まだまだ欲しい車だらけ! テリー伊藤がこれから見に行きたい車を語る
カテゴリー: クルマ
タグ: トヨタ / ホンダ / スマート / キャデラック / シボレー / クライスラー / シトロエン / S-10ブレイザー / クロスファイア / ビート / フォーツークーペ / クロスファイアロードスター / セラ / 2CV / XLR / EDGEが効いている / テリー伊藤 / 高橋満
2020/06/29
▲軽自動車からスーパーカーまでジャンルを問わず大好物だと公言する演出家のテリー伊藤さんが、輸入中古車ショップをめぐり気になる車について語りつくすカーセンサーエッジの人気企画「実車見聞録」。誌面では語りつくせなかった濃い話をお届けします!これからもバカっぽい車を探していきます!
~語り:テリー伊藤~
みなさん、緊急事態宣言が解除されましたが元気に過ごしていますか? 夏に向けて、新しい車を買おうともくろんでいる人もいるでしょう。
今回は締め切り時点で中古車屋さんへの取材が難しかったため、これからこの企画で取り上げたい車などについて話そうと思います。
僕は、何百万円もするような、いわゆる高級車には興味ありません。むしろ、「なんでこの車がこんな値段で買えるの?」というお宝中古車を探す方が楽しい。
そして、IQが高そうな車や爽やかな車よりもバカっぽい車が好きです。コルベットとかトランスフォーマーの黄色いカマロとか、最高ですね。
そこで、まずは本企画で欲しいなと思いながらまだ扱っていない車を整理しました。
クライスラー クロスファイアロードスター
▲2004年から08年の期間に発売されたメルセデス・ベンツ SLKベースの2座スポーツ。エンジンもメルセデス・ベンツ製のV6を積み、クーペとロードスターをラインナップ。新車価格約500万円で販売されましたキャデラック XLR
▲日本では2004年から2007年のわずか3年間だけ発売されたキャデラックのフラッグシップオープン。同社らしい豪華な装備やゆったりとした乗り味を特徴としましたがセールスは振るわず。新車価格は約1100万円シボレー S-10
▲1994年から2004年の間発売されたシボレーのピックアップトラック。S-10として2代目にあたるモデルで、当時のシボレーが使っていたデザインアイコン「シェビートラックマスク」が特徴です。残念ながら現時点での掲載はゼロでしたなぜか全部アメリカ車ですね。クロスファイアはモデル末期に新車が叩き売りされていたのを覚えています。会議時点で全国での掲載台数はわずか2台! このレア感、たまりません!!
『ねるとん紅鯨団』の演出をしていた頃、僕はS-10ブレイザーというSUVに乗っていました。
今度はピックアップ版のS-10に乗りたいと思っているのですが、残念ながら現時点で掲載はありませんでした。見つけ次第、急いで取材したいと思います!
あとは、ハコスカとかヨタハチのようなビンテージモデルも取り上げてみたいです。このあたりは僕がやっているYouTubeチャンネルでも人気が高いモデルです。きっと皆さん、ビンテージカーにはいろいろな思い入れがあるのでしょうね。
ビンテージカーといえば、僕は2年ほど前にシトロエン 2CVを手に入れました。この企画でもレポートしたので、覚えている人も多いでしょう。
▲2馬力の愛称で知られているシトロエンの名車。本誌お馴染みコレツィオーネで見かけて、その場で購入を決意しました。購入の決め手は「色」ですねとても調子がよくて気に入っていたのですが、この2CVを手放しました。理由は2CVの気持ちに応えてあげられていないなと感じたから。
実は先日、知り合いのイタリア人から「昨年の秋に2CVに乗って、2ヵ月くらいかけてヨーロッパ中を旅した」という話を聞きました。
▲前オーナーがしっかり手を入れて、内装も樹関係もコンディションは抜群!一方、僕はこの2年間で2CVに乗ったのは10回ほど。それも世田谷と恵比寿の往復くらいです。距離にして1000kmも走っていません。
本当は軽井沢を2CVで走りたいのですが、「途中に碓氷峠があるし……」とためらい、やっぱり運転が楽なラングラーで行こうとなってしまう。
