トヨタ センチュリーがブランド化! クーペタイプも公開された今、改めて歴代モデルを振り返ってみよう!
2025/11/06
▲これまではトヨタブランド内の最上級車種だったセンチュリーが「レクサスのさらに上位に位置する独立ブランド」となり、Japan Mobility Show 2025ではさっそく、新生センチュリーブランドのクーペモデルが公開されました。センチュリーのことが何かと気になるこのタイミングで、歴代トヨタ センチュリーをあらためて振り返ってみることにしましょう!「センチュリー」とは、そもそも何なのか?
2025年10月13日、トヨタはこれまでトヨタブランドの一車種であった「センチュリー」を、グループ内のトップ・オブ・トップに位置する別ブランドとして独立させるという、驚きの発表が行われた。
これを受けて、10月30日に開幕したJapan Mobility Show 2025では新生センチュリーのコンセプトモデル「センチュリー クーペ(仮称)」がさっそく公開され、多くの来場者およびメディアの注目の的となっている。
今後「Above LEXUS(レクサス以上)」のブランドとなっていくセンチュリーではあるが、そもそもはどんな車だったのか? 今あらためて、初代から3代目までのトヨタ センチュリーについて振り返ってみることにしよう。
▲Japan Mobility Show 2025で世界初公開された新生センチュリーのクーペモデル初代センチュリー(1967~1997年)|日本初の「世界に通用する高級大型乗用車」
「世界に通用する日本の超高級車」を目指して開発された初代トヨタ センチュリーが登場したのは1967年11月。トヨタは1964年に発売したクラウンエイトで大型高級車市場に参入していたが、「2代目クラウンの拡大版にすぎない」と言うこともできるクラウンエイトは当時の輸入高級車の壁を打ち崩すことができず、わずか約3年で生産終了となった。
そんなクラウンエイトの後を受けて登場したのが、車両のすべてを新規開発された初代トヨタ センチュリーだった。なお「センチュリー」という車名は、トヨタのグループ創業者である豊田佐吉の生誕100周年にちなんで付けられたとも、あるいは「明治100年」にちなんだともいわれている。
▲1967年に登場した初代トヨタ センチュリー(VG20型)タイプD
▲ボディサイズは全長5120mm(Lタイプは5270mm)×全幅1890mm×全高1450mm当初のパワーユニットはクラウンエイト用のものを発展させた3L V8 OHVで、その後のマイナーチェンジで1973年には3.4Lに、1982年のビッグマイナーチェンジで4Lにと、排気量は順次拡大されていった。トランスミッションは3速ATと3MT(いずれもコラムシフト)、4MT(フロアシフト)の3種類が採用されている。
型式が「VG40」へと変更された1982年のビッグマイナーチェンジ以降も初代センチュリーは細かな改良を重ね、1987年にはATを油圧制御の3速タイプから電子制御の4速に変更し、同時にフロアシフト方式のATも追加。そして、さらなる一部改良を繰り返しながらも基本構造は変えることなく、1997年3月までの約30年間にわたって生産が続けられた。
▲初代センチュリー(VG20型)の運転席まわり。写真のトランスミッションはコラムシフトの3速AT
▲1960年代の車としては異例なまでに広大な、初代センチュリーの後席スペース初代センチュリーの中古車は現在、約7台が総額180万~380万円付近のゾーンで流通中。
それなりの数が流通している2代目と比べると「マニア向けの希少旧車」といった立ち位置にはなるが、さすがに1960年代や70年代の初期モデルはもはや流通しておらず、あくまでも1990年代の最終型またはそれに近い世代が流通の中心となっている。
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トヨタ センチュリー(初代)2代目センチュリー(1997~2017年)|国産車初のV12エンジンを搭載し、機能面も大幅に進化
初代の登場から約30年の時を経て、満を持してのフルモデルチェンジが行われたのは1997年4月。
エクステリアデザインは初代センチュリーの伝統美的な世界観をおおむね丸ごと継承しているが、機能面では当然ながら約30年分のアップデートが行われ、「日本発の大型高級車」としての性能は大いに進化する結果となった
▲2代目トヨタ センチュリーのデュアルEMVパッケージ装着車。EMVというのはマルチAVシステムのことで、写真のボディカラーは「神威」
▲2代目のボディサイズは全長5270mm×全幅1890mm×全高1475mm。こちらのボディカラーは「摩周」パワーユニットは、国産乗用車としては史上初となるV12エンジン。既存のJZ型直6エンジンをベースに開発されたもので、5Lの排気量から発生される最高出力は280ps。V型12気筒エンジンの片バンクにトラブルが生じても、残りの6気筒が機能する作りとなっており、ブレーキやその他の機構の多くにも、バックアップを目的とする二重系統化が行われている。
インテリアのウッドパネルや本革シートは熟練の職人が手作業にて製作したもので、塗装面に研磨を施し、平滑な面を作り上げる最大7層の多層塗りを行っているボディのカラー名称は「神威」「摩周」「瑞雲」「鸞鳳」「醍醐」「精華」など、初代と同様に漢字を用いた和名が使用された。
そして当然ながら、乗り心地や静粛性に関しても「最高峰」が目指されており、エンジンやトランスミッションとの協調制御を可能とした電子制御エアサスペンションを装備する他、制振材や吸遮音材の適所配置、あるいは外板のフラッシュサーフェス化などにより、エンジン音や走行音、こもり音、風切り音などは最大レベルで抑制されている。
トランスミッションは当初4速ATだったが、2005年の一部改良で6速ATに変更。その後も細かな一部改良を重ねながら、2代目トヨタ センチュリーは2017年1月まで生産された。
▲デュアルEMVパッケージ装着車の運転席まわり
