世の中EVだらけになる前に、人生一度はスーパーカーを……という人に! ランボルギーニ ガヤルド参上!
2021/11/21
▲今年、伝説のスーパーカー「カウンタック」の名を冠した新型を発表し世間を驚かせたランボルギーニ。ただ、今後はスーパーカーブランドも電動化に向かうことになる。今、自動車業界の大転換期を迎え、大排気量ピュアガソリン車の価値は世界的に上昇中だが、なんと、ハードルが高いと思われがちなランボルギーニにスーパーカーへの入り口が存在していた!スーパーカーは、無駄な車と言うはやすく買うは難し?
意味もなく突然ダッシュしてみたり、その先に何もなかったとしてもフェンスによじ登ってしまう子供のように、大人だって、時に「無駄」「非効率」とわかっていてもやってみたいこと、または手に入れたいと思うモノがあるだろう。
車もそうだ。使うことはめったにないだろう機能だと思っていても、そんなパワーは絶対に必要ではない、つまり無駄だと知っていても、思わずそういう装備が付いている車やグレードを選んでしまう、あれだ。
理屈抜きに「無駄」とは楽しいものなのだ。そして無駄があるということが、ゆとりというか豊かさを感じる源なのだ。無駄のまったくない人生など……と、これ以上ご託を並べるつもりはないが、車で究極の無駄なモデルを挙げるとすれば、はっきり言ってスーパーカーがぶっちぎりの頂点だろう。
日本の公道では絶対に使い切れない無駄に巨大なパワー、2人しか乗れないのに荷物は載せられなく乗降はしにくい構造、バカ高い車両価格に追い打ちをかけてくる税金や保険料と、車を移動の道具と捉えれば、アピールできるメリットなど何ひとつない。さらに、スーパーカーなどなくたって十分生きていけるし、楽しみだって他に見つけることはできる。
一方、走りを楽しむために買うんだと自分自身を奮い立たせようにも、普通の人ならこんなスペックや費用が必要なのか? と自問自答して悩むに決まっている。いや、悩む前に冷静になったつもりであっけなく夢をリリースしてしまう人の方が多いだろう。実際、多用途に対応した速い車やカッコいい車は他にもある。つまり、買うにあたり金銭的にも精神的にも最もハードルが高いジャンル、車を買う人にとって最も遠い存在がスーパーカーなのだ。
とはいえ、昨今スーパーカーが元気だ。そして、スーパーカーといえばイタリアの2強、誰もが知っているフェラーリとランボルギーニとなるだろう。どちらもハードルは高いが、中古車マーケットを眺めてみると意外な事実と両車の違いが見えてくる。
まずは流通量だが、フェラーリ740台に対してランボルギーニは270台。流通しているモデル数は、フェラーリ45モデルに対しランボルギーニは11モデルと、中古車マーケットにおいては物量と品揃えでランボルギーニの方が圧倒的に希少性は高いのだ。
プレミアムモデルを手に入れるその予算でランボルギーニを買ってみませんか?
