第56回 トヨタ MR-S Vエディション ファイナルバージョン 【見つけたら即買い!?】
2009/02/10
■MRシリーズ23年の歴史に花を添える最後の一台
1999年にオープンスポーツドライビングの理想のもとに誕生したMR-S。「MR2」の名称を継ぐことなく、「MR-S」と車名は変わってしまいましたが、車体中央部分にエンジンをマウントし後輪を駆動するミッドシップレイアウトによる本格的な走りは、ファンを魅了してやまないものでした。そんなMR-Sも、スポーツカーの販売不振などから、2007年の7月末に生産終了となり、これによりトヨタブランドのスポーツカーがすべて消滅することとなります。

MR2、MR-Sは、1984年にデビューしたAW型から数え、23年にもわたる歴史をもつ伝統のスポーツカー。その歴史のフィナーレを飾る一台が、今回ご紹介するMR-S Vエディション ファイナルバージョンです。最後を飾るにふさわしい数々の装備を備えた一台の、その内容を見ていきましょう。
まず外観では、通常はタン or ブラックのソフトトップに、専用色となるレッドのソフトトップが用意(ブラックもあり)されています。ほかにもフロント/リアエンブレムがブルーからブラックに変更になっていたり、サイドとリアのガーニッシュ部分がグレーメタリックに塗られるなど通常のモデルとは違った個性を演出しています。
また、ホイールもスパークロームメタリックの塗装と、かなり手が込んでいます。
内装は、幌の色がそのまま内装色となります。赤い幌の車であれば、ステアリングやシート表皮、ドアトリム表皮などが赤に。黒い幌の車であれば、内装はすべて黒で統一、ということになります。
そんな内装に彩りを加えるのが、チタン調シルバーのパネル&カバー類。シーケンシャルシフトのモデルのシフトゲージ、ドアアシストグリップ、エアコンのコントロールパネル部分に採用されています。

エンジンや駆動系に関する特別装備はほぼゼロと言っていいと思いますが、唯一ベースモデルやVエディションではオプション装備となるヘリカルLSD(3万1500円)が特別装備として備わっているのも、この手の車に乗りたい方には嬉しいことかもしれません。
スバルと提携を発表した直後は、水平対向エンジンを搭載したライトウェイトスポーツのウワサが流れていましたが、その話も最近は聞かなくなりました。だからこそ、オープンの爽快感が味わえ、スポーツ走行が楽しめるMR-Sは貴重な存在なのではないでしょうか? もうきっと、こんなライトウェイトスポーツは登場しないのではないか(マツダロードスター除く)と思います。
気になった人は「MR-S ファイナルバージョン」と入れて探してみてください。狙うとしたら、「外装:ブラック」+「内装&幌:レッド」の組み合わせが一番のオススメですよ。
<カーセンサーnet編集部・フクダ>
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第56回 トヨタ MR-S Vエディション ファイナルバージョン 【見つけたら即買い!?】/旬ネタ
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