
日産 エクストレイル(現行型)~最新デバイスがテンコ盛りのSUV
▲先進安全機能を詰め込んだ現行型エクストレイル。ハイブリッドは2つのクラッチ機構を備えたシステムに
2017年6月のマイナーチェンジで、高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」を搭載したエクストレイル。2013年12月にデビューした現行型は、荒れた路面での乗り心地をよくする「アクティブライドコントロール」やコーナリング中に車両を安定させる「コーナリングスタビリティアシスト」など、最新電子制御がテンコ盛りとなっています。
デザインもスタイリッシュになりましたが、一方で濡れた荷物も気にせずガンガン積める防水仕様の荷室や防水シートなど、タフな使い方を想定した装備も健在。新車価格が比較的手ごろなこともあり、新車販売台数ランキングでは常にベスト20に入っています。
そんな現行型エクストレイルは、4月過ぎから相場が一気に10万円ほど下がりました。流通量も1200台以上あるため、装備やグレード、色など自分好みの中古車を探しやすくなっています。まさに今が狙い目ですよ!
※以下、相場・流通量は2017年7月15日時点
中古車相場:140万~350万円
流通量:約1260台
▲現行型エクストレイルの過去1年間の平均価格の推移。※縦軸は車両本体価格で単位は万円日産 エクストレイル(2代目)~タフな4WDのド定番
▲初代の面影を色濃く残す2代目エクストレイル。車両本体価格100万円以下の中古車も増えています
エクストレイルといえば、現行型はもちろん、先代も忘れちゃいけません。現行型が都会的でスマートなデザインになった分、タフギアとしての魅力はむしろ無骨な先代の方が上と考えている人も少なくないほど。もちろん現行型が採用している防水ラゲッジや防水シートは先代でも取り入れているし、先代にはクリーンディーゼルエンジン搭載グレードが設定されているのも魅力です。
そんな2代目エクストレイルも4月以降は相場を下げています。流通量もまだ1000台以上あり、中古車を探しやすくなっていますよ。
中古車相場:50万~250万円
流通量:約1110台
▲2代目エクストレイルの過去1年間の平均価格の推移。※縦軸は車両本体価格で単位は万円マツダ CX-5(初代)~季節変動、フルモデルチェンジ&車検のトリプル要因で大幅下落
▲ディーゼルモデルの人気が高い初代CX-5。春以降、流通量が大幅に増えています
スカイアクティブテクノロジーをフル装備し、SUVでありながらスポーティな走行性能と低燃費を両立したCX-5。現在のマツダのデザインテーマである魂動(こどう)デザインも人気の秘密です。搭載エンジンは2Lと2.5Lのガソリンエンジンと、2.2Lのディーゼルターボ。中でもディーゼルターボはトルクフルでありながら燃料代を抑えられることから人気。流通している中古車の半数以上はディーゼルエンジンになります。
そんなCX-5は昨年末に初めてのフルモデルチェンジを受け、さらに2度目の車検も重なり、旧型の流通量が増えています。そこに季節的な要因が加わったことで4月以降に値落ちが加速。3月には231.6万円だった平均価格が202.7万円まで下がっています。ディーゼルモデルをお得に買いたい人は要チェックですよ!
中古車相場:100万~330万円
流通量:約2280台
▲初代CX-5の過去1年間の平均価格の推移。※縦軸は車両本体価格で単位は万円スバル インプレッサXV(2代目)~フルモデルチェンジで一瞬相場が上がったが……
▲都市部でも扱いやすいコンパクトSUVは人気が高いジャンル。その中で大きく相場を下げているモデルは希少!
インプレッサファミリーのSUVとしてデビューしたインプレッサXV。2013年からは車名からインプレッサがとれ、独立したモデルとして扱われています。また、2013年6月にはハイブリッドモデルがラインナップに加わりました。
そんなXVもSUVの需要が少なくなる春から相場を下げ始め、一時期はここ1年間で最も平均価格が高かった昨年秋より20万円も平均価格が下がりました。2017年5月にフルモデルチェンジを受けた影響で中古車市場に先代の高年式低走行車が増えたため、6月上旬にやや相場を上げましたが、それも落ち着き、再び平均価格が下がり始めています。街中でも乗りやすいサイズの4WDが欲しい人にオススメです!
中古車相場:120万~260万円
流通量:約330台
▲2代目インプレッサXVの過去1年間の平均価格の推移。※縦軸は車両本体価格で単位は万円スズ キジムニー(現行型)~平均価格上昇の裏でお得な中古車が増殖中
▲山間部や雪国での生活必需品であると同時にマニアも多数いるジムニー。今年の秋からは例年以上に相場が上がるかもしれないので、欲しい人はぜひ早めの検討を!
軽自動車ならではの軽さと屈強なラダーフレームや熟成された4WDによる圧倒的な走破性により、普通の四駆が入っていけないような林道も難なく走ることができるジムニー。他のモデルに比べてMT比率が高いのも特徴で、現行型の場合は流通している中古車の4割近くがMTとなります。
そんな現行型ジムニーは昨年10月から相場が上昇傾向に。これが今回取り上げている「季節要因」の典型的な例ですが、季節要因による値上がりが終息する4月以降も平均価格が下がっていません。ここには大きな理由がありました。実は3月末から中古車価格の高い走行数kmの登録済み未使用車が急増しているため、平均価格だけを見ると下がらずにいるのです。もう少し細かく相場の動きを見てみると、2008~2012年式は直近3ヵ月で約10万円、2004年~2008年式も直近3ヵ月で5万円以上平均価格が値下がりしていました。高年式にこだわらないなら、今が狙い目ですね。
中古車相場: 20万~240万円
流通量:約2250台
▲現行型ジムニーの過去1年間の平均価格の推移。※縦軸は車両本体価格で単位は万円四駆の相場が値上がりに転じるのはいつ?
いかがでしたか? SUVの中でも4WDを狙うなら今がお得といのがお分かり頂けたと思います。この傾向は4WDのイメージが強いモデル特有のもの。街乗りや高速道路のクルージングという使い方が多いクロスオーバーSUV、中でも半数以上のグレードが2WDというモデルではここまで大きく相場は動きません。
また、気になるのは「いったいいつまでに買えばいいの?」ということでしょう。4WDのSUVは一般的に、夏休みが終わる頃から相場が上昇に転じ、10月を過ぎると急激に値上がりするケースが多くなります。どうせ買うならなるべく早めに手に入れて、新しい車で夏を思い切り遊んじゃいましょう!
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