スズキ ワゴンR&スティングレー 【ちょい乗り試乗】
2008/10/16
徹底した正常進化ぶりの4代目は、これまた激しく売れる予感
日本で一番売れている軽自動車、スズキワゴンRの4代目に試乗してきました。
ダイハツからはムーヴコンテが、三菱からはトッポが先に販売され、No1の座が脅かされそうな感じですが、果たして新型ワゴンRはどんな仕上がりなのでしょうか?
ひと目でワゴンRとわかるデザインながら、先代に比べて明らかに洗練されたデザインです。このデザインになるまで相当紆余曲折があったようで、広報資料にも「パレットが登場したおかげで大きくする必要がなくなった」旨が書いてありますし、試乗会場でも、こちらが聞いてもいないのにスズキの技術者がその話を口にします。ともかく、結果的に迷うことなくワゴンRらしさの追求に邁進できたということでしょう。
まずはワゴンRのNA+CVTモデル、FXリミテッドに試乗してみました。
実にソフトな乗り心地ですが、決してヤワではありません。しっかり感がちゃんとあります。驚いたのは、路面の凸凹のいなしかた。軽自動車とは思えないほどの身のこなしです。また前後の揺れも少なくフラットにどこまでも走る感じ。フロントサスペンションは新開発のもので、FAとFX以外にはスタビライザーが備わります。リアはパレットからの流用です。またCVTは扱いやすいセッティングで、NAエンジンも低速トルクが高められているため、ちょっと踏み込めばすぐに、しかもイメージ通りに気持ちよく加速してくれます。
次にスティングレーのターボモデル、TSに乗りました。
足回りのセッティングが同じため乗り心地は先ほどのワゴンRとほとんど一緒です。ただし、こちらは15インチのためか(先ほどのモデルは14インチ)路面の凸凹を先ほどのようにはうまくいなしてくれませんでした。加速は言うまでもなく力強いもの。ターボモデルのTとTSには7速マニュアルモード付きのパドルシフトも付き、これを使って操る楽しさもあります。
インテリアの質感は先代より大きく向上しています。
インテリアをウリにしたダイハツコンテと比べると、さすがにそこまでのこだわりは感じられませんが、ただ「安っぽくは見えない」ように徹底されています。スティングレーのピアノ調のセンターパネル部分はもちろん、ワゴンRのシルバー加飾されたオーディオ部分や、FAとFXを除く全車にキーレスのプッシュスタートシステムなど、随所に見栄えの良いパーツを配しているからというのもあります。しかし、それだけではなく、例えばワゴンRのマニュアル式のエアコンスイッチも、うまく処理されています。
この辺に関してスズキの技術者は「(先代で)インパネがチープだと言われたので」リベンジを図ったようです。どうやったらコストを上げることなく、うまく質感を高められるのか? その狙いは十分成功しています。
見た目はかなり男っぽいスティングレーですが、足回りのセッティングが通常のワゴンRと同じことからもわかるように、「スポーツ(モデル)ではない」(スズキの技術者)とのことです。夜間のインテリアの演出はブラックの内装にブルーのライト。特にフロントスピーカーのコーンはわざわざ半透明のものを使用し、中からブルーの光を透過して夜間の車内を演出します。ちなみに夜間をブルーで演出するのは、ダイハツコンテのカスタムも同じです。
今回のニューワゴンR、エクステリアデザインだけでなく、アップライトな姿勢で座ることで広く見渡す感じの視界、助手席下のバケツや、左右別にスライド&リクライニングする後席シートなどなど、ワゴンR伝統の日常の使い勝手の良さを引き継いだ上で、乗り心地の“質感”やインテリアの“質感”も加わりました。
広く万人にウケることを宿命とするモデルが、正常進化のため直せるところは真面目にとことん直されたという感じでしょうか。これはまた、激しく売れまくる予感がします。
ダイハツからはムーヴコンテが、三菱からはトッポが先に販売され、No1の座が脅かされそうな感じですが、果たして新型ワゴンRはどんな仕上がりなのでしょうか?
ひと目でワゴンRとわかるデザインながら、先代に比べて明らかに洗練されたデザインです。このデザインになるまで相当紆余曲折があったようで、広報資料にも「パレットが登場したおかげで大きくする必要がなくなった」旨が書いてありますし、試乗会場でも、こちらが聞いてもいないのにスズキの技術者がその話を口にします。ともかく、結果的に迷うことなくワゴンRらしさの追求に邁進できたということでしょう。
まずはワゴンRのNA+CVTモデル、FXリミテッドに試乗してみました。
実にソフトな乗り心地ですが、決してヤワではありません。しっかり感がちゃんとあります。驚いたのは、路面の凸凹のいなしかた。軽自動車とは思えないほどの身のこなしです。また前後の揺れも少なくフラットにどこまでも走る感じ。フロントサスペンションは新開発のもので、FAとFX以外にはスタビライザーが備わります。リアはパレットからの流用です。またCVTは扱いやすいセッティングで、NAエンジンも低速トルクが高められているため、ちょっと踏み込めばすぐに、しかもイメージ通りに気持ちよく加速してくれます。
次にスティングレーのターボモデル、TSに乗りました。
足回りのセッティングが同じため乗り心地は先ほどのワゴンRとほとんど一緒です。ただし、こちらは15インチのためか(先ほどのモデルは14インチ)路面の凸凹を先ほどのようにはうまくいなしてくれませんでした。加速は言うまでもなく力強いもの。ターボモデルのTとTSには7速マニュアルモード付きのパドルシフトも付き、これを使って操る楽しさもあります。
インテリアの質感は先代より大きく向上しています。
インテリアをウリにしたダイハツコンテと比べると、さすがにそこまでのこだわりは感じられませんが、ただ「安っぽくは見えない」ように徹底されています。スティングレーのピアノ調のセンターパネル部分はもちろん、ワゴンRのシルバー加飾されたオーディオ部分や、FAとFXを除く全車にキーレスのプッシュスタートシステムなど、随所に見栄えの良いパーツを配しているからというのもあります。しかし、それだけではなく、例えばワゴンRのマニュアル式のエアコンスイッチも、うまく処理されています。
この辺に関してスズキの技術者は「(先代で)インパネがチープだと言われたので」リベンジを図ったようです。どうやったらコストを上げることなく、うまく質感を高められるのか? その狙いは十分成功しています。
見た目はかなり男っぽいスティングレーですが、足回りのセッティングが通常のワゴンRと同じことからもわかるように、「スポーツ(モデル)ではない」(スズキの技術者)とのことです。夜間のインテリアの演出はブラックの内装にブルーのライト。特にフロントスピーカーのコーンはわざわざ半透明のものを使用し、中からブルーの光を透過して夜間の車内を演出します。ちなみに夜間をブルーで演出するのは、ダイハツコンテのカスタムも同じです。
今回のニューワゴンR、エクステリアデザインだけでなく、アップライトな姿勢で座ることで広く見渡す感じの視界、助手席下のバケツや、左右別にスライド&リクライニングする後席シートなどなど、ワゴンR伝統の日常の使い勝手の良さを引き継いだ上で、乗り心地の“質感”やインテリアの“質感”も加わりました。
広く万人にウケることを宿命とするモデルが、正常進化のため直せるところは真面目にとことん直されたという感じでしょうか。これはまた、激しく売れまくる予感がします。
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