【名車への道】‘52 フィアット500C
2021/02/01

■これから価値が上がるネオクラシックカーの魅力に迫るカーセンサーEDGEの企画【名車への道】
これからクラシックカーになるであろう車たちの登場背景、歴史的価値、製法や素材の素晴らしさを自動車テクノロジーライター・松本英雄さんと探っていく!

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
天才エンジニアが手がけた知る人ぞ知る初代モデル、名車“トッポリーノ”
——2021年の年始めはちょっとばかりいつもと違う名車予備軍にしたんですよ。今後名車になる、というより名車なんだけど、実はあまり知られていない車。隠れた名車みたいなモデルです。
——はい……。松本さんのオーダーに沿って探してはいるんですが、台数が少なくて難しいんですよ。そこでいっそのこと珍しいモデルにしてみようかなと。毎度お世話になっているコレツィオーネさんに素敵な1台があったんで。
——これでも企画立案者ですからわかってますよ! 今回はですね、1930年代からあるフィアットの通称トッポリーノです。
——このモデルって2 代目が有名すぎて忘れられがちで、実は知らない人が多いかなって。


——良かった! 僕はほとんど見たことないんですよ。あ、これがそうですね。この木目パネルが珍しいんですか?
——知ってます。今販売されているFFの500が3代目になるんですよね?
——順番を知っている人はいても、この車を見てこれが初代500だとわかる人は少ないでしょうね。

——長い期間販売したんですか? 今回の車は1952年式のようですが。
——なるほど。サスペンションとブレーキはわかりましたが、基本的なスペックはどんな感じなんですか?
——それってこの時代の車としては驚異的な数字ですよね?
——この500Cは違うんですか?
——ちょっとわかる気がします(笑)。
——このジャルディニエラというのは?
——ここまで広いエリアにウッドを使われると……自動車とは思えない雰囲気になりますね。
フィアット500C
1936年に登場した500の初代モデル、通称トッポリーノと呼ばれるマイクロカー。1949年からはボディをモダンに仕立てた500Cへと改良されている。FRを採用。フロントサスペンションに独立懸架を用いるなど、先進的なモデルだった。


※カーセンサーEDGE 2021年3月号(2021年1月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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