▲2代目トヨタ センチュリーのキャビン。後部座席はリクライニング可能で、左側の席には助手席のバックレストを貫通するオットマンやマッサージ機能、靴べら差しまで備わっている現在、2代目センチュリーは約36台の中古車が総額150万~400万円付近で流通中。流通のメインとなっている年式は2003~2006年式で、具体的な価格はもちろん物件によりけりではあるものの、総額160万~250万円で購入できる場合が多いというイメージ。
走行距離は10万kmを軽く超えている場合がほとんどだが、基本的には相当頑丈な車であるため、素性と整備履歴が良好な個体であれば、走行距離の多寡はそれほど気にする必要がない。
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トヨタ センチュリー(2代目)3代目センチュリー(2018年~)|V12から5Lハイブリッドに変更
21年ぶりのフルモデルチェンジを受けた3代目トヨタ センチュリーが登場したのは2018年6月。
ボディサイズは全長5335mm×全幅1930mm×全高1505mmと全方位で拡大されたが、その拡大幅はわずか。65mm長くなったホイールベースの延長分は、すべて後席レッグルームの拡大に充てられている。
▲こちらが3代目トヨタ センチュリー。写真のボディカラーは「究極の黒」といえる神威エターナルブラックシート表皮は100%ウールのファブリックが標準で、本革仕様は54万円のオプション。
後席用11.6インチ大画面液晶モニターと20スピーカー12chシステムによるエンターテインメントシステムは標準装備だ。
▲3代目センチュリーの運転席まわり。本杢のウッドパネルは木目が美しくそろうよう、パーツごとに手作業で仕上げられている
▲11.6インチのモニターを採用したリアエンターテインメントシステムを標準装備。後席の左席には、フットレスト機能付きの電動オットマンも備わるエクステリアでは、フロントの「鳳凰」エンブレムは、工匠が1ヵ月半かけて手彫りした金型で成形されたもので、複雑な形状のグリルは日本伝統の「七宝文様」。そして「神威エターナルブラック」と名づけられた漆黒のボディカラーは、7層の塗装に研ぎと磨きを加えて、最終工程としてバフ研磨による鏡面仕上げを施したうえで出荷されている。
▲サスペンションは前後ともマルチリンク式で、全車エアサスペンションを採用しているパワーユニットは、従来型が搭載した国産乗用車唯一のV12ガソリンエンジンから、最高出力381psの5L V8エンジンに同224psのモーターとニッケル水素バッテリーを組み合わせたハイブリッドシステムに刷新。また20年ぶりのフルモデルチェンジだけあって、先代までは未搭載だった先進安全技術「Toyota Safety Sense」は標準装備となっている。
3代目センチュリー SUVタイプ(2023年~)|セダンに続く新ボディタイプ
3代目トヨタ センチュリーには2023年9月、SUVタイプも追加された。
従来のセダンタイプとともに販売されることになったSUVタイプのボディサイズは、全長5205mm×全幅1990mm×全高1805mm。
「人中心の思想で設計された、快適な移動時間を実現する室内空間」とうたわれるインテリアは、フルリクライニングが可能なリアシート(リフレッシュ機能付き)や、楽器作りに長年携わってきた匠の技術を投入したオーディオ、最大75度まで開くリアドアなどが特徴だ。
▲2023年9月に追加された3代目センチュリーのSUVタイプ
▲後席のドアは最大75度まで開き、オート電動格納式ステップや、センターピラーに備わる大型アシストグリップも標準装備
▲3代目センチュリーSUVタイプの運転席まわり。ドライブモードセレクトの「リアコンフォートモード」を選択すると、前後輪の駆動・制動力を適切に配分し、フラットな乗り心地を保つことで、後席乗員に加減速を感じさせないように車両姿勢がコントロールされる
▲左右セパレート式のリアシートはフルリクライニングが可能パワーユニットは最高出力262psの3.5L V6エンジンに、同182psのフロントモーターと同109psのリアモーターを組み合わせた4WDのプラグインハイブリッドシステム。リチウムイオンバッテリーの総電力量は18.1kWhで、EV走行距離は69kmとなっている。
現在、3代目トヨタ センチュリーの中古車は約16台が流通中。残念ながらSUVタイプの中古車は0台で、セダンタイプのみとなるが、前述日時点での中古車平均価格は約1040万円。
実際の市場では総額820万~2100万円付近という幅広いレンジで販売されており、その内容も、法人が所有していたフルノーマル車からカスタム済み車両まで様々。しかし総額1000万~1200万円付近にて、注目すべきコンディションのノーマル系物件が見つかるだろう。
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トヨタ センチュリー(3代目)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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この記事で紹介している物件
トヨタ
センチュリー 5.0 デュアルEMVパッケージ装着車 純正202ブラックボディ(神威) 純正16インチアルミ イージークロージャ 純正7インチナビ 純正リア電動カーテン シートヒーター クルーズコントロール ETC バックカメラ フィルムガラス
本体価格255.0万円
支払総額268万円
トヨタ
センチュリー 5.0 本革仕様(フロマージュ) 本杢加飾(シルバー) 純正サイドバイザー(ベーシック) フロアマット(プレステージタイプ) 純正18インチAW スペアタイヤ シートベンチレーター
本体価格2070.0万円
支払総額2100万円
トヨタ
センチュリー SUV フロントPPF施工済 白鶴 フロマージュインテリア 22インチAW 冷蔵庫(照明付) オート電動格納式ステップ 3段階調光機能付プライバシーガラス パラノマルーフ 純正フロアマット/サイドバイザー
本体価格6880.0万円
支払総額6900万円
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