ちまたでは、実用性も兼ね備えたハイパワーなプレミアムモデルが大人気。例えば、AMGやBMWのM、アウディRSなどのプレミアムシリーズだ。これらはセダンやステーションワゴン、はたまたSUVにハイパワーなエンジンとそれに耐ええるブレーキや足回りを備えているため、日常使いから爽快な走りまで楽しめる実に欲張りなジャンルで、いわゆる「ヒツジの皮を被った……」と形容されるようなモデルたちだ。
▲トップグレードともなると、510psを発生する4L V8ターボを搭載するAMG Cクラスセダン。半端なスポーツカーでは歯が立たないすさまじいスペックを秘めているモデルだ。現在の中古車価格帯は350万~1300万円
▲4枚ドアと実用性も兼ね備えている化け物セダンが現行型M5。その心臓部には600ps以上を発生する4.4L V8ターボを搭載している。その性能を発揮できる場所はもはやサーキットのみ。現在の中古車価格帯は830万~1100万円
▲実用性重視のステーションワゴンボディに560ps以上を発生する4L V8ターボを搭載してしまった爆速ワゴンの3代目。キャンプからサーキットまでこれ1台で楽しめるモデルの筆頭。現在の中古車価格帯は650万~1100万円しかし、これらは決してスーパーカーではない。実際には超速くても見た目がヒツジ、いやちょっと強そうな(速そうな)ヒツジでは、スーパーカーではないのだ。やはりスーパーカーには、見るからにオオカミ的というか、見るものに警戒心を与えるようなフォルムや圧倒的な異物感が欲しい。さらに言えば、エレガントさよりはちょい悪なムードも備えている方がよりオオカミらしいだろう。となると、ランボルギーニ一択だ。
「でも、ランボルギーニは実用性がなくて無駄……」「実用性も備えるウルスなら……」なんて真面目なことを口走ってしまったら、無駄の先にある絶景を一生見ることはない。逆に「一度きりの人生、意味もなくフェンスのてっぺんまでよじ登ってやろうやないかい!」と一線を越えていく気があるならば、今こそランボルギーニだ。
人生一度くらいはスーパーカーに乗ってみたいのに、「賢い車選びをしなくては……」と、無理に自己暗示をかけてヒツジの皮を被ったプレミアムモデルに行こうとするくらいなら、ランボルギーニに注目だ。中古車相場が爆上がり中の今でも、ランボルギーニにはその予算で、十分に狙えてしまうモデルが存在しているからだ。
相場高騰時代でも1500万円以下で狙えるランボルギーニ
▲V10エンジンを搭載するミッドシップ2シーターモデル。現行型ウラカンの先代にあたるモデルで、現在1000万円以下でも狙える貴重なスーパーカーだ注目すべきは、AMG C63などといった実用性も兼ね備えたプレミアムモデルを検討できる予算で狙えてしまうガヤルド。
2003~2013年まで販売していたV10エンジンを搭載するミッドシップモデルで、心臓部に収まるエンジンは、ベースモデルの5Lと2007年以降の後期モデルに追加された5.2Lの2つに分けることができる(出力などが異なるグレードも存在します)。新車時価格は1858.5万~3165.6万円(一部グレード除く)だったが、現在の中古車価格帯は850万~2100万円。流通量は50台前後ある。
今現在、予算1000万円で狙えるのは前期型の「e-ギア4WD」で、5L NAエンジンの520ps仕様。登場時から、「ランボたるもの、跳ね上げ式のドアであるべし」「V12以外ランボと呼べぬ」「エンジン、アウディ製じゃないか」などの異論もあったようだが、そんなことはV12ランボに乗っているガチンコのセンパイにだけ言う資格がある。つまり、乗ったこともない外野のヤジを無視すれば、ヒツジの皮を被っていない見た目からしてオオカミのスーパーカーライフを送れるのだ。
さらに、1500万円まで予算増資できるのであれば、後期型の「LP560‐4 eギア」も射程圏内に確認することができる。こちらは5.2L NAエンジンの560ps仕様と、前期型よりさらにアグレッシブな仕様となる。
どちらにしても大きすぎないそのサイズが、あまり気を遣わずに走らせて楽しめる、いわば買ってからも楽しめるスーパーカーと言えるだろう。AMGやBMWのMシリーズといった最新のプレミアムモデルの心臓部もV8ターボを主流とする今となっては、NAのV10エンジン搭載車はかなりのレアモノと言える。
当然、V10エンジン軸で探せば、もっと安くて実用的なモデルだって中古車マーケットにはあるにはある。ただ、スーパーカーであるという条件を重視するならば、現在その世界への入り口として注目すべきは、ガヤルドということになるのだ。
いざ、ダッシュ! さらにフェンスによじ登れ! そしてスーパーカーの世界へ!!
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