「まるで女子プロゴルファーの渋野選手」テリー伊藤が、VW ゴルフカブリオ クラシックラインが人気の理由をひもとく
2019/10/29

クラシックラインはミッション系の女子大生!?
今回は、「スピニングガレージ」で出合ったフォルクスワーゲン ゴルフカブリオクラシックラインについて、テリー伊藤さんに語りつくしてもらいました。
~語り:テリー伊藤~
車に関して、僕はとても浮気性です。
フランス車もいいな、ドイツ車もいいな、イギリス車も楽しいぞ、いや、日本車だっていいじゃないかとあちこち目が行ってしまう。
だからひとつのものに一途な人が羨ましい。
僕に限らず、世の中の大半の人は一途になれるものを見つけられないまま人生を終えるのですから。
今回取材でお邪魔したスピニングガレージの田中さんは、まさにゴルフを一途に愛して、気づいたら誰もが認めるゴルフ専門店になっていた。凄いことだと思います。
クラシックラインは、ヤングタイマーなゴルフの中でもずば抜けて人気の高いモデルです。
きっとこの車に憧れる人は、15~25歳くらいの多感期に街を走っている姿を見て以来、その光景が脳裏に焼き付いているのでしょう。
40~50代の人が若い頃に欲しかったギターを今買うのと同じで、経済的な余裕ができたことで当時憧れた車に乗りたくなる。
そんなときに、一途な専門店が存在してくれているのは本当に嬉しいことです。



プロゴルファーの渋野日向子選手は、ゴルフに興味がなかった人も惹きつけました。
もちろん彼女の活躍、そして笑顔が魅力的なのは言うまでもありません。
僕は、彼女のファッションにも注目しています。
現在、女子ゴルフでは水商売っぽいセクシーで派手なウエアが多い。
でも、彼女が着ているビームスのゴルフウエアは、かつての“ミッション系の女子大生(キリスト教系大学に通うお嬢様的な雰囲気をもった女子のこと)”のような雰囲気です。
渋野選手が登場したことで、女子ゴルフのイメージは大きく変わりました。
クラシックラインをはじめ、この時代のゴルフが支持を集めるのも同じような理由だと思います。
ボディカラーも含め、今の車にはない品のあるデザインに世代を超えて多くの人が共感しているのではないでしょうか。


テリー伊藤ならこう乗る!
クラシックラインのシートは本革仕様です。でも僕は普通のゴルフに付いていたファブリックのシートで乗りたい。ギンガムチェックにするのもかわいいでしょうね。
個人的にゴルフの顔は2灯が好み。でもクラシックラインなら4灯のまま乗るのもいい。
いじるとしてもあくまで控えめに。さりげなくオシャレを楽しみたいですよね。
例えるなら、酔っぱらって街中で大声を張り上げたりするのではなく、節度をわきまえてお酒を楽しむ。そんな感じで乗りたい車です。


ここは好みが分かれるところですが、僕は適度なヤレ感を楽しむというよりも、モールやウエザーストリップなどのゴム類は新品に交換したい。
幌もなるべくキレイな状態のものを探して、上品な雰囲気を楽しみたい。その方がクラシックラインのイメージを崩さずに乗れると思いますから。


今の時代に、ゴルフIIやクラシックラインにこだわって乗っている人はオシャレだし、頭のいい誠実な人というイメージがあります。
でも、そういう人には注意も必要です。
なぜなら、オーナーは人当たりがよくて柔らかい雰囲気なのですが、「ここから先は俺の領域だから他人は入ってくるな」という境界線を大切にしているから。
何も考えずにその領域に飛び込むと、途端に怒ったり、冷酷に付き合いをやめられたりするでしょう。
僕にとって、ワーゲンは特別なブランド。免許を取る前からの憧れだったし、新婚旅行で茅ヶ崎まで行ったときに乗っていたのが、ワーゲンでしたから。ワーゲンは車の原点なんですよね。
車が好きで、常に数台の車がガレージにありますが、1台はワーゲンがないと落ち着かない。
でも、あくまでワーゲンというブランドが好きなので、ゴルフに乗るならIIIでもIVでもVでもいいと思っています。だけど、彼らは絶対にIIじゃないと許さない。ある意味、繊細なんです。
ゴルフなら何でもいいじゃん。こう言える精神力の強さをもってくれたら、もっと付き合いやすいのに。
こんな話をしたら、横で田中さんが苦笑いしていましたよ。「僕がまさにそういうタイプです」ってね。

フォルクスワーゲン ゴルフカブリオクラシックライン
ゴルフは1983年にゴルフIIへとフルモデルチェンジしたが、1980年に登場したオープンモデルのカブリオはゴルフIIが登場した後もゴルフIIIが登場するまで継続販売された。クラシックラインはカブリオの最終モデルに設定された限定モデル。1.8L直4エンジンを搭載し、トランスミッションは3AT。ボディカラーはデビュー時はブルーとグリーンの2種類。その後、ワインレッドが加わった。インテリアには本革シートが奢られている。

演出家
テリー伊藤
1949年12月27日生まれ。東京都中央区築地出身。これまで数々のテレビ番組やCMの演出を手掛ける。現在『サンデー・ジャポン』(TBS系/毎週日曜9:54~)、『爆報! THEフライデー』(TBS系/毎週金曜19:00~)、他に出演中。単行本『オレとテレビと片腕少女』(角川書店)が発売中。現在は多忙な仕事の合間に慶應義塾大学院で人間心理を学んでいる。
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
初めてのポルシェ 911はコレを! モダンクラシックな「996型」と「997型」の魅力と現状と真実を専門店に聞いてきた
2157psの新開発V12クアッドターボエンジンを搭載! イタリアン・スーパーカーの聖地で誕生した新プロジェクトの行方は?【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
【試乗】新型 ポルシェ マカン|BEVでもエンジン車と変わらぬポルシェらしい自然なドライブフィールが味わえる!!
新型日産 マイクラが待ちきれない人に贈る「今すぐ買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
【試乗】新型 アウディ Q6 e-tron|快適な乗り心地と扱いやすさで幅広い層にアピールする最新BEV!
ID.Buzzの新車乗り出し約1000万円に絶望した人に贈る「半額以下で買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
【試乗】新型 ランドローバー ディフェンダー オクタ|オフロードでもオンロードでも “究極のパフォーマンス”を発揮する635psのラリーベースモデル
ヒョンデ インスターは見た目もサイズも最高! でも……EVはキツイという人に贈る「代わりにコレどうですか?」5選
【試乗】新型 メルセデスAMG GT63 S Eパフォーマンス 4ドアクーペ|AMG謹製V8エンジンを感じさせてくれるパフォーマンス志向のPHEVモデル
【試乗】新型 フィアット 600ハイブリッド|ドライバーをとりこにするハンドリング、これぞイタリアンコンパクト!