【名車への道】’66 ポルシェ 912
2021/08/28

■これから価値が上がっていくだろうネオクラシックカーの魅力に迫るカーセンサーEDGEの企画【名車への道】
クラシックカー予備軍モデルたちの登場背景、歴史的価値、製法や素材の素晴らしさを自動車テクノロジーライター・松本英雄さんと探っていく!

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。「クルマは50万円以下で買いなさい」など著書も多数。趣味は乗馬。
大人が選ぶスポーツカー。二度と出ないであろう4気筒を積んだエントリーモデル
——さて、今回の「名車への道」なんですけど、最近では2000年代に入ってからの車が多かったんですが、まだまだビンテージと呼ばれる年代にも「名車予備軍」が存在すると思うんですよね。
——なぜですか?
—— 販売が不調でもこだわって作っていたと?
——ということは、今回松本さんに車を選んでもらいましたが、空冷時代のポルシェということですか?
——なんとなく分かってきました。
——ふむふむ。確かにそうですね。
——なるほど。それが今回のモデルですね。


——良いと思いますね。ナローが高騰して、脚光を浴びてきてると言われてますしね。
——でも、まだ911に比べれば……。
——あ、こちらが今月の車ですね。めちゃくちゃキレイじゃないですか!やっぱりカッコイイなぁ。
——分かる気がします。ちゃんと良さを知って買えば、それだけの価値があるってことですよね?……。

——じゃあ基本的なことから教えてください!
——911の開発コードがたしか901ですよね?
——じゃあ完全に911系とはエンジンが違うわけですね。
——デチューンってどうやってやってるんですか?
——なるほど。ただエンジンをポンって流用したわけじゃないんですね……。
——この軽いボディなら確かに十分な数字に感じますね。
——そういえば、前に松本さん912の変な仕様を見たとか言ってませんでした?
——本当ですか?
——それって見間違えってことはないんですか?
——ビンテージカーになっちゃった911に気を使って乗るより、912を気軽に楽しく乗る。いい考えですよね?
ポルシェ 912
356より高価になってしまった911の廉価版として、1965年に登場。スタイルやメカニズムは911と同一ながら、エンジンを356SCと同じ1.6L水平対向4気筒に変更している。エンジンは最高出力を95psから90psへと変更するなど、安定性を高めるためデチューンされた。
▼検索条件
ポルシェ×全国

※カーセンサーEDGE 2021年10月号(2021年8月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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