本当にその車が好きなら、友人のイタリア人のようにちゅうちょせず2CVで全国を旅するでしょう。その方が断然カッコいいですよね。
僕は本当にひどい男です。手に入れるとき、運命の車に出逢ったと感じ、「これからお前と人生をともにするんだ!」と言っていたのに、わずか2年で手放すのですから。
好意にしているショップに僕の2CVを見てもらったら、あらためてとても状態がいいことがわかりました。そして、手放す直前、やっぱり離れたくないと、迷いが生まれた。未練たらたらです。
▲シートも表皮を張り替えてあり、とてもキレイな状態。後部座席は前席より高く設置されているので、座る人の圧迫感が少ないのです僕はこれまでにいろいろな車を手に入れては手放してきました。中には3日間しか所有していないものもあったし、ジャガー Eタイプは買ってから2回乗っただけで買ったショップに返してしまった。だからすべてを思い出すことはできません。
一方で、ホンダ ビートとミニモークはもう30年近く我が家で一緒に暮らしています。
▲1991年から96年までホンダが販売した軽の2座オープン。量産車として初めてのミッドシップのフルオープンモノコックボディを採用し、軽快な走りを実現しましたモーガンとワーゲンのバギーも長いです。我が家に長居するのは、エッジが立った屋根のない車ばかりですね。そしてどれも、湘南の国道134号線からくる潮風が似合う車です。
潮風が似合う車というのは、乗っていて幸せな気分になるんですよ。車がキレイかどうか、快適な装備が付いているかどうかなんて関係ありません。少しくらい錆びていてもいいんです。
これからもこんな気分にさせてくれる車を見ていきたいものです。
不人気車から探すおもしろさ!
中古車を探すとき、いわゆる不人気車に注目するのはすごくおもしろいです。
不人気車の中にはその時代の空気感を思い切り詰め込んだ故に、エッジが立ちすぎて普通の人が手を出せずにいたものがたくさんあります。
国産だとトヨタ セラやマツダ AZ-1、古くはダイハツ フェローバギーなどがそれにあたるでしょう。
時代の空気を反映した車は、未来永劫同じようなコンセプトで作られることはありません。
カルチャーに例えるなら、竹の子族やガングロギャルですよ。どちらもパリのファッションデザイナーはすごく注目したといいます。
これらは時代の空気感の中で自然発生的に生まれたもの。頭のいいデザイナーが机の前でどれだけ考えても生み出せるものじゃありません。
▲2ドア4名乗りのガルウイングドアという驚きの設計がされていたセラ。ルーフをガラスキャノピーにするなど随所に遊び心があり、日本車の歴史の中でも個性が際立っています。生産は1990~1996年セラもAZ-1も、高度経済成長からバブル景気になる中で「安い車にガルウイングを付けちゃおう」という発想から生まれました。
どちらも短命でしたが、これを笑う人は一生コンサバな車から離れられないでしょう。
僕はそんな人生はごめんです。たとえ一瞬でも輝きを放ち、時代に爪痕を残した車に乗り続けたい。
今注目しているのは、フォルクスワーゲンのザ・ビートルとスマートのミッキーマウス仕様です。
▲2018年にディズニーとコラボして生まれたスマート フォーツーの限定モデル。外装やシートにミッキーマウスの柄を入れ、多数のオリジナル装備を採用しました。カラーは赤とグレーの2種類が用意されていました「なんで?」と笑う人もいるでしょうが、10年後にはどちらも人気が高まっているはずですよ!
これからもこの企画を通して、一緒におもしろい車を探していきましょう!!

演出家
テリー伊藤
1949年12月27日生まれ。東京都中央区築地出身。これまで数々のテレビ番組やCMの演出を手掛ける。現在『爆報!THE フライデー』(TBS系/毎週金曜19:00~)、『サンデー・ジャポン』(TBS系/毎週日曜9:54~)に出演中。単行本『オレとテレビと片腕少女』(角川書店)が発売中。現在は多忙な仕事の合間に慶應義塾大学院で人間心理を学んでいる。そんなテリーさんがYou Tubeチャンネル『テリー伊藤のお笑いバックドロップ』を開設したので、要チェック!
この記事で紹介している物件
ホンダ
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