トヨタ マークX(現行型) 【おいしい中古車】
2009/04/17
■乗って“ホッ”のジャパニーズセダン
「車の基本はセダンだ!」というセダンフリークのみなさん、お待たせいたしました。今回ご紹介する一台は、“オヤジぐるま”と揶揄されたマークIIの後継モデル、トヨタマークXです。ピチピチギャルからは「オヤジくさ~い♪」との声が上がりそうなマークX。正直なところ、筆者自身も「ちょっとオヤジくさい」とは思っておりました。ところが、実際に乗ってみたらイイんですよコレが。食わず嫌いとはまさにこのことで、格別速くもないし、ハンドリングが良いわけでもない、でも“しっくりくる”んです。
説明するのが難しいんですが、何かホッとするというか、落ち着くんですよね。運転の動作に関して違和感がまったくないのもポイントで、とにかくストレスフリー。ボディは日本の狭い道路でも安心して取り回せるサイズで、それでいて快適性も十分。こんな感覚を味わっていると、次に乗るときには、運転席に座り、ドアを閉めた瞬間、なぜか安らぐ自分に気づくわけです。
↑マークⅡに比べ、より若々しいスタイルとなったマークX。3連ヘッドランプやリアバンパー一体ディフューザーなど、高級感も見事に演出している(左右)
そんな「日本人の日本人による日本人のための車」ともいえるマークXが登場したのは、2004年の10月のことです。エンジンは2.5Lと3Lの2種類で、どちらもV6。ミッションは5年も前だというのに6ATが奢られています。静粛性が高く、高速道路が得意なマークXですが、そこは最近では珍しくなったFRセダン。MTモードを駆使すればスポーティな走りも十分可能です。普段はまったりのんびり、たまには熱く走りたいという人にピッタリだと思います。
■高値安定のマークXも100万円以下に!
そしてマークXの真骨頂ともいえるのが装備の充実っぷり。これには驚きました。まずシートは運転席のみならず、助手席までも電動です。それも単なる8ウェイパワーシートというだけでなく、座面の長さを調節できるんです。これは手足の短い私にとってとても重要。非常に重宝したのを覚えています。また、助手席には、ドアハンドルの横に専用のオーディオスイッチが備えられ、エアコンも左右独立で温度調整ができるようになっています。リアシートはセダンでありながら、7段階のリクライニング機構付き!おまけに電動のリアサンシェードまで装備されています。
安全面でも運転席にはニーエアバッグが搭載されていたり、快適性においてはプラズマクラスターまで完備されるなど、至れり尽くせり。これぞ日本人のおもてなし、といったところです。
↑シンプルで質感が高く、飽きのこないインパネ(左)座面の長さを調整できる8ウェイパワーシート(中)2006年10月のMCでは顔つきが変更された(右)
これだけの装備を揃えていて、登場時の価格が247.8万円~だったわけですから、新車で買ったとしても安い買い物と言えるでしょう。しかし、中古車で買えばもっとオトク。人気のある車だったのでなかなか値が下がらなかったのですが、いよいよ100万円を切る物件も登場してきました。2桁万円だと修復歴あり、またはなしでも5万kmオーバーという物件がほとんどですが、119万円で走行3.5万km、修復歴なしといった物件も存在します。それだって新車時価格の半額以下ですからね(しかもバックモニターやナビ/TV付き!)。
普段から忙しくて車に乗る時ぐらいは安らぎを感じたいというみなさん、そんな要望にピッタリのマークX、いよいよ買いの時期がやってきましたよ